4日目はステントを入れるPCI治療が行われたので、また両腕があれこれと動かすのに不自由になり…あまり明確に記録を残しておりませんが…。
ERで処置を受けた際のPCI治療と違い、改めての事ですので、あれこれと見聞きしておいたつもりですが…スマホ片手に…って事も出来ませんでね…。
まぁ、穴あけてあれこれしてもらいましたが、あれこれするのに何か痛いかと言えば、全く判らないんですね。むしろ、その最中に、穴のあたりを…左手首の少し胴体よりですけれど、ここを強く圧迫されながら事が進むんです。
でまぁ、穴を開けるに麻酔を塗ったり打ったりしているので、それ自体は痛くないんですが、強い圧迫が地味に痛くなって来てですね…まぁ、我慢出来ないワケではないんですが、相当に地味に長く痛いものなのです。
相変わらず、メガネが無いままなので、何をやってるのか見ても見えませんから、見ませんでしたが、複数のモニター画面の一部を見る限りは極めて順調に進みまして…小一時間で終了。ちょっと確認してませんが、ステントを2つ入れた模様で、バルーン自体は4つかな…な感じ。
これ、自分の心臓の上を這っている血管に行われているわけで…かと言って、心臓が何か感じている事も無いんで、とても不思議な感覚でした。あれこれ、痛い? とか、簡単な状況説明とかドクターが語ってくれるので、こちらは返事するだけですけれど、まぁあんまり口挟むのもアレでしょうから黙ってましたけど、しゃべってもいい感じにリラックスしながらでした。
まぁ無事に終わったものの、止血のための圧迫はまたそれだけで鈍く重く痛いんでしてね…しばらくは添え木と一緒にがっちり押さえ込まれるのですな。しっかりとテコの原理を用いたベルト的なモノを巻かれて。
もう、後は部屋に戻って寝るだけ…で、楽しみは食事くらいなものですが、スマホの充電ケーブルが届いたので、ツイートも盛んに出来るし、ワンセグも見られるし、ラジオも聴ける…ってブラボーな事に。
スマホのラジコから、InterFMのLHRが聴こえて来たときは、泣きました…。
もう、2度と聴けないと…そう思ったもんですから…。あのまま、三途の川を渡る事があったら、間違いなく聴けなくなると思ったんですね…。その後、デイブ フロム ショー。泣きました…。また、あの声が聴ける。そうした実感がこみ上げて、泣きました…。三途の川の手前で、それら全てを諦めないといけないのか…と、ちょっと悔しくも思ったんですね。
それでも、あの気持ちいい世界なら、それでもいいかと…思った事も事実です。だけれど、おじたん。はこちらの世界に戻りました…。だから、余計にうれしくて。
病棟は思いの他、ワンセグの電波の入りが良好で、観たい番組はほぼ観ることが出来ました。まぁ、大部屋ですので基本、イヤホン・ヘッドホン装着が義務なんですけれど、電源取ると装着できないし、持って来てないし、コンビニで売ってもいないタイプなので…。
とまぁ、大きな山は越えましたので、後はクスリを飲んで、安静に…って事ですけれど、実際にはうろうろしちゃってですねぇ…と言うのも、相変わらず部屋が暑いんですな…かくかくしかじかで…。そうした治療の後も、様子見って事には変わりなく、処置室への行き帰りは車椅子でしたけれど、つけっぱの心電モニターが異常を発する事も無かったみたいで、まぁ自重しながら涼しい場所を求めてうろうろと…。
そうこうしていると、あれやこれや周りを見る余裕ってのが出て来て、自分の知っている大きな病院とは違った面が見えて来ました。
幸い、自分を担当してくれた看護士さんはとても優秀な方ばかりなので、何か大きな不満を抱いたり、実際に困った事には遭いませんでしたけれど、他の患者さんとのやり取りを聴いたり、見たりしていると、結構困った事が見えても来るんですね…。
新しく出来たばかりの病院ですので、スタッフも比較的若い人が多いんですが…見るからにベテラン…って看護士を見掛ける事が無かったのです。これはちょっと組織的には珍しいかなと思っているのですが…病棟って単位で中ボスや大ボス、ラスボスに相当する様な人間が見当たらないのですな…。
