新栄堂の占い日記

私はプロの占い師ですが、鑑定をしながら日頃感じる事…を書いております。

歳を重ねると時柱が気になる。

2019年07月30日 | 四柱・その他
四柱推命には年柱・月柱・日柱・時柱の四つの柱があります。
そして、年柱は先祖(根)を表し、月柱は親(幹)、日柱は自分と配偶者(枝)を表し、時柱は実(子孫)を表すと言われています。

そして、夫婦は二人で一つですので、日干は自分、日支は配偶者と見るわけです。
自分自身に最も影響を与えるのは親ですので、四つの柱の中で、最も強い影響力があるのが、月柱ともいえます。

今回の投稿のタイトルに「歳を重ねる」と、書きましたが、先祖の土台の上に親があり、その親の土台の上に自分達が生れ、先祖や親の愛を十二分に受け、親を通して宇宙の中心(サムシンググレート)と、心が一つになった状態が個性を完成した人間ともいえます。
その為には、親や先祖が宇宙の中心と一つになっていたかが問われる訳ですが…。
それは、とても難しい事だと思います。

その基準まではいかなくても、親や先祖の愛を十二分に受け、親を尊敬する子は、価値観や考え方が親に似てきます。
そして、年頃になった男女は、親の愛を土台にして配偶者を見つけ、次のステージに入ります。
親の愛を十二分に受けた男女は、相手を敬い、責任を持って愛したいと努力するでしょう…
そして、子女を授かり、夫婦にとって子女は宝になります。
その様な夫婦の間に生まれた子女は幸福だと思います。

・親の愛を受ける。
・兄弟の愛を育て、そして、友情を育てる。
・夫婦となり、夫や妻の責任を果たす。
・父母となり、父や母の責任を果たす。
・そして、晩年は祖父母となり、孫からの喜びを…。

中年期を表す柱は月柱ですので、月柱が良いと、中年期に活躍できると思います。

しかし、晩年期を表す65歳を過ぎると時柱が気になります。
時柱は最晩年期の65歳~死ぬまでを表し、自分の晩年期と共に、寿命や子孫運や部下運等も表します。
この、晩年期を表す時柱の変通星に吉星である正財や正官や印綬等が旺相して表れていると、晩年に福を得られると言われています。
しかし、比肩や劫財(敗財)等が、出ている場合は、晩年に至るまでに、夫婦や親子関係を本当に意識して歩む必要があると思います。
若い頃から、為に生きる生活や徳積みをすると良いかも知れませんね…。

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変通星から見る学習スタイル。

2019年07月28日 | 今日の出来事
当方の教室には様々な変通星を持った方が来られます。
命式や変通星によって、学習の仕方に違いが出てくるのですね…。
今回はその一部を紹介したいと思います。

(比肩と印綬との並びの方)
・自我と能書きの星、個性的で集中して学習するタイプ。歳を取ると、理屈っぽく諄くなる傾向がある。

(印綬が主体で印星太過の場合)
・コツコツと教科書等は、最初から終りまで丁寧に読むタイプ。丁寧に学習するので、少々時間はかかるが、年数と共に積み重ねた知識は莫大なものとなる。大器晩成の方が多く、講義の内容を録音して素描する方も居ます。先生からは可愛がられるが理屈っぽく内面は頑固。

(傷官が主体又は、過傷官のタイプ)
・講義内容の重要点を感覚的に鋭角に掴む学習方法の方が多い。いわゆる天才肌でポイントを掴むのが上手い。感覚的に理解するのが得意。


(偏印が中心の方)
・好きなものには没頭し、嫌いなものは見向きもしないタイプで、隠れた裏の世界を知りたい内的な知的欲求は強い。12運に墓等が付くと、ややマニアック的な学習方法となる。ある程度解ると飽きる人も居る。

(食神や偏財等が主体の場合)
・楽しみながら学習したいタイプの人が多い。休み時間や、アフターは美味しいものを食べながら談笑をしたい人も多い。辛い勉強は嫌で、兎に角楽しく学びたい人が多い。活字だけの学習よりも、そこに情的な世界が入ると理解しやすい傾向が出る。

