新栄堂の占い日記

私はプロの占い師ですが、鑑定をしながら日頃感じる事…を書いております。

傷官星について

2009年06月28日 |  四柱推命(変通星の意味)
■天干星の中でも変化が激しく、他星との関係で大きく吉凶に分かれてしまう星に傷官星と偏官星とがあります。
今回は傷官星の性格について記入したいと思います。
傷官星は人間の精神面で、非常に敏感で感情に直接影響を与える働きが強い星です。
印星と同様に精神的な星ですが、印星は静(思考)で、傷官星は動(感受性)の星です(印星は副交感、傷官は交感神経に似ています)。
人間の感情的な行動、言動、興奮等はこの星の強弱から起こるかも知れません。
そして、四柱・五行において、その(傷官星)の強弱が人間の社会生活に大きな影響を及ぼす事になります。
傷官星の強い方は、少しの刺激にも強い反応を起こし、泣き、笑い、喜び、恐れ、怒り、時には衝動的な行動や言動に至ってしまいます。今風に言えば、「キレる」ということでしょうか…人間の理性までも壊してしまう事にも成りかねません。
時には劣等感にさいなまれ、時には人間関係の難しさから世間の人々から阻害されたと考え、感情を抑えきれず、他人に対して殺傷事件まで起こしたり、不満が溜まって家庭内暴力等、多くの問題が発生する場合があります(人によっては自虐的になる場合もあります)。
それでは、この様な事を防止することは出来るのでしょうか?
特に傷官星の強いお子さんに対しては、18歳くらいまでは精神的な大きなショックを与えてはなりません。
人はたとえ親子でも運勢や性格は異なります。特に傷官星の強い子は、非常に敏感で、親の行動を見ており、相手の心を見抜く才能や能力を持っています。
両親の離婚や、言葉の暴力でも強く心に傷が入り、その心の傷が思春期や大きなプレッシャーを受けた時に様々な事件や事故として現れる場合があります。
また、この傷官が良く働いた場合には、傷官という感受性の鋭い才能が開花して絵画や音楽・技術などで活躍する場合も多くあります。…特に良い環境で愛を受けて育った場合は傷官の良い面が出やすいともいえます。
傷官星を持つ子供には、何か好きな事に集中させると良いでしょう。
強い傷官星を持つ命式には、良い財星(愛情溢れる家庭)で傷官の気を抜くか、良い印星(理念教育、良いビジョン)で、傷官を抑える(理性で感情をコントロール)と良いでしょう。…良い教えや愛を説く宗教も良いかも知れません。

四柱本体に傷官・傷官、傷官・食神、食神・食神と並ぶ場合には仮傷官となって、より 感受性が強くなります。

●四柱本体が仮傷官の並びで、五行が傷官大過の場合に現れやすい現象。
 ・病弱であったり、健康体でも手術、怪我、事故等の恐れが出る。
 ・精神的な不安定から来る、感情の急激な変化が生じやすい。
 ・異常な潔癖性が生じやすい。
 ・何事に対しても好き嫌いが激しい傾向がある。
 ・理想が高く、甚だしくは妄想的になりやすい。(時には精神分裂的になる場合もある)
 ・思いつめると全てを忘れて、一つの物事に夢中となり、利害打算を考えず行動する。
 ・学問、芸術、技術に高い関心を持つ。また、霊的な感覚の強い人も多い(特に火の日干の場合)。
※ この様な長所や短所があるが、流年:官星の場合には欠点が強く現れ、人生をマイナスにする人も多い。

●印綬は学問・芸能・知識の星で、人間の知能と頭脳に強い働きを現す星ですが、この印綬に、傷官星という精神感情に結びつく(共に人間の脳細胞の働きを現す星)星が並ぶと、「印綬傷官」という天才的な働きが出来る命式となる。野球のイチローも五行では印綬傷官となる。
●傷官は視野は狭いが、一つの事に集中する力が鋭い。

■傷官の病像…傷官には「怪我・事故・手術」という暗示があり、同時に感受性の強さから神経質になりすぎて、自分自身で重い病気と思い込み、悲観して自殺したり、ノイローゼになる場合もあります。傷官星の特徴に「病は気から」の特徴を見出す場合もあります。