なにか、若い人ばかりでワイワイやっている…って感じが拭えず、そうした事から来ているのではなかろうかな事が目立ってきます。
その1つは…病棟は静か…ってのがどこでも基本なのですが…あまりそうでない。話し声にしても、機材を移動する、棚を開け閉めする…そうした事に起因する音がやたらと大きいのです。まぁ、昼間ならまだねぇ、それほど気を気を使わなくても…な感じはありますけれど、夜間でもあまりそうした配慮をしているフシが無いみたいなんですね…。
まぁ、これは患者とて同じでしてね、他人に配慮して、息を潜めて…なんて事はもう無いに等しいんですな。夜中だろうがなんだろうが、大きな音を立てても気にしているフシがありませんけどね…。比較的、女性部屋ではそうしたモラル的な暗黙の了解がしっかりとあったりしますけれど、オヤジの集まる部屋はどこでも騒々しいワケで。
「お前はニワトリか…」
そう思ってしまう看護士が結構多くいる事も見受けられました。何の事かと言えば、患者さんがお願いしている事を、三歩歩いたら忘れてるだろう…って事です。お願いはちゃんと聞いているのですが、その応えが返って来るまでえらく時間が掛かったり、全く返って来なかったり…。
単純に人手の少ない時間帯もあったりするワケですから、全てが…ってのも難しい事は判りますけれど、無駄なお願いや無茶な要望をしているわけでは無いにも関わらず、その願いがどこかへ行ってしまうんです…。これは、動くのもままならない患者からしてみれば、ひどく悲しい事です。
そうした事が顕著に現れるのは、シフトの切り替えに伴う事が多く、患者の情報の伝達・共有が全くうまく行っていない事にあるみたいです。
まぁ、中ボスも大ボスもいないみたいだから諦めるか…って、患者仲間では話していたのですがね…。
でも、中にはしっかりした看護士さんもいて、他の患者さんに比べたら優先度が低いだろうお願いでもちゃんと覚えていて、しっかりと応えてくれるんですね。個人の力量って言うか、経験豊富なだけに対処能力も高いみたいで、誰からも、どこからも、声が掛かり、その先には笑顔があったりするんですよ。若いのに凄いなぁ…と、思ったら、しっかりとベテランなんですね。
「あなたは戴帽式をされた方?」
そう、伺うと、歳がバレそうだと恥ずかしがりながらも、そうだと応えてくれました。戴帽式ってのは、看護士になるにあたって行われるセレモニーなのですが、ナイチンゲールに誓いを立て、ナースキャップを戴く…ってモノです。
これ、ナースキャップが不衛生…って事で、ナースキャップと共にセレモニーそのものを辞めちゃったところがほとんどなのですね。まぁ、希望者が多かったらやる…ってところもあるみたいですが…、人の命に携わるプロになるためのファースト・ステージだったかと思うんです。
何のための看護なのか? 誰の為の看護なのか? どこに自身の立場を置いて、その仕事に身を捧げるのか? そうした基本をしっかりと身に付ける、あるいは身に付けた証としてのセレモニーが昔はあったのですが、今はそれが無い…。
女性ならまぁそうした点を大きく外さない感じではありましたけれど、昨今じゃ男性の看護士も増えています。
私が見た男性看護士は…非常に残念な者で、自身の仕事しか頭に無いんですね…。
一見すると、丁寧な受け答えで作業を進め、行うのですが、患者を主体に考えていないので、扱いが雑なのです。まさに『ニワトリ脳』な持ち主で、自身の都合で作業が終わればいいので、患者の都合は二の次になりますな。
そうしたのを目にしていたので、看護士じゃなく、コメディカルの人がやってんのかと思いましたが…看護士なんですな。基本すら出来ておらず、患者の氏名をフルネームで確認するのがデフォルトであるにも関わらず、やらない…。食事を配る際にも、誰もがやって当たり前の確認をやらない…。
