変通星の良い面と悪い面…正財星

■ 正財について

正財は、日干（比肩）から尅され、日干とは陰陽を異にする変通星です。

偏財が流動の財ならば、正財は固定の財を表しますので、固定資産・不動産・給料当の意味があります。金銭の運用（商売）は偏財の方が得意ですが、物の管理等は正財の方が上手な人が多い様です。
偏財は流動の財ですので、営業や商売等を好みますが、正財は固定の財ですので、生真面目なサラリーマンに多い星です。
特に財星の場合は、その十二運が旺相（長生・冠帯・建禄）している方が理財の才があります。

また、六親では偏財が籍にはいらない女（妾）を表すなら、正財は籍に入る女（正妻）を表し、正財の十二運が旺相（長生・冠帯・建禄）している場合は、良い妻にめぐり会える暗示があります。

融通の利く偏財と比較すると、正財は固定の財（動かない財）ですので、性格も真面目で堅い人が多い様です。また、世間体や見栄に拘る傾向も出てきます。

正財の地支が沐浴や休囚（死墓絶）している場合は金銭問題に注意の暗示もあります。

正財は劫財や敗財と並ぶのを嫌います…正財は宝（健康・お金・人間関係・家庭等）を表しますので、劫財や敗財によって大切な宝を流す暗示があります。

正財は官星（正官・偏官）と並ぶのを喜びます。財星と官星とが並ぶ命式を「財官双美」と言い、
財星には優しさ・家庭性・お金という意味があり、官星には責任感・社会性（仕事）・夫という意味があります。その両方の運を持った並びですね…ただし、財官をコントロールする自星（比肩）も必要ですね。

財星（正財・偏財）が食傷（食神・傷官）と並ぶと理財の才能が生じます。

多財星の命式には扶養の義務が生じる場合もあります。また、男命の場合は女性問題に注意の暗示もあります。

その他、諸々ですね…

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変通星の良い面と悪い面…偏財星

■偏財について

財星は日干から尅される五行となり、日干と陰陽を同じくする場合は「偏財」となり、陰陽が異なる場合は「正財」となります。
財星は文字通り財運の星ですのでお金に縁があります。
また、お金を造る星が食傷ですので、命式中に食傷＋財星がある命式で身旺の場合は財運が生じます。
また、財星には優しさや家庭性という意味もありますので、女性には欲しい星の一つです。
女性の命式で、財星が乏しく官星が多い命式は、家庭よりも仕事を好みます。
また、財星が乏しい男性は女心がわかりにくい方もいます。

偏財は動きのある財を表しますので、商売等には向きます。
また、男性の命式では、正財は妻となりますが、偏財には妾という意味もあります。
ですから、月柱天干星に偏財がある男性は優しい女心がわかる男性が多いものです。
特に偏財の十二運に沐浴が付く場合や、食神と一緒に出る場合には異性問題に注意が必要です。…女性は優しい男性が好きですからね！

正財は固定の財（物）で、少し堅いところもありますが、偏財は流動の財ですので、人情的で融通性があります。しかし、命式によっては情に流されて失敗する場合もありますね。

また、偏財には父親という意味もありますので、偏財が死んでいる場合や強い尅を受ける時には父親の事で注意の暗示もあります。

女命の場合は食傷が子供を表します。そしてその食傷（子供）を守るのが財星（家庭）です。
ですから、確りとした食傷と財星があり、それを強く壊す星が無ければ子供運は良いともいえます。また、男性の場合は女（財星）から生ずるのが子供です。ですから、確りした官星がある男性は比較的子孫運は良いものです。
子孫運については、時柱の善し悪しも影響します。時柱は子孫運や晩年の運勢を表します。

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変通星の良い面と悪い面・・・傷官星

「傷官」は、日干から生じられ、陰陽を異にする変通星です。
人間で例えるならハイティーンの年代です。
ハイティーンの年代は、感受性が強く、理想を求める傾向があります。
子供ではありませんが、大人にもなりきってはいません。
ですから、世の中の矛盾に敏感で、時には反発したり落胆したりする場合が多くあります。
一昔前の学生運動等も、傷官の特徴かもしれませんね。
｛傷官には文字通り官（社会）を傷つける意味もあります｝。
官には社会とか夫という意味がありますので、強い傷官を持つ場合には、男性の場合は、社会（仕事）に傷が入る暗示もあり、女性の場合には、夫に傷が入る暗示もあります。
しかし、命式中に確りした印星（印綬・偏印）があり、その傷官を上手にコントロールしている場合や、財星で、傷官の気を上手く抜いている場合は、傷官の悪さは出にくいと思います。
それどころか、傷官と印星とが絶妙に上手く並ぶと、「印綬傷官格」といって普通の人よりも才能に恵まれる場合が多くなりますし、傷官と財星とが共に並ぶと、財運や商才を生じる命式となる場合もあります。…この場合は、四柱全体のバランスがとても重要です。
傷官の良い面が生ずれば、才能や・財運に恵まれますが、悪い面が生じる場合には、神経質になり過ぎたり、問題を生ずる場合もあります。


傷官の特徴は感受性と特殊才能のです。そして、その象意には、焦燥・闘争・破壊・感覚・感情・気位・怪我・事故・裁判などがあります。…傷官には「刃物」の様な意味があります。
刃物も上手に使えば、とても役にたちます。しかし、悪く使えば、様々な問題が生じます。
傷官をコントロールするのは、印星と財星です…
印星には理性（教育）という意味があり、財星には家庭性や優しさという意味があります。
傷官を持ったお子さんがいる場合には、愛情（財星）溢れる環境の土台に、正しい真理（印綬）で教育すると、傷官の持つ良さが引き出されると思います。

傷官という変通星で気をつけること。
・傷官の十二運に沐浴や帝旺が付く場合。
・強い傷官が並んだり、五行に傷官が固まる場合。
・日干：土（戊・己）の場合は、金の傷官となります。金の傷官で、その傷官を抑える財星や印星が無く、官星を強く剋する場合。

※最終的には命式全体を観る必要がありますが…？

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