■傷官星は精神的な働きをする星なので、五行大過の場合には精神病に罹る割合も高くなりやすい。(何事においても敏感に反応してしまい、医学的に見ますと、神経の緊張から体内の血液の浄化作用が停滞することによって、脳下垂体に異常を与えてしまう場合も多い・・・怒り、悲しみ、恐怖などの感情はコントロールし難いのが一番の問題)→常に気分転換を考える必要や、医師等によるカウンセリングを受ける。
●傷官は悪い働きばかりでは有りません。この星は日主(日干)から生ずる星ですので、自分自身(比肩星)の延長なのです。生真面目・熱心・何事も精魂を打ち込む才能の星です。しかしこれらの行き過ぎから問題の発生が生じる場合が多いです。

新栄堂

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生命

2009年06月21日 | 健康・病気
生命に関する判断は、四柱推命の鑑定の中でも非常に鑑定が難しいものです。
勿論、先天的な運もありますが、後天的なその方の生き方や徳積みによっても変わってまいります。

■晩年や寿命を現す柱は時柱ですので、時柱に吉星が出ることは先天的な長生きの要素が有る一つの要素です。

●四柱の時柱に財星・官星・印星が生じ、その地支星が強く働く場合には概して長生きの方が多い様です。(晩年豊に活躍出来たり、趣味等の生きがいも出来るのでしょう?)。
●時柱に比肩・劫財・敗財・傷官等の凶星が出ますと、年をとっても無理をしたり、孤独で寂しかったりして、生きる喜びを喪失したりして免疫力も下がりやすいですし、時柱の傷官の場合には身体に傷が入る暗示もあります。

●時柱に食神・正財・偏財・正官・印綬の星がある方は、慎重な方が多く、常に健康に注意もされる方が多いですし、概して精神的にも安定しやすいので、長生き出来る要素が多いと思います。


■以下の時期には、特に健康に注意して下さい。

●流年と大運が同じ天干星・地支星となり、並ぶ時期。
●大運が比肩・劫財・敗財星で、流年が偏財・正財星と並び、五行が比肩星と財星に星が大過し、大運・流年の地支星が死・墓・絶・帝旺などの場合。
●大運が印綬星または偏印星で、流年に正財星または偏財星が来て、地支星が弱く、五行が印星・財星に大過している時期。
●干合・支合・三局して、五行大過して、バランスが崩れる時。
●その他etc

※上記は、傾向であって断定ではありません。先天運50%、後天運50%ですから、ご自分の運を知って、生き方や捉え方、また生活習慣を変えたり、生きる目的や夢を持つと、運勢は変わってまります。

※ 生死の問題は軽々しく結論を出すことは慎まなければなりません。絶望視された病人でも精神力の強さや愛の絆によって延命された方は沢山いらっしゃいます。
感謝の心と、生きたいという気持ちが大きく働きます。

新栄堂

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健康

2009年06月20日 | 健康・病気
■ 健康運を見る時には流年でチェックして下さい。
 60歳以上の方は、流年 偏印・印綬・比肩(劫財・敗財)また、五行が大過する時期に、多くの方が発病する傾向があります。

●五行での見方
 四柱及び、大運・流年など五行の木・火・土・金・水の各々の場所に星(●)が6個以上固まった場合は健康のチェックが必要です。

(木気の病)肝臓・内臓・癌・首から上の病気に注意。
(火気の病)心臓・脳溢血・循環器・火傷・目・頭部・肋膜等に注意。
(土気の病)胃腸・大小腸・ポリープ・癌・痔・脾臓等に注意。
(金気の病)骨・リンパ・肺・筋肉・歯・結石・事故等に注意。
(水気の病)糖尿・血液・血圧・泌尿器・婦人科・性病・アルコール中毒等に注意。

●五行大過の場合の事故等
(木気大過)打撲・木材による事故、下敷き。
(火気大過)火事や火傷に注意。
(土気大過)土砂崩れ、山崩れ、山の遭難、土の事故。
(金気大過)金属事故・飛行機事故・交通事故・手術・事件による事故。
(水気大過)水に関する事故、海や川での遭難・津波等。

新栄堂

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職業

2009年06月16日 | 財運・仕事
■職業・適職の見方には様々な見方があります。
 まず、日干による味方と、中心星(月柱)を中心とした天干星(変通星)の並びによる見方、そして正官の五行による見方とあります。
これらを総合的に見る必要があるでしょう。