「アンタ、名前の確認はよ? お?」
オレに言われてビビってるくらいですから…基本が全く出来ていないんですな…。
まぁ、病棟には看護士だけでなく、医者もたまにいるし、サポート専従の人もいるし、お掃除だけの人もいるんで、結構な人の数が昼間にはいるのですが…ユニフォームが明確な人は一部に限られている上に、似たり寄ったりなデザインなので、誰がどうなんだか一目で判別出来ないって問題もあります。単純に『色分け』でもされていれば、患者にとっても明確に判り、声も掛けやすくなると思うんですけれどねぇ…新しい病院にしてはちょいとお粗末な感じで…。
まぁ、そんな男性看護士が夜勤に就いた晩に事件は起きましたよ…。
点滴の交換に失敗した挙句、患者に無断でドタバタと取り繕う始末…夜間なので寝ていると思ったんでしょうかねぇ…ただ歩くだけでもドタバタなのに、女性看護士なら必ず患者が寝ていてもやさしく声を掛けて起してから作業を行うのですけれど、何を慌てて飛び込んで来てやってんだか…。短い点滴だから、その始末に来たそうなのですけれど…。患者さんはしっかりと起きていたんですな…。
そりゃ、普段なら了解の下で行われる作業を何の声掛けもせずにドタバタとやって来てバタバタと帰って行かれたら、何されたんだか不安でしょうがありませんわな…。
翌朝、患者さんは怒り心頭で問い詰めてましたよ…。まぁ、患者さんが問い質したんで、概ねそうだろう答えを返してましたが…本来なら言い訳を説明するんじゃなく頭下げて謝るんだろう事ですけれど、それすら薄い…。もちろん、言葉では謝罪してましたよ…。でも、薄いのなんの…。
医療過誤でも起きやしないかと…ハラハラなケースでしたが…そんなためにも患者の名前、生年月日の確認が行われてもいるんです。
ところが逆に…彼ら彼女らのぶら下げているIDカードなのか名札なのか、写真付ではありますが、名前が極端に小さく細い字体なんですな…。メガネを失くした私には提示されたって読めないし…。中には、これ旧姓です…なんてのもいて、その役目すらキチンと判っていない感じ…。フルネームはさておき、苗字だけでも大きくハッキリと視認できる大きさにしないとぶら下げている意味がありませんな…。
安心できるベテランが夜勤を勤める夜ってのはね、患者さんも安らかに眠れるんでしょう。たまにアラート音は響きますが、概ね静かな夜なんですよ…。
さて、そのベテランにもいろいろいるワケで…。
やはり、必ず患者と接するのが看護士なワケでね、さりげなく患者を気遣う姿勢ってのは経験と技量にも裏打ちされてくるものでしょうか。
ところが…そうした自身の経験や技量をあたかもひけらかす様に患者と接する看護士がいたりするんです。それはそれで、患者さんにしてみれば安心材料の1つである情報ではありますが…じゃあ、アンタ以外の看護士はどうなの? ダメなの? って事にもなるんです。そうした看護士が1回でも『ニワトリ脳』を披露しちゃったら…全滅になっちゃうワケですよね…アンタが言うとおりなら…。
これ、結構ダメなんですよ。ただでさえ患者の情報の共有・伝達がうまく行ってないんだから。病棟が病棟なだけに、そんなんで大丈夫か? って不安になりますが…そうしたのを実際に見て、やはり不安には思いますな…。
ひょっとして…これが新しい病院のスタイル? って、患者仲間と話してたりもしましたが、基本、それはないだろう…って事でね、各々がここを退院して行く時に、目安箱に書き残しておこう…って事になりました。幸か不幸か、私が先に退院出来ましたので、まとめたモノを病院に残しておく事に…。ブログでは先行公開ですが、これは匿名で書いているブログですので、どこのどの病院ってのは書きません。病院に残す方には堂々と本名で。
そりゃそうです。実際に救急車で運ばれ、入院していたし、大変お世話になった病院で、お世話になった方々がたくさんいます。その病院を少しでも良い方向に動いてもらいたいってのは決してうがった気持ちじゃないんです。これからも通う必要があるわけだし、人に勧めたい病院でもあって欲しいしね…。