(正財や正官の方)
・真面目で几帳面な方が多く、現実的な解釈の仕方をする方が多い。

(印綬 傷官のタイプ)
・直観的な鋭さと、コツコツと努力をする両方を持った方で、論理的思考と、直感から来る創造力の両方を持った人。しかし、少々ストレスには弱い傾向があるので、気分転換を心掛けて学習するのも良いと思う。

(偏官が主体の方)
・好奇心旺盛で目的に向かって走る人が多い。何事も好奇心から道を究める人も多い。
・好奇心と行動力で学習をするタイプ。

その他、様々なタイプの人がおられると思います。
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比肩(自我と分離の星)

2019年07月24日 | 四柱・その他
【比肩】
1. 日干と同一の天干。同一五行で、陰陽も同じ。
2. 陰陽:不配偶。
3. 意味:自分・我・分離、個性を表す。
4. 六親:自分自身、兄妹姉妹、同僚、ライバル。
5. 作用:財を尅す(支配する)。
6. 別名:兄弟星、自星。

命式中に強い比肩を持った人(特に月上の天干)の性格は、個性的でマイペースで、竹を割った様なところがあります。
比肩が強い人は、一口でいえば「自我」が強い人が多いですね…。

女性の場合も、夫のペースに合わせるのが嫌いで、とかく、自分のペースで生きたいと思うのが比肩ですね…。
自分の世界、自分の時間、自分のスペースといいましょうか…人の心に寄り添うよりも、自分なんですね…。

ですから、強い比肩を持っていたり、太過している人は、自分の時間をとても大切にします。

故に、夫婦の場合は、時々は離れて暮らすのも良いかも知れません(特に大運にも比肩が廻る時期等)。

離れて暮らすことを通して、比肩の分離運のエネルギーを中和できる場合もあります。
命式中に強い比肩があり、行運にも比肩が廻って来る時期は、単身赴任等で、離れて暮らして丁度良いという場合も多いですね…。離れて暮らして、互いの良さが分る場合もあると思います。


その反対に、比肩が尅す星が財星ですが、この財星は情の星で、優しさや家庭性という意味もあります。
財星を中心に持つ方は、情的な方が多く、人の心に寄り添える方が多いものです。
人の気持ちを受けとめる、母なる大地の様な性格の持ち主が多い様です。

女性には欲しい変通星で、女性の場合は、子供を表す食傷(特に食神)を守るのが財星です。
子供を守るのが家庭ですし、胎児を育てるのが胎盤ですので、財星はその様な星とも言えます。
お子さんに恵まれ難い女性の場合は、食傷や財星の流年(特に財星)に挑戦されると良いかも知れませんね…。

変通星とは不思議なものです。
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十二支について。

2019年07月20日 | 四柱・その他
● 十二支の分類

1. 四孟(四生)→寅・巳・申・亥
2. 四旺(四正)→卯・午・酉・子
3. 四墓(四庫)→辰・未・戌・丑

四孟は季節の始まり、四正は季節の盛期、四墓は季節の終わり(変り目)となっている。
故に四孟の十二支は若々しい青年の様な雰囲気となる(変通星にもよるが…?)。
※ 孟…長男という意味(季節の最初の月)


蔵干法で見ることも重要(当流派の方へ)
(例)戌の場合
  ・余気:辛(金)、前の十二支の酉(金)を含んでいる。
  ・中気:丁(火)、火局(寅午戌)を含んでいる。
  ・正気:戊(土)、正五行では土。


● 四旺(四正)

卯・午・酉・子…純粋な十二支(午を除く)となる。
しかし、桃花(沐浴)となる。
原色となる(写真映りの良い顔となる)。


● 四墓(四庫)…いろんなものが混ざっている(丑・辰・未・戌)。

1. 丑(水・金・土)→陰中の陰で事件等も多い。陰湿。
2. 辰(木・水・土)→動きがある。振動。
3. 未(火・木・土)→からっとしている。
4. 戌(金・火・土)→どっしりとしている。火山。番犬。

※ 皆様の命式にはどの様な十二支が多いですか…?

