アメリカの美術と言えばホッパーとオキーフを知って以降、長らく更新が止まっていた。
しかしながらポートランド・アート・ミュージアムで、新しい出合いがあった。
共鳴したのはミルトン・エイブリーとデヴィッド・ローゼナック。
今回の旅行の思いもかけぬ収穫である。
Milton Avery(1885-1965)
Bathers, Coney Island, 1934
まず女性の水着の色に吸い寄せられた。
このグリーンが無ければ素通りしていたかもしれない。
背景の砂浜と海の対比といい、左端の赤茶といい、配色のセンスが際立っている。
タイトルも額も好みだ。
別のスペースにもう1枚あった。
Dancing Trees, 1960
やはり目が行って作者を確かめるとエイブリー。
驚いたのと同時に、この画家最大の魅力が色の配置であることへの確信が深まった。
また一見小学生が描くような線には、ホッパーに漂う孤独とは反対の親密性を感じる。
David Rosenak(1957-)
Untitled, 1995-2008
カラフルな季節も、強い陽射しを遮る街路樹のトンネルに入った途端モノトーンに変わることがある。
そんな光と影が独特のタッチで丹念に描かれていている。
木漏れ日が綾なす閑静な住宅街。
それはR. I. がいつか世に出したいと願っている作品の舞台でもある。
4点で一連の作品として展示されており、位置の指定も作者自身によるものなのか気になった。
どの絵にも人物が佇んでいるリアリティ。
オレゴンで活躍したアーティストの作品が特集されているフロアがあった。
Clara Jane Stephens(1877-1952)
ポートレートの写真は間違いなく美人である。
イングランド生まれで、ポートランドへは1894年にやって来たという。
Untitled(West Hills Nocturne, Rainy Night with Car Headlights), c. 1930 は、
雨の路面を走り去る車の音が聞こえてきそうな1枚。
この地に寄り添ってどんな生涯を送ったのか思いを馳せつつ眺めていた。
美術館はフラッシュなしの撮影が許可されている。
ミンモにカメラを渡すと、被写体として面白いのだろう、モダンアートがたくさん写されていた。
http://portlandartmuseum.org
しかしながらポートランド・アート・ミュージアムで、新しい出合いがあった。
共鳴したのはミルトン・エイブリーとデヴィッド・ローゼナック。
今回の旅行の思いもかけぬ収穫である。
Milton Avery(1885-1965)
Bathers, Coney Island, 1934
まず女性の水着の色に吸い寄せられた。
このグリーンが無ければ素通りしていたかもしれない。
背景の砂浜と海の対比といい、左端の赤茶といい、配色のセンスが際立っている。
タイトルも額も好みだ。
別のスペースにもう1枚あった。
Dancing Trees, 1960
やはり目が行って作者を確かめるとエイブリー。
驚いたのと同時に、この画家最大の魅力が色の配置であることへの確信が深まった。
また一見小学生が描くような線には、ホッパーに漂う孤独とは反対の親密性を感じる。
David Rosenak(1957-)
Untitled, 1995-2008
カラフルな季節も、強い陽射しを遮る街路樹のトンネルに入った途端モノトーンに変わることがある。
そんな光と影が独特のタッチで丹念に描かれていている。
木漏れ日が綾なす閑静な住宅街。
それはR. I. がいつか世に出したいと願っている作品の舞台でもある。
4点で一連の作品として展示されており、位置の指定も作者自身によるものなのか気になった。
どの絵にも人物が佇んでいるリアリティ。
オレゴンで活躍したアーティストの作品が特集されているフロアがあった。
Clara Jane Stephens(1877-1952)
ポートレートの写真は間違いなく美人である。
イングランド生まれで、ポートランドへは1894年にやって来たという。
Untitled(West Hills Nocturne, Rainy Night with Car Headlights), c. 1930 は、
雨の路面を走り去る車の音が聞こえてきそうな1枚。
この地に寄り添ってどんな生涯を送ったのか思いを馳せつつ眺めていた。
美術館はフラッシュなしの撮影が許可されている。
ミンモにカメラを渡すと、被写体として面白いのだろう、モダンアートがたくさん写されていた。
http://portlandartmuseum.org