桜の季節も終わりかけた時期に、紀北町の矢口浦に立ち寄った.4月も中旬を過ぎていたけど、矢口浦にはあおさ海苔の風景が広がっていた.あおさ海苔と言えば、冬の風物詩だと思っていたので、ちょっと意外だった.
伊勢・志摩から南に続くリアス式海外沿いは、波穏やかで豊富な栄養に富むということで、あおさ海苔の養殖の産地となっている.そう言われてみれば、その通りで、矢口浦はリアス式海岸の最奥地で、ほと . . . 本文を読む
京都から紀伊半島へ抜けるルートのひとつに、まず高見峠と湯谷峠を越えて大台町へと向かう道順がある.そして、大台町から藤越峠か藤坂峠を越えれば、ようやく南伊勢の海沿いにたどり着く.藤越峠が珍しく通行止めだったので、藤坂峠を経由することにした.
久しぶりの藤坂峠はなかなか過酷な道のりだったけど、無事に大紀町と南伊勢町の境界である峠にたどり着く.よく晴れた青空が印象的な日だった.ところが、思 . . . 本文を読む
和歌山県の飛地である北山村と三重県の神川町は北山川が境界になっている.その境界を繋ぐ橋がいくつかあるけど、そのひとつに奥瀞橋がある.奥瀞橋を偶然通りかかったとき、神川町側の橋の袂に立派なしだれ桜が咲き乱れていることに気付く.
オートバイを停めずにはいられないほど、素敵なしだれ桜だった. . . . 本文を読む
トイレ休憩がてら、紀北町の始神さくら広場に立ち寄る.ここは、熊野古道である始神峠登り口の起点で、駐車場とトイレ、自販機が併設されている.2年ほど前に始神峠を訪れてから重宝させてもらっている.そして、広場の前には三浦海岸が広がっていて、大きな波音が聞こえてくる.
始神さくらの広場という名前が付いているだけあって、桜の名所として有名だけど、わたしが訪れた時はほとんどが葉桜になってしまって . . . 本文を読む
波田須海岸で桜を鑑賞した後は、R311をノープランで北上していく.少し北上すれば、季節関係なしに新鹿湾の青い海が出迎えてくれる.そして、新鹿ブルーを横目にオートバイを流していると、海とは反対方向にある真っ白な存在に気付く.
真っ白な存在は当然、桜であって紀伊山地から海へと流れ出る川沿いに桜が咲き乱れていた.ここの場所はと言うと、新鹿湾の西北、二木島峠・逢神坂峠の西側登り口手前にある橋 . . . 本文を読む
待ちに待った暖かな陽気に誘われて、日帰りのツーリングでも行動範囲は広がり、気付けばオートバイは東紀州の海沿いを走っている.紀北町に銚子川という清流がある.この辺りは海山といって、文字通り海と山が表裏一体になった自然豊かな地域だ.
この銚子川に沿ってオートバイを走らせていると、絶妙な色をした淡い桜並木が目に飛び込んでくる.銚子川には種まき権兵衛の里というの日本庭園があって、この施設の駐 . . . 本文を読む
今年の3月は寒いのに加えて、下旬まで嵐のような天候が続いた.ところが、3月最後の週末は春らしい暖かさと好天に恵まれ、ようやく春到来といった感じだ.凍結の心配もないほどに暖かで、久しぶりで熊野の神川町までオートバイを走らせた.
神川町と言えば、知る人ぞ知る那智黒石の里だけど、わたしにとっては七色ダムの南に位置する神川温泉が真っ先に頭に浮かぶ.コロナ禍以前、キャンプツーリングをしていたと . . . 本文を読む
熊野の宿で真夜中にふと目を覚ます.窓の開けて空を仰ぐと,星が光っている.星空でも撮ってみようと思い,寝ぼけまなこでカメラの設定をいじってやる.窓際のテーブルにミニ三脚を置いて,セルフタイマーをかけてシャッターが切れるまでじっと待つ.
シャッターが切れるまで,窓から冷たい冷気が入ってくる.写真が撮れると急いで窓を閉めて,写真を確認する.こんなことを繰り返しながら,上手く撮れるまで設定を . . . 本文を読む
熊野市は大泊海岸の東側に位置する磯崎町.磯崎町の頭上を国道が走っていて,道路わきに自販機とテーブル付きのベンチが据え付けてある.看板には夕日のビューポイントと記載されている.よく利用する場所だけど,夕刻に訪れることは今までなかった.
看板のある場所から山の高台の方へ2分ほど歩くと,大泊海岸を一望できる場所にたどり着く.正面に鬼ヶ城と七里御浜海岸,花の窟を望むことができる.花の窟のちょ . . . 本文を読む
三重県は大紀町,錦の国道脇に神武台なる看板が掲げられている.今までこの看板が気になっていたけど,この国道がワインディングロードゆえにアクセルを緩めることができず,立ち寄ることができずにいた.しかし,ついに看板の案内に従って神武台へと登っていく機会に恵まれた.
息をきらしながら登っていくこと,10分ほどで神武山の頂上にたどり着く.神武山の頂上には立派な石碑と舞台が整備されている.神武と . . . 本文を読む