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タイプの異なる二人。

2019年07月15日 | 四柱・その他


上図は或るタイプの異なる二人の命式です。
この二つの命式を見ながら、以下の様なことが考えられます。

まず、Aさんの命式。
・日干:辛亥…夫婦関係ではちょっと気になる干支。
・天干の並びは月上の正財を中心とする印綬(偏印)との並びの命式。
・五行も財星と印星とに星が多い。
・火の官星に星が不及。
・女性的な命式で、家の中にいる方が好き。
・女性の場合はお喋りが好きかも…?

次にBさんの命式(生時不明ですが…)
・日干:甲で、天干の並びは月上の偏官を中心とする正官との並びの命式。
・五行の官星に星(●)が固まる。
・土の財星に星が不及。
・男性的な命式で、家庭よりも仕事タイプ。
・プライドが高く行動的。

もし、この二人が夫婦ならば、官星が多いBさんが夫で、財星と印星が多いAさんが妻なら良い。
その場合、Bさんは仕事で頑張り、Aさんは主婦業で頑張るタイプとなる。

もし、Bさんが母親で、Aさんが娘の場合は、母親のBさんは家庭よりも仕事を優先すると思う。
娘のAさんが小さい頃は、母親のBさんは何時も仕事で忙しく、娘さんは少し寂しい思いをしたかも知れない。
子供は、自分の気持ちを母親に受けとめてもらうと、心が安定して前向きな思考を持つことができると思う。

実は、財星と印星とが多いAさんにとって必要な星は官星…官星はBさんが持っている。
また、官星が多いBさんにとって、必要な星は印星と財星…印星と財星はAさんが持っている。

二人が愛と信頼関係に基づき一つになれれば、互いの要素を相続し合って、運気はアップするのですが…。
二人の間に信頼関係が無い場合は、タイプの違いからお互いを理解し合えずに、不満や不信が増す場合も多い。

お互いのタイプの違いが吉と出るか凶と出るかは、愛と信頼関係が強く影響すると思う。
幼い頃に、両親(特に母親)から確りと愛された記憶は信頼関係の土台となると思う。
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名声を博する命

2019年07月13日 | 四柱・その他


今日は定例の四柱推命の学習会の日でした。
学習会の中で、こんな話が出てきました。
もう直ぐ参議院選…「かかあ天下と空っ風」の群馬県ですが、戦後4人の総理大臣も輩出しています。
(暦代総理の出身県)ベスト3。

1. 山口県…8人、(戦後は3人)
2. 東京都…5人、(戦後は2人)
3. 群馬県…4人、(戦後のみ4人)福田赳夫、中曽根康博、小渕恵三、福田康夫。
3. 岩手県…4人、(戦後は1人)

戦後だけをみれば、群馬の4人という数は山口の3人を上回り最多。
群馬県もなかなかのものだと思いました。

上図は、群馬県出身のある総理大臣の命式です。
他の流派ですが、この様な看方がありました。

「名声を博する命」
名声を博する命とは、命式中の天干から地支を見て、羊刃に当たる地支が3つ以上ある人。
(これは柱ごとではなく、斜めにも見る)。

上図の命式では…

① 日干の癸から見て→ 日支の丑が羊刃(冠帯羊刃)
② 日干の癸から見て→ 月支の丑も羊刃(冠帯羊刃)
③ 年干の甲から見て→ 時支の卯が羊刃(帝旺羊刃)
④ 時干の乙から見て→ 年支の辰が羊刃(冠帯羊刃)
※ 上記の条件に当てはまり「名声を博する命」となります。

ちなみにこの命に当てはまる政治家は…
伊藤博文・福田赳夫・小渕恵三さん等がおられます。

当方の看方では…
日干:癸の月上の偏財を中心とする食神と傷官との並びの命式(傷官生財格)で、
五行に官星も多くあり、気の流れは食傷→偏財→官星と流れる命式。
新栄堂