①日干による見方(天干従化法)

●日干が甲の人(作:比肩)→独立、自主的な業務、医者、会計士、人間的な切磋琢磨には弱い。共同事業は向きません。

●日干が乙の人(作:傷官)→弁護士、弁理士、公認会計士、仲介行、スポーツ選手、格闘技。

●日干が丙の人(作:偏財)→金融業、小売業、広告取扱業、仲買人、銀行員、など。

●日干が丁の人(作:正官)→サラリーマン、公務員、銀行員、実業家等、組織の中で活動する仕事。

●日干が戊の人(作:偏印)→俳優、飲食業、板前、美容師、人気商売等、才能を生かす仕事。

●日干が己の人(作:劫財・敗財)→技術者、土木建築請負業、投機的な仕事、鉱山業、相場師、酒屋。

●日干が庚の人(作:食神)→サラリーマン、証券業、銀行員、芸術家、農業、問屋、水商売、その他衣食住に関するもの。

●日干が辛の人(作:正財)→興行師、金融業、商工業等、金銭を扱う職業。

●日干が壬の人(作:偏官)→建築士、公務員、政治家、支配人、経営者等、動きや変動のある仕事。

●日干が癸の人(作:印綬)→教師、設計士、宗教家、著述業、印刷業、研究者、工業、実業家等の頭脳・精神労働向き。


①天干星(変通星)及び五行の並びによる見方。

●天干星が印星⇔食傷星の並び…考えたり感じたりと精神世界が強いので、芸能・芸術・技術・スポーツ等、才能を生かす分野が良い。偏印が出ると技術系。

●天干星が、食傷⇒財星と流れるもの…目先が利き損得に敏感なので商売に良い。特に財星が偏財の場合。

●天干星が財星⇒官星の場合…現実的な星で、お金や社会ですので、サラリーマンや経営者には良い。

●天干星が官星⇒印星と流れるもの・・・社会の中で才能を発揮する命式です。いろんな分野で活躍している方が多い。

※ 大雑把に分けると、この四つに分けられます。

●偏官・比肩などの官殺混雑ではデスクワークに向きません。
●正財・偏印などはデスクワークの経理や事務屋さんが多い。
●敗財・財星の並びの方は、お金の問題を起こしやすい。
●傷官・官星の並びの方は、才能はあるが問題を起こしやすい。
●その他・・・様々な注意点もあります。


③正官の所属する五行から見た職業分野

■「木」の正官(日干が戊己)→行政機関

■「火」の正官(日干が庚辛)→教育・文化・芸術分野

■「土」の正官(日干が壬癸)→農林・土木・建築分野

■「金」の正官(日干が甲乙)→経済・金融・財政分野

■「水」の正官(日干が丙丁)→商業・工業分野

※ 以上①~③の3つの観点で総合的に判断する必要があります。

新栄堂

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子供の教育

2009年06月15日 | 妊娠・出産、子供・家庭運について。
 四柱で外面に現れる性格などを見ることが出来ますし、五行図の木・火・土・金・水の五行の大過や不足から、内面の隠れた性格の一部を見ることも出来ます。
●傷官星の強い子供は非常に愛に敏感です。小さい頃からスキンシップをしたり抱きしめて育てて下さい。子供の前での喧嘩もしないで下さいね…純粋なガラスの心に傷が入ります。
●男っぽい官殺の子供は、傍で見張る様な育て方はいけません。ほめながら認めてあげると、良い子に育ちます。あまりギュウギュウと育てると、親が作った枠から飛び出してしまいます。
●官星が弱い(無い)男の子を育てる場合は、チームプレーのスポーツや社会に連れ出す癖を付けてあげましょう。将来、きっと役にたつでしょう。
●「印綬傷官」等の並びの命式(イチロー等)のお子さんは、人生を才能で生きていく命式です。親が早く子供の才能を見つけて、小さい頃から才能を育てる事がポイントです。…私はお子さんが生まれたら、家族やお子さんの命式を理解して育てることが重要だと思います(特にお母さんは!)。
●男性の場合には、五行の比肩の場所には3個ぐらいの星が必要です。
●女子の場合は、五行の比肩の場所には2個ぐらいが良いでしょう。
●女子の場合で、四柱に比肩星と官星が並び、五行に比肩及び官星の大過の場合、言い出したら聞かない強い個性の持ち主ですから、時には煽て母親が友達の様な形で接する事です。

