おじたん。的ぶろぐ生活。

おじたん。である。語るんである。

やられた…10。

2013-07-06 22:34:48 | 我思う、故に書くなりよ。
さて、7日目。

数少ない友人が見舞いに来まして…ちょっと苦労してもらい、アジトからメガネを探し出してもらいました…。

古くなったもので、度数が合っていないものの、あるとナシとじゃ雲泥の差ですから…大変に助かりました。

今まで見えなかったものが見えると、世界が変わって見えるワケでして…

「あのドクターはこんな顔してたのか…」
「あの看護士はこんなにカワイイ…」
「あの理学療法士はこんな顔で…」

それまでは鼻先から先がほとんど全くのボケボケにしか見えてなかったのですから、当たり前と言えば当たり前ですが。

この友人と顔を合わせるのは久々で…ネットじゃちょくちょく…なのですが、驚いた事に、体型が自分と同じ感じに太ましく変貌しているんですね…。結構な距離の散歩をしているので、そんな事になっているとは思っても見なかったので…。

うろうろするついでに、病棟にあるBMI値の表示される身長・体重計に載せると…自分とほぼ同じながら、体全体が脂に満ちている感じは私より強く感じるんです…。んなワケで…たっぷりと脅しておきましたよ…。

「いいか? オレはここで助かったが、お前が助かるとは限らないんだぞ…かみさんやウサギを残して逝っちまうかもしれないんだぞ…血液検査ぐらいちゃんとやれよ…」

んまぁ、本人も自覚していたみたいですから…検査ぐらいするでしょうけれど、太ましさの感じが危険レベルにあった事は他人の目から見ても間違いなかったみたいで、よく話をする看護士さんが…

「おじたん。のお友達もダメダメだねぇ…」

と、言っておりました。中年ですからね、お腹が出てるくらいはカワイイもんだそうで、体全体に脂が満ちている感じはかなりヤバイ…と、職業柄すぐに判るそうで…。言われてみれば、太り方がデブとも違うし、巨漢とも違うのでして…顔、頭、上半身、下半身問わずに脂が…って感じだったですからね…。

…ほぼ同じ身長・体重って事は…やはり彼も17kgは減量しないと健康体と言われる標準にはならないワケで…。

彼には、時計のオマケが付いた雑誌を差し入れてもらい、これが重宝しました。スマホがあれば時間が判らない事もないのですが、スマホの持込が制限される場所もあったりするんで…。肩を痛めてから腕時計やめちゃいましてね…、助かりました。

病室には時計もないし、TVも見ていなかったので時間がねぇ…。特に夜は消灯が21時なんて時間ですので…。

この日はもう病室を移っており、比較的軽度な患者さんが集まる病室で、検査の為の短時間な入院な方がおられたり、他の病棟で空きが無かったので…って患者さんと一緒でした。

まぁ、重篤な患者さんはナースステーションのそば…ってのは基本ですので、端っこはそんなもんでしょう。お陰でリハビリルームの目の前になれたので、ちょっと楽しかったですけど。

2泊3日の検査で入院された方が、夜になり、急変しちゃったのもこの日でしたかねぇ…。やってる事は自分と変わらないと思うんですが…夜中にドタバタと…。カーテン越しに話が聞こえますから…それとなく事情も判るんですけれどね。

「カテーテルなんか何度もやってるのに、なんで今回は…」

なんて言ってましたが、何度もやってちゃマズイだろう…って突っ込み入れたくなりましたけどね…。大事には至らずに済んだみたいですが…。こうした病気のリピーターって感じでしょうかね…摂生ってのは難しいんだな。

自身の体調はと言うと…すこぶる調子いいと言うか、これと言って痛いなんて事も腕以外にはありませんで、それでいても胸に何か入ってるんじゃ…いや間違いなく入れて…って感じくらいですかね。リハビリしても苦しいとか、重苦しいって事もありませんし…。定期的な検温とか血圧とか酸素濃度とか、そうした用事以外に看護士も来なくなったし…少々の寂しさってものがありましたが…。

1週間前は…特に異常も判らなかったんだよねぇ…翌日には倒れちゃったんだけど、何か異常でもあったかと考えると…1年と半年位前に、撮影に出掛けて、階段を登るのにやたらとハァハァと…。何度も途中で休まねばならず、変だな…とは思ったのだけれど、運動不足だろうと思っていたんだなぁ…。もしかしたら、もうその時には潜在的に心臓がダメージを受けていたのではと、今になっては考えるけれどね、あの時はそうとも考えなかったし。