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海外に縁がある星。

2019年07月11日 | 今日の出来事


上図はある女性の命式。
少々特徴がある命式です。
年月日時の四つの柱の干支が全て戊午。
この様な方が時々おられますが、珍しいですね…。

表の変通星の並びは、全てが比肩 帝旺。
いわゆる「比肩一貴」という命式ですね…。

五行は土の比肩と、火の印星のみ…。
だいぶ偏った命式です。

比肩には自我や分離という意味があるので…
理知的で個性が強いと思います。

命式本体に、分離を表す比肩があるので、日本を離れて海を渡り、海外で活躍している方にも多く見られます。
この様な命式の方は、平凡には生きられないのでしょうね…

命式に合った環境に出会え、そこで成功体験を持てば良いのですが…そうでないと苦労するかも知れません。
大運の流れ次第かもしれませんね…。

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強い倒食

2019年07月07日 | 四柱・その他


上図は、或る有名人の命式です。
流年は昨年の戊戌、この様な年は注意が必要だった…。

彼女の命式。

日干:庚戌。天干の並びは月上の食神を中心とする正官との並びの命式。
生時不明ですが、五行には星が万遍なく配置されている様に思える。

行運を見ると…

大運が庚戌 比肩 衰(偏印)と、日柱との反言の大運(反言とは行運に四柱本体の干支が重なって出ること)。
日柱との反言の大運は、必ず比肩となり、普通の比肩よりも強い比肩となり、注意が必要な大運となる。

そして、流年は戊戌 偏印 衰(偏印)と、専旺干支の偏印が来ている。
月上の中心星が食神の彼女にとって、日支の偏印、そして大運支の偏印、流年の専横干支の偏印と、全部で4個の偏印が土尅水と水の食神を強く尅す。
土の偏印を抑えるのが木の財星だが、大運に日柱 反言の金の比肩が強く出ているので、金尅木と、木の財星が働かない時期。
この年は、少々強い「倒食」となる。
倒食解除の条件は、天徳星(彼女の場合は丁壬)と財星(特に偏財)。
彼女の場合も、命式本体に天徳を持ってはいるが、反言と言う強い比肩と、太過した偏印の前では力及ばすという状態だと思う。

当方の流派では、月上の変通星を主体的な星として判断します。
彼女の場合は食神ですね…。
食神は神様が付く福禄の星で、以下の様な象意があります。

財(宝)を生ずる星。
事業家の方の場合は、事業そのものを表し。
女性の場合は、子供を表します。
また、男女共に生命力や健康(精神・肉体)を表します。

この様な年は、年配の方は健康面に注意の暗示があります(健康診断を受けて下さい)。
食神は食べる神様ですので、倒食となっている場合は、食べられなくなる病気、口内炎・食道がん等にも注意が必要です。
また、事業をされている場合は、この様な年回りは事業拡大や、新規事の契約は控えた方が良いと思います。
倒食となる場合は、「前にも進めず後ろにも下がれず…」という状態になる場合も多いです。
また、妊婦さんの場合は、安定期に入る迄は無理はされない様に…。
思春期や受験等をお持ちのお母さんは、お子さんの事での心配事が増えるでしょう…。
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病気について。

2019年07月04日 | 健康・病気
今回は病気についてのワンポイントを記入します。

● 手術をするのに注意の時期は…?
・食神を偏印が強く尅す倒食の時期は注意が必要。
・比肩・劫財・敗財等の財星(宝)を尅す時期も注意。
(上記の様な時期は病的な負のエネルギーが強くなりやすい時期なので、術後の経過が思わしくない場合も…。)
・傷官には傷という意味があり、手術しやすい運気の時期といえる。
・傷官と官星の尅が強い命式の場合は、印綬の時期に手術したら良いかも知れません。

● 病気の発見では…。
・星の太過、倒食、比劫の時期は注意が必要。
・偏印の時期は検査をしたら良い(早期発見)。
・偏印で発見した病気は、これから比劫の運気に向かうので、悪化しやすくなる場合もある。
 故に軽く考えずに、きちんと対処しておくと良い。
・将来何処かの時期で手術と言われている持病がある場合は、比劫や偏官の時期に変化が起こる場合もある。
・歯科のインプラント等を埋め込む場合は、旺相する正財の時期が良いともいえる。

※ 偏印の時期に検査、比劫の時期は悪いところが出やすい時期ですね…。
  大運に比劫が出ていて、流年に偏印が廻り、四柱本体の食神を壊す(倒食)時期は嫌ですね…。

※ 偏印は高齢になると強く働く様になる。
※ 五行のバランスの良い命式が良い。
  何処かが太過し、何処かが不及する命式は、運の波が激しい傾向がある。

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