おじたん。的ぶろぐ生活。

おじたん。である。語るんである。

汗臭さが足りない。

2006-05-06 16:01:54 | 我思う、故に書くなりよ。
熱暴走もようやく治まって来たので、映画を数本借りてみた。

「亡国のイージス」「ローレライ」。話はどちらも面白かったのだけれど、妙にこざっぱりし過ぎちゃって、拍子抜けしてしまう。どっちも男しか出て来ないに近いんだから、汗臭さや泥臭さが漂って来ない不自然さがしっかりと…。

「あー。すごかったねー。」

で、終わってしまう大作が大ヒットしてどーすんのよ? って感じ。無理に実写化せずに、アニメ化でも上手い人が作ればもっと「ズシンっ…」って来るモノがあったりするんだよねぇ…。潜水艦映画の金字塔「Uボート」を知らない人達でも無かっただろうにと思うと「ローレ…」はもったいないし、せっかくF2が飛んでいるのに「パト2」の要撃シーンにも及ばない緊張感と緊迫感は「亡国の…」が「某国の…」だけにもったいないよなぁ…。

イタリアで長らく逃亡していたマフィアのボス、ドン、そんな人がやっと捕まったというニュースが少し前に流れていたので「ゴッドファーザー」も借りてみた。

名作を通り越して「至宝」とさえ呼ばれるだけの名画なので、30年も前の作品だけれど未だに色褪せてない。ラストの、閉まっていくドア越しにドンの妻の表情を見ている自分が、ファミリーの一員としての「視線」でそれを見るコトを強要されているコトに気付かされるワケで、何もかもがうまく行かないとこうした作品には成り得ないんだろうなぁ…。

難しいんだねぇ…映画作るのって。お金はいっぱい掛かってそうなんだけどねぇ…。

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真実は小説よりも奇。

2006-05-06 02:05:53 | 我思う、故に書くなりよ。
熱暴走でダウンしている間に奇奇怪怪な事件が…。

首吊りに、白骨に、得体の知れない子供の遺体が3つ…。良く出来た推理小説を3つほどブレンドして、ミックスした感じなのだけれど、そこには昭和の裏歴史…って感じのアイテムもてんこ盛りだったりするし、また、そんなこんなが全部「事実」ってのがスゴイよなぁ…。

ゾクゾクしたり、あちい…やらでぼぉぉぉ…っと、ワイドショーを見ながら、映画化されたらキャストはこーだろーなぁ…的な考え中だったりもした。全く、全くに不謹慎ではあるのだが、これほどに深く広い闇にまとわり付かれた事件ってのも最近無いよねぇ…と言うのが正直な感想。

誰が誰を殺して…ってのは、調べれば判るんだろうけれど、その裏に隠されている事実までを汲み取るのは容易じゃないんだと思う。それは、平成も十数年経っているとリアルに昭和や、その初期の時代や世情を知らなければ理解出来ないってコト。

推理小説の至宝とさえ言われる横溝作品も、読んでもピンっと来ない世代が確実に増えている。終戦期の混乱とか、当時の慣習なんてものが読んだだけでは全く理解出来ず、教えられてもピンと来ない。映像化されれば、何となく理解は出来るのだろうが、活字から想像する事が難しくなってしまっているのは、単に活字離れだけではない要因がしっかりとあったりもする。伝承されて当たり前だったものが途絶えてしまっていたりする。それも、社会だし、文化なのだけれど、小説の中だけの話で済めばまだ良いが、リアルに起きた事件の裏にしっかりとこびりついて離れない場合は、事件そのものがあやふやになりかねない結果にもなってしまう恐れが出て来る…。

単純に事件、犯罪と、割り切らなければイケナイ世界と、そうでない世界が混在する世の中だから、その背景を探る必要が当然出て来るのだけれど、探るからにはそれなりの知識の構築が無ければ成し得ないワケで、知の伝承はやはり不可欠なのだなぁ…と。

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