■受験の時期では印星・官星・傷官星の流年で、地支星が旺相し五行が安定している場合は良い。しかし傷官星の場合は地支星が胎・養・長生が良いですね。
■食神星・財星の流年は子供は遊びが主体となり、勉強には熱が入りません。遊ばない様な工夫が大切です。

■子供の運は、16歳頃までは両親の運の影響を強く受けます。性格は2歳頃から現れ、四柱通りの個性になります。(40代が最も四柱通りの性格になります)
■運気のあまり良くない時期の入学(受験)には、受験校の数を多くすること、運の強い流年の場合は、多少 高望みをしても案外思い通りの親展があります。
新栄堂

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受胎・出産

2009年06月14日 | 妊娠・出産、子供・家庭運について。
 傷官星が強いか、または五行に大過する場合には受胎率が低いのですが、流年に財星の長生・冠帯・建禄などの時期に受胎する方が多く、比肩星(劫財・敗財)の流年は、受胎率は低めです。この時期は流産しやすいため、五行に固まる方は特に注意して下さい。
勿論、四柱推命の鑑定のポイントは、年・月・日・時の全体で判断するので、母親が比肩星の流年と言えども、悪い運命の子供が出来るかどうかは関係の無いことです。
しかし、出産の年・月・日・時を出し、その月を10ヶ月ずらすと、受胎の時期の四柱が出ます。
出産の四柱と受胎の四柱を比べて見て、両方共に天干星も良く五行も安定していれば、人生は安定し、将来の運も開かれると言われております・・・?
新栄堂

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離婚

2009年06月13日 | 男女の相性と結婚の時期
 沢山の方から離婚の相談等もお受けしております。
当然、相性の関係もありますが、男性の場合には五行に財(特に偏財)の大過の方に、異性との関係のトラブルが多いですね。
多財星の男性は性格的に優しい方が多く、女性から言い寄られたら場合には、はっきりと断ることが出来ません。
ですからズルズルと深みにはまってしまう傾向が強く、それでトラブルを起こしてしまいます。
特に行運に食神や敗財・劫財、十二支に沐浴などの時にその傾向が強いようです。
 女性の場合は、五行に官星の大過の方は間違いを許すことが出来ません。
ですから、いったん駄目だと考えたら簡単に離婚してしまいます。
 運勢は行運によって毎年変わりますので、耐えていけば考えも変わる筈なのですが…?離婚も夫婦だけの問題ではないので、子供の事も考えなければいけません。
感受性の強い 傷官星の強いお子さんならば、どんなに精神的な痛手を受けるか、良く考えるべきです。
親の離婚が心の傷となり、その傷が癒えずに思春期や、様々なプレッシャーを感じた時に精神的に問題となって現れたりします。
離婚や、夫婦の問題が起こりやすい時期を流年で言えば(四柱の天干星や五行の大過などにより多少の違いはありますが)、比肩星(劫財・敗財)・正官星・偏官星・傷官星の時です。地支星(十二運)では、この天干星に沐浴・冠帯・建禄・帝旺の時期です。
大運と流年に(比肩・劫財・敗財・正官・偏官・傷官)の同一星が並び、五行が大過する場合は特に注意し、お互いに冷静に話し合う事が大切です。
必ずやトラブルの後には安定期が来るものです。
新栄堂 

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男女の相性

2009年06月12日 | 男女の相性と結婚の時期
■天干星(変通星)の強弱
 男性の四柱に比肩星や官星などの強い星が並び、女性の四柱にも同じく強い変通星が並んだ者同士の結婚は避けた方が無難です。
この場合、大運・流年の比肩星または官星の時期に、夫婦のトラブルが発生しやすく、離婚率の高い形になります。
男性の四柱が強い星ならば、女性には財星・印星などの弱い星があれば問題は少なく、ほとんど離婚の心配はありません。
●女性の四柱が強い場合は⇒男性は優しい方。
●男性の四柱が強い場合は⇒女性は優しい方。
●強い者同士の結婚は避けること。
●弱いもの同士の結婚は避けること。