心臓が…って感じよりも、肺って感じだったし、肺よりもひざから下…って感じだったんだよね…。

ドクターに尋ねると…そうした心臓以外に症状が現れる事はよくあって、頭が痛いとか、歯が痛いとか…おおよそ心臓と関係ないところで症状が強くなり、調べると心臓だった…って事も実際にあると。そうした人達は、真っ当な会社員で、検診とかちゃんと受けていたにも関わらず、判らなかったりねぇ…。

自分は検診とか真っ平ごめんな人だったから、無理も無いんですが…そうした検診では見付からずにどーーんっ! って事になっちゃう人は気の毒なんだよねぇ…。ドックって感じのものを受けないとダメっぽいじゃんねぇ…。

これから手術を受ける患者仲間も、そうした1人だったみたいで、倒れてから…って事でしたな。まぁ、不摂生がたたっての事なので、比較的大きな手術をしないといけない事にもなってしまい、バイパス手術って事に。その割には顔色は良くてね…健康に見えるんだけれど、ダメなところはダメなわけで、血液も相当にダメだから、事前にそこを何とかしないと手術に進めなかったりで…。

自分でインシュリンを打たないと…って程度に進んだ糖尿病でもあるんで、自重すればいいんだけど…血糖値が下がってくるとヤバイと思うんでしょうな…夜中にアメをボリボリ喰うんです。あれ、いけないんだけれどなぁ…。

結構、そうした摂生が出来ない人が多くてですね…やれ、冷蔵庫の中からチョコレートが大量に見付かったとか…差し入れしてもらったプリンを配ってるとか…夜中にバリバリせんべいやスナックを食べてるとか…いるんですよねぇ…。入院している意味が判ってもいない風ですけれど…。

「…下がった血糖をココイチのカレーで戻そう…ロースカツのトッピングで…」

なんてマジで言って怒られてますからねぇ…。カレー自体がもうアウトなんですから…。

そんなのを目にしたり、耳にしたりが楽しくて…って夜が増えましたな。それまでは、なんとなく騒々しく、寝るに寝られない…って夜で良かったりもしたんです。

「また、すーーーっと暗くなって、お花畑のそばに行っちゃうんじゃなかろうか…」

そうした不安と言うか、恐怖ってものが漠然と就寝に付き纏っていたんですね…。完全には暗くはならないのですが、暗くなるのがちょっと怖かったりなぁ…。

オヤジってのは夜中になるとゴソゴソ、ガサガサと騒々しいもので…うるさいんで、病室を抜け出して夜景を見てたりしましたな。かつて、住んだ事のある街ですが、大きな工場が無くなったお陰で大きく開発しなおされ、全然変わってしまった感じでした。まぁ、それほど高い所に病棟があるわけでもないんで、夜景といっても大した事もないんですが…。

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やられた…9。

2013-07-06 21:23:42 | 我思う、故に書くなりよ。
もう退院する日も決まりましてね…検査も少なくなって来てるし、これと言ったイベントも無いんですな…。

ちょっと、食事の事も書きましょうか…。

朝昼晩の3食、提供されますが…どれも似ており…糖尿病対策食って事でもあってですね…味が付いているモノといえば…ごはん。パン。お茶。牛乳。ジャム。ドレッシング。醤油。でして…いわゆる『おかず』ってモノには全く味が無い…と言うか…素材そのものの味でもあればまだいい方で、どうしたらこうした味になるのか? とても不思議な食事なのですな…。

減塩・減脂質・減糖質…って事ですので、これはまぁ致し方ないのですけれど、見た目は至極普通な料理なのに、口に入れるとその圧倒的な違いから脳みそが混乱を来たす…ってくらいに…。

野菜もそれほど量はありませんし、3食で1600kcalと言う制限ですので、お腹いっぱい…って事にもなりにくいのですが、ごはんの量がそこそこあって、まぁいいか…って感じ。

肉は判明しただけで鶏しか出て来なかったと思います。これがまぁ脂身もなく、加熱されている割にはジューシーで、まずまずのお味。ソーセージも出たけど、何の肉なんだか判らず。ほどほどの塩気を感じましたので、悪くは無い味。肉団子も幾種類か出ましたが、何の肉なのか判りません。これは中華風あんかけとか、スープの中に…って。

魚は…キンメっぽい煮付けが出たのを覚えてますが…まぁ焼くか煮るかの違いだけで、どれもが味なし…。その代わりに、生臭さが口いっぱいに広がるので、我慢して飲み込むって感じ…。主として白身魚だったと思います。

スープは…見た目はそこそこのモノが出たり、見ただけで残念になるものが出たり…。スープって言うか、湯…。

湯にたまねぎの薄いのが4~5枚浮いてたり、ジャガイモのかけらが沈んでたり…味らしい味がないと、存在する意味すらどこにあるのか判らなくなる料理でしょう…。

デザート的なモノはあまり出ませんでしたが…オレンジのゼリーが出たかな…。粉ジュースのオレンジを薄くしたものがゼリーになっている感じ…。バナナの半分が出たり、オレンジの剥いたのが少々ってのも出たね…。