ERで処置を受けた際のPCI治療と違い、改めての事ですので、あれこれと見聞きしておいたつもりですが…スマホ片手に…って事も出来ませんでね…。
まぁ、穴あけてあれこれしてもらいましたが、あれこれするのに何か痛いかと言えば、全く判らないんですね。むしろ、その最中に、穴のあたりを…左手首の少し胴体よりですけれど、ここを強く圧迫されながら事が進むんです。
でまぁ、穴を開けるに麻酔を塗ったり打ったりしているので、それ自体は痛くないんですが、強い圧迫が地味に痛くなって来てですね…まぁ、我慢出来ないワケではないんですが、相当に地味に長く痛いものなのです。
相変わらず、メガネが無いままなので、何をやってるのか見ても見えませんから、見ませんでしたが、複数のモニター画面の一部を見る限りは極めて順調に進みまして…小一時間で終了。ちょっと確認してませんが、ステントを2つ入れた模様で、バルーン自体は4つかな…な感じ。
これ、自分の心臓の上を這っている血管に行われているわけで…かと言って、心臓が何か感じている事も無いんで、とても不思議な感覚でした。あれこれ、痛い? とか、簡単な状況説明とかドクターが語ってくれるので、こちらは返事するだけですけれど、まぁあんまり口挟むのもアレでしょうから黙ってましたけど、しゃべってもいい感じにリラックスしながらでした。
まぁ無事に終わったものの、止血のための圧迫はまたそれだけで鈍く重く痛いんでしてね…しばらくは添え木と一緒にがっちり押さえ込まれるのですな。しっかりとテコの原理を用いたベルト的なモノを巻かれて。
もう、後は部屋に戻って寝るだけ…で、楽しみは食事くらいなものですが、スマホの充電ケーブルが届いたので、ツイートも盛んに出来るし、ワンセグも見られるし、ラジオも聴ける…ってブラボーな事に。
スマホのラジコから、InterFMのLHRが聴こえて来たときは、泣きました…。
もう、2度と聴けないと…そう思ったもんですから…。あのまま、三途の川を渡る事があったら、間違いなく聴けなくなると思ったんですね…。その後、デイブ フロム ショー。泣きました…。また、あの声が聴ける。そうした実感がこみ上げて、泣きました…。三途の川の手前で、それら全てを諦めないといけないのか…と、ちょっと悔しくも思ったんですね。
それでも、あの気持ちいい世界なら、それでもいいかと…思った事も事実です。だけれど、おじたん。はこちらの世界に戻りました…。だから、余計にうれしくて。
病棟は思いの他、ワンセグの電波の入りが良好で、観たい番組はほぼ観ることが出来ました。まぁ、大部屋ですので基本、イヤホン・ヘッドホン装着が義務なんですけれど、電源取ると装着できないし、持って来てないし、コンビニで売ってもいないタイプなので…。
とまぁ、大きな山は越えましたので、後はクスリを飲んで、安静に…って事ですけれど、実際にはうろうろしちゃってですねぇ…と言うのも、相変わらず部屋が暑いんですな…かくかくしかじかで…。そうした治療の後も、様子見って事には変わりなく、処置室への行き帰りは車椅子でしたけれど、つけっぱの心電モニターが異常を発する事も無かったみたいで、まぁ自重しながら涼しい場所を求めてうろうろと…。
そうこうしていると、あれやこれや周りを見る余裕ってのが出て来て、自分の知っている大きな病院とは違った面が見えて来ました。
幸い、自分を担当してくれた看護士さんはとても優秀な方ばかりなので、何か大きな不満を抱いたり、実際に困った事には遭いませんでしたけれど、他の患者さんとのやり取りを聴いたり、見たりしていると、結構困った事が見えても来るんですね…。
新しく出来たばかりの病院ですので、スタッフも比較的若い人が多いんですが…見るからにベテラン…って看護士を見掛ける事が無かったのです。これはちょっと組織的には珍しいかなと思っているのですが…病棟って単位で中ボスや大ボス、ラスボスに相当する様な人間が見当たらないのですな…。