■男性の日干、女性の日干
 結婚されたご夫婦の日干が同じですと、当然比肩星の時期も同じになります。流年に良い星がめぐって来る時期は、ご夫婦共に安定しますが、運の下降時も同じになります。男性の日干と女性の日干がずれている場合の方が良いわけです。
●男女の日干同士が干合の関係になるのが良い。
(男性)(女性)
・ 甲 ⇒ 己
・ 丙 ⇒ 辛
・ 戊 ⇒ 癸
・ 庚 ⇒ 乙
・ 壬 ⇒ 丁
●特に日支や月支の十二支が支合・三局している方が良い。
●女性の日干が男性の日干を生ずる形が良い。
●男性の日干が女性の日干を生ずる形が良い。

■男性と女性の四柱が互いに干合・支合・三局する形が良い。
 夫婦の場合には心も肉体(現実)も引合う関係が良いのは勿論です。
●男女の十干が互いに干合しあうと精神的に引合います。そして干合して生まれた新たな星(△)がその人の五行にとって、必要な五行に出ると良い。
●支合や三局も同じです。特に男女の十二支が三局しあうと強く引合います。そして三局して生じた新たな星(▲)がその五行に必要な場所に出ると、引合いながら良い関係となります。
新栄堂

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流年から見た愛情運

2009年06月11日 | 流年の解説
■比肩星・劫財星・敗財星の流年
 比肩の時期は自分の思いが強くなり、自我が強くなると当然人間関係でも摩擦が生じるので、愛情は冷えた愛情になります。また、独りよがりの場合もありますし、別れと出会いが一緒の場合もあります。
五行に比肩が少ない場合は自分を押し出す事が出来、新しい第一歩となりますが、大運・流年を加えて四個以上になりますと、自我が強くなり過ぎ分離の力がより強くなります。…一番注意が必要な時です。その結果、恋愛、また 夫婦の関係は冷めやすい時期となります。
この時期を上手に乗り越えたいと思うならば、お互いの気持ちを尊重し、意見の対立を避けることが大切です。愛情問題、結婚にはあまり良い時期ではありません。
また、敗財の時期は、目標を失い流されてしまい、心の隙間に魔が刺しやすい時期です。日頃鑑定していますと、敗財の時期に情に流されて不倫する場合も多い様です。

■傷官の流年
 傷官は敏感な思春期の様な星です。ですから、女性の場合は特に精神的な不安感などから熱い恋愛関係は期待できません。理想と現実とのギャップでイライラしやすい時期ともいえます。
女性の傷官は男性(官星)を尅するため、常に優しさを持って交際するように心掛けなければ、トラブルの原因を作りやすくなります。
男性の場合も、神経質になり女性の欠点などが気になり、気持ちの上での愛情が高まらず、友達としての交際が続きやすいでしょう。

■食神の流年
 比肩星から傷官星までは分離やイライラと、愛情面では不安定な時期でした。
しかし、食神星からほっと一息できる安定した時期になり、食事も美味しく感じられる様になります。
そして、この時期から愛情問題も強まり、恋愛・結婚など、春の季節の様にウキウキする様な時期となります(食神が大過し過ぎると、傷官星と同じ状態になります)。
また、既婚女性の場合は、食神星は子供を意味しますので、妊娠される方も多くなります。
独身者の方は、恋愛のそよ風が吹きやすい恋心が出やすい時期といえます。
男性もフェロモンが出て遊び心が強まりますので、既婚者の方は不倫問題等で家庭を壊さない様にして下さい。

■正財星・偏財星の流年
 男性の場合は、財は女性や家庭を表しますので、財星が五行に大過しない限り、結婚に一番良い時期となります。女性の場合も家庭を持ちたくなります。
そして、男女共に愛情も強まり、自分自身も真剣に結婚を考える様になります。
結婚が遅れている人は積極的な行動を起こして、チャンスを掴まえて下さい。
運命的にも全てが安定しやすい時期ですから、迷いや決断を乗り越えて積極的に物事を運ぶ事を心掛けて下さい。

■正官星の流年
 女性の場合は、正官は夫を表しますし、男女とも 財星から官星が終わるまでが、結婚に一番良い時期です。
官星は決断と行動の時期ですので、行動にも移しやすい時期といえます。
チャンスを逃さないようにして下さい。
男性は仕事が忙しくなる時期ですし、職場での責任が増したり、異動等も生じやすい変化の年でもあります。
結婚式の準備等は細かい計画のもとに進めると良いかも知れません。