献立表が一応、発表されている事に気付いたんですが、似た様な病気の人でも個別にアレンジされている感じで、ヨーグルト・ドリンクが付いている人もいれば、別のものが付いている人もいたりで…。

朝食がパン食に換えられたり出来ると言うので、パン食にしてもらいましたが…牛乳が必ず付くあたりがちょっとお徳でしょうか…。ローファットのモノではなく、普通のメグミルクの赤いパックですけれど…。

パンも幾種類かあるみたいで、私の場合は普通に丸いパンが3つでしたが…硬く棒状のパンが出ている人もいて、飲み物が無いと飲み込めない…って硬さのようです。これらにはローカロリーなイチゴジャムが付きます。

ご飯を麺に変える事も出来たみたいですが…麺を食しているとも思えない風の味と食感なので止めた方が無難…とアドバイスを頂いたので見送りました…。

1度、ご飯を半分ほど残した事があったのですが、次の食事の時になぜだか「おにぎり」になって出て来まして…意味不明ですが、量は変わっていません。

とまぁ、そんな食事を都合9日間食べたのですが…体重は1kgほどしか減っていないんですね…。BMI値で言えば、標準となるには17kgほど減量しないといけませんから、必然的にダイエットって事になるんだろうし…。

とは言え…単に調味料をオフにしたからと言って、それらに近づく食事を家で作るのも難しいだろう味でしたので…困るねぇ…。

…葉っぱ…。

ベジタリアンになるつもりはありませんけれど…主食が葉っぱならまぁね…これに近くはなるわな…。食材に含まれるモノを徹底的にチェックして選ばないといけないし、ノンオイルでも塩分多目とかね、減塩でも糖分たっぷり…なんてのがあったりするので、それらは避けなければならないし…食べた後に糖質に変わるモノも制限しないといけません。

飲み物に関しては、基本、水とお茶。幸いにして、レギュラーのブラックならコーヒーに害は無いと言われたので助かりましたが…スポーツドリンクもアウトなんですよ…ブドウ糖だのなんだので糖分多いから。清涼飲料水だとね、最近はなにもかもゼロ…っても出ていたりするので、それらはOKなんですが…。

加えて、当面の間は摂取量が1日1000ccと制限されてますので…がぶ飲み出来るワケじゃないんですな…。

退院した今では、主食がキャベツの千切り、タマネギの千切り、豆腐、ご飯少々って感じで、鰹節、ぽん酢、コショウ、唐辛子ってモノで味を調整して食べてます。カロリーとしては、病院にいる時より低くなっているハズで、そうでもしないと現状維持も難しいワケですね…。

現状維持…って良さそうに聞こえますが…ダメなんですな。まだまだ余剰なモノが体にある限りはそぎ落として問題なし…って状態にならないと、スタートも切れないんです。あの、味の無い食事を食べ続けて悟りましたよ…。

ちょっとぐらい、いいかな…
減塩だし…
ノンオイルだし…

なんていう、甘っちょろい考えじゃ、オレはまた死ぬ…って事なんです。健康体になれたら、量的な制限はあれど、普通の食事にも戻れるだろうって話ですから、そこのスタート地点に立てるまでこれらを続けていかないと…。

と言う事を退院してすぐに実践すると、家人が困ります。なんせ、今までの食事がほとんどダメ…って事ですから、何をどう調理していいのかすら判らなくなっているみたいで、そんなもんだけで大丈夫なのか心配されてますが…その辺から考え方を変えて生きないとまた死ぬ…って事だと。

そうした事をマジでやらないと、血液検査ですぐにバレますんで…。投薬だけでなんとかなると思ったら大間違いな血液になっちゃっているし、余剰だらけの体ですのでね…。

幸い、そうした制限を課しても、食事がまずくて食べられない…って事にはなっていませんし、単純計算でも量的にはかなり満足にたる量を食べているので、困ってもいないんですな…。

外食の必要が出てくると…ちょっと困りますな…。誘惑には負けませんが…選ぶのに苦労するしねぇ…。

わずか10日でしたが…味覚も変わったみたいで、水道水があまり美味しくないと…。それほどマズイ水じゃ無いハズなのですが…だめですねぇ…。いわゆるミネラルウォーターを好んで飲むようになりましたし、ちょっとの塩分、糖分なんかも頭が許さないって感じで…。

んまぁ、ここまで神経質にならんでもいいんでしょうけれど、2回ほどお花畑見ちゃうと考えが変わるモンです。

とはいえ、少々問題もありそうなので、栄養士と相談しないとダメですけれどね…。

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