なにか、若い人ばかりでワイワイやっている…って感じが拭えず、そうした事から来ているのではなかろうかな事が目立ってきます。
その1つは…病棟は静か…ってのがどこでも基本なのですが…あまりそうでない。話し声にしても、機材を移動する、棚を開け閉めする…そうした事に起因する音がやたらと大きいのです。まぁ、昼間ならまだねぇ、それほど気を気を使わなくても…な感じはありますけれど、夜間でもあまりそうした配慮をしているフシが無いみたいなんですね…。
まぁ、これは患者とて同じでしてね、他人に配慮して、息を潜めて…なんて事はもう無いに等しいんですな。夜中だろうがなんだろうが、大きな音を立てても気にしているフシがありませんけどね…。比較的、女性部屋ではそうしたモラル的な暗黙の了解がしっかりとあったりしますけれど、オヤジの集まる部屋はどこでも騒々しいワケで。
「お前はニワトリか…」
そう思ってしまう看護士が結構多くいる事も見受けられました。何の事かと言えば、患者さんがお願いしている事を、三歩歩いたら忘れてるだろう…って事です。お願いはちゃんと聞いているのですが、その応えが返って来るまでえらく時間が掛かったり、全く返って来なかったり…。
単純に人手の少ない時間帯もあったりするワケですから、全てが…ってのも難しい事は判りますけれど、無駄なお願いや無茶な要望をしているわけでは無いにも関わらず、その願いがどこかへ行ってしまうんです…。これは、動くのもままならない患者からしてみれば、ひどく悲しい事です。
そうした事が顕著に現れるのは、シフトの切り替えに伴う事が多く、患者の情報の伝達・共有が全くうまく行っていない事にあるみたいです。
まぁ、中ボスも大ボスもいないみたいだから諦めるか…って、患者仲間では話していたのですがね…。
でも、中にはしっかりした看護士さんもいて、他の患者さんに比べたら優先度が低いだろうお願いでもちゃんと覚えていて、しっかりと応えてくれるんですね。個人の力量って言うか、経験豊富なだけに対処能力も高いみたいで、誰からも、どこからも、声が掛かり、その先には笑顔があったりするんですよ。若いのに凄いなぁ…と、思ったら、しっかりとベテランなんですね。
「あなたは戴帽式をされた方?」
そう、伺うと、歳がバレそうだと恥ずかしがりながらも、そうだと応えてくれました。戴帽式ってのは、看護士になるにあたって行われるセレモニーなのですが、ナイチンゲールに誓いを立て、ナースキャップを戴く…ってモノです。
これ、ナースキャップが不衛生…って事で、ナースキャップと共にセレモニーそのものを辞めちゃったところがほとんどなのですね。まぁ、希望者が多かったらやる…ってところもあるみたいですが…、人の命に携わるプロになるためのファースト・ステージだったかと思うんです。
何のための看護なのか? 誰の為の看護なのか? どこに自身の立場を置いて、その仕事に身を捧げるのか? そうした基本をしっかりと身に付ける、あるいは身に付けた証としてのセレモニーが昔はあったのですが、今はそれが無い…。
女性ならまぁそうした点を大きく外さない感じではありましたけれど、昨今じゃ男性の看護士も増えています。
私が見た男性看護士は…非常に残念な者で、自身の仕事しか頭に無いんですね…。
一見すると、丁寧な受け答えで作業を進め、行うのですが、患者を主体に考えていないので、扱いが雑なのです。まさに『ニワトリ脳』な持ち主で、自身の都合で作業が終わればいいので、患者の都合は二の次になりますな。
そうしたのを目にしていたので、看護士じゃなく、コメディカルの人がやってんのかと思いましたが…看護士なんですな。基本すら出来ておらず、患者の氏名をフルネームで確認するのがデフォルトであるにも関わらず、やらない…。食事を配る際にも、誰もがやって当たり前の確認をやらない…。
「アンタ、名前の確認はよ? お?」
オレに言われてビビってるくらいですから…基本が全く出来ていないんですな…。