■偏官星の流年
 正官星の時期とは異なり、偏官星はプライドが高くなり、ちょっとしたことからトラブル発生しやすい年と言えます。ですから、常に謙虚と冷静な判断とを心掛け、相手の気持ちを理解して進めることが大切です。
お互いにささいなことから意見の対立を起こす事も多く、時には両家の誤解から問題が発生する場合もあります。
しかし、第三者の仲立ちによって上手く収まる場合も多い様です。

■印綬星・偏印星の流年
 特に多印星の場合は、先々の不安が強まり、五行に官星が無い方は、結論を出して行動する事ができずに迷いの多い時期となり、物事が進まない傾向が出てきます。
中には、「この人と本当に結婚しても良いのか?」と、心の迷いが生ずる人も居ます。
故に、この時期は男性の強いリードが必要となるでしょう。
決して結婚するのには悪い年では有りませんが、新しい恋人を作り、恋愛関係に入る事は難しいものです…この時期の恋は燃え上がり難い傾向があります。
紹介や見合い等には良い時期です。
新栄堂
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印綬星の流年(探求・勉強・思考)

2009年06月10日 | 流年の解説
肉親関係では偏印星と同様、母親・義母・姑・父母。

偏印星とよく似た星です。
人間の一生を変通星で表すならば…
1.子供の頃は比肩。
2.思春期から結婚迄が食傷。
3.30~40代が財星。
4.50~60代後半までが官星。
5.70才~死ぬまでの老年期は印星。
かも知れません…。
その様に考えると、印綬は第一線を退いた65才以降の晩年期を言います。
晩年期に内外共に豊かな老後迎える人も居ますし、非常に寂しい老後を過ごす人も居ます。
前者の場合を暗示するのが、旺相する印綬で、後者は休囚した印綬という見方もあります。
植物で例えるなら、青年期は食傷(春)で、働き盛りは財官(夏)、稔の秋は印星です。
故に印星(印綬)は人間の完成の意味もあります。
万物は、全て比肩から始まり、印星で終わる様になっています。
印星が社会的(外的)な活動力が衰えるのは、次の次元に入る比肩の為の準備の期間だからです。今迄の活動を見つめ直して、次に来る比肩の為に様々な準備をする期間が印星(印綬)です。
また、稔の秋ですので、今迄の生き方が道理に合った生き方と努力をしていれば、人生の良い稔を得て評価を受けることができます。特に印綬に付く十二運が旺相(長生・冠帯・建禄・帝旺)している場合は、比肩から始まった10年間の人生成果が良かった事を表しますし、印綬に付く十二運が休囚(死・墓・絶)している場合は、成果が乏しかったと考えることもできます。
印綬の年は目上の引立てを得られる時でもあります。
結婚等は、見合いや紹介が良いでしょう。
また、印綬の年は思考力が高まるので、受験勉強には良い時期です。
特に旺相する印綬の年は試験や選挙には良い時期といえますし、評価を受ける時でもあります。
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偏印星の流年(縮小・趣味・不安定)

2009年06月09日 | 流年の解説
肉親関係では母親・義母・姑・父母。内観する時期。

財官が働き盛りの運気なら、印星は退職後の還暦過ぎの運気ともいえます。
社会的な外的活動力は減退しますが、内的な思考力や精神的な深さは増します。
故に、勉強や研究等には良い時期で、特に趣味や伝統的なもの、お茶・お花・俳句や日本画・日本舞踊等を習うには良い時期といえます。
また、印星が旺相していると、今迄の研究の成果が評価を受ける場合もありますが、印星が休囚(死墓絶)している流年は運を阻害する恐れもあります。
中年以降の方は、今迄の活動の疲れが出やすい時期で、その結果として病気の元を作りやすい時期ともいえます。特に四柱本体や大運に食神を持ち、「倒食」する場合には注意が必要です。中年以降は、偏印の流年の年には健康チェツクを行って下さい。
また、四柱や五行の印星に星(●)が固まる人は、考え過ぎて先々が不安となり、時には鬱的な症状を起す場合もあります。常に気分転換を心掛け、前向きな思考を心掛けて下さい。
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正官星の流年(緊張・発展・社会)

2009年06月08日 | 流年の解説
肉親関係では偏官星と同様、男性には子供の星、女性には夫の星。

偏官星と似た様な星で、偏官が動ならば、正官は静と捉えて下さい。
また、偏官が動揺なら、正官には緊張という意味があり、襟を正して社会に責任を持つ時期といえます。
旺相した正官の年は、社会運も上昇し、社会で自分の位置を確立できる年ともいえます。
正官星は、真面目で地味な生き方をする星ですので、官僚や大企業のサラリーマン等の中間管理職の方が多い様で、組織活動にはもってこいの星です。
しかし、天干に官星が並ぶ場合や、五行に官星が4個以上固まると、偏官的な運命となり変動が多くなります。
また、四柱本体に強い傷官が出ていて、傷官を中和する財星や印星が無い場合には、社会的にガタガタしやすい年となります。
正官には夫という意味がありますので、未婚の女性の場合は急速に結婚話がまとまる場合もあります。しかし、既婚の女性の場合は、夫に対する不満が出る場合もあります。
また、正官には「官位を得る」という意味があるので、受験や入社には良い時期ともいえます。
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偏官星の流年(転換・動揺・圧迫・変化)

2009年06月07日 | 流年の解説
肉親関係では男性の場合は子供の星、女性の場合は夫(男)の星。仕事や正義感の星。

財星の拡張期が終わり、偏官星という転換の年となります。
この年は、多少の苦労に対処する気構えが必要となる場合が多い様です。
偏官の年に問題が多いか少ないかは、五行のバランスによって違ってきます。
五行のバランスが良く、偏官を抑える食神や印星(印綬)が確りとあれば問題は大きくはなりませんが、バランスの悪い五行の場合は、偏官の悪さが出る場合が多いです。
この年は、プライドも高くなり、ちょっとした事でカッとなることもありますし、何かとプレッシャーを受ける場合もあります。
1.五行に傷官が多い人は仕事の事でガタガタしますし、女性の場合は夫の事が問題になる場合もあります。
2.また 五行に比肩星が多くある方も、官は比肩を尅しますので、様々な問題が発生する場合もあります。
3.サラリーマン等の場合は、職場の異動や転勤等があったり、仕事の重圧を押し付けられ、自分で会社を辞めたくなる場合もあります。
4.女性の場合は、夫に対する不満から、別居や離婚を決意する場合もあります。
この年は、人との和を大切にして、冷静な判断で行動して下さい。
尚、偏官は比肩から数えて7番目になるため、「七殺」とも呼ばれています。
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正財星の流年(収穫・計算・固定)

2009年06月06日 | 流年の解説
肉親関係では正財星は父親、義父、妻。家庭や固定の財を表す。

偏財で作った財を固定資産に替える時です。
家を建てるには良い時期といえます(長生・冠帯・建禄と旺相するのが良い)。
そして、偏財星と同じく、恋愛中の方や、結婚を考えている方にとっては、一番良い時期にもなります。
正財には妻や家庭という意味があり、入籍して落ち着きたくなるエネルギーがあります。
また、サラリー(月給)等も固定した金額の財ですから正財星の部類に入ります。
流年に正財-冠帯などで財星の大過以外は昇給する時期も望めます。
また、食傷と一緒にあると、お金が入る暗示もあります。
しかし、財星は比肩星から尅されますので、比肩星大過の命式の場合は却って財が流れます。
受験生の場合は、偏財星と同じく努力をしなければなりません。遊ばない様なスケジュールを工夫して下さい。
新栄堂
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偏財星の流年(投資・奉仕・期待)

2009年06月05日 | 流年の解説
肉親関係では偏財星は父親の星。男性は妻(妾)の星。

四柱本体や五行が良ければ、一番安定した時期です。
偏財星の地支が休囚したり、五行に財星が固まりますと、却って財の問題が生じる場合もあり、蓄財は困難となります。
また、偏財の時期は営業等の拡大には良いでしょう。
偏財星は動かして財を獲得する星ですので、お金を流動させ財を増やすには良い時期と言えます。
土地や建物の獲得、新築・改造・結婚などは問題の少ない良い時期です。
しかし受験生には注意が必要です。何かと楽しいものを求めて遊んでしまい努力に欠けます。
この様な時期での勉学は、スケジュールの管理をきちんとして、遊ばない様に気を付けるべきです。
また、既婚の男性の場合では、命式如何では、偏財(沐浴)の年に魔が刺す場合もあります。
(ただし、あくまでも四柱本体との関係によります)。
新栄堂
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