まぁ、病棟には看護士だけでなく、医者もたまにいるし、サポート専従の人もいるし、お掃除だけの人もいるんで、結構な人の数が昼間にはいるのですが…ユニフォームが明確な人は一部に限られている上に、似たり寄ったりなデザインなので、誰がどうなんだか一目で判別出来ないって問題もあります。単純に『色分け』でもされていれば、患者にとっても明確に判り、声も掛けやすくなると思うんですけれどねぇ…新しい病院にしてはちょいとお粗末な感じで…。
まぁ、そんな男性看護士が夜勤に就いた晩に事件は起きましたよ…。
点滴の交換に失敗した挙句、患者に無断でドタバタと取り繕う始末…夜間なので寝ていると思ったんでしょうかねぇ…ただ歩くだけでもドタバタなのに、女性看護士なら必ず患者が寝ていてもやさしく声を掛けて起してから作業を行うのですけれど、何を慌てて飛び込んで来てやってんだか…。短い点滴だから、その始末に来たそうなのですけれど…。患者さんはしっかりと起きていたんですな…。
そりゃ、普段なら了解の下で行われる作業を何の声掛けもせずにドタバタとやって来てバタバタと帰って行かれたら、何されたんだか不安でしょうがありませんわな…。
翌朝、患者さんは怒り心頭で問い詰めてましたよ…。まぁ、患者さんが問い質したんで、概ねそうだろう答えを返してましたが…本来なら言い訳を説明するんじゃなく頭下げて謝るんだろう事ですけれど、それすら薄い…。もちろん、言葉では謝罪してましたよ…。でも、薄いのなんの…。
医療過誤でも起きやしないかと…ハラハラなケースでしたが…そんなためにも患者の名前、生年月日の確認が行われてもいるんです。
ところが逆に…彼ら彼女らのぶら下げているIDカードなのか名札なのか、写真付ではありますが、名前が極端に小さく細い字体なんですな…。メガネを失くした私には提示されたって読めないし…。中には、これ旧姓です…なんてのもいて、その役目すらキチンと判っていない感じ…。フルネームはさておき、苗字だけでも大きくハッキリと視認できる大きさにしないとぶら下げている意味がありませんな…。
安心できるベテランが夜勤を勤める夜ってのはね、患者さんも安らかに眠れるんでしょう。たまにアラート音は響きますが、概ね静かな夜なんですよ…。
さて、そのベテランにもいろいろいるワケで…。
やはり、必ず患者と接するのが看護士なワケでね、さりげなく患者を気遣う姿勢ってのは経験と技量にも裏打ちされてくるものでしょうか。
ところが…そうした自身の経験や技量をあたかもひけらかす様に患者と接する看護士がいたりするんです。それはそれで、患者さんにしてみれば安心材料の1つである情報ではありますが…じゃあ、アンタ以外の看護士はどうなの? ダメなの? って事にもなるんです。そうした看護士が1回でも『ニワトリ脳』を披露しちゃったら…全滅になっちゃうワケですよね…アンタが言うとおりなら…。
これ、結構ダメなんですよ。ただでさえ患者の情報の共有・伝達がうまく行ってないんだから。病棟が病棟なだけに、そんなんで大丈夫か? って不安になりますが…そうしたのを実際に見て、やはり不安には思いますな…。
ひょっとして…これが新しい病院のスタイル? って、患者仲間と話してたりもしましたが、基本、それはないだろう…って事でね、各々がここを退院して行く時に、目安箱に書き残しておこう…って事になりました。幸か不幸か、私が先に退院出来ましたので、まとめたモノを病院に残しておく事に…。ブログでは先行公開ですが、これは匿名で書いているブログですので、どこのどの病院ってのは書きません。病院に残す方には堂々と本名で。
そりゃそうです。実際に救急車で運ばれ、入院していたし、大変お世話になった病院で、お世話になった方々がたくさんいます。その病院を少しでも良い方向に動いてもらいたいってのは決してうがった気持ちじゃないんです。これからも通う必要があるわけだし、人に勧めたい病院でもあって欲しいしね…。