おじたん。的ぶろぐ生活。

おじたん。である。語るんである。

やられた…8。

2013-07-05 13:15:32 | 我思う、故に書くなりよ。
さて6日目…。

この日の昼頃になり、両腕の自由が戻ります。胸の心電図モニターも外れ、見た目は完全にフリーです。

となると…さして問題が無ければシャワーが浴びられる…。風呂は倒れる前日の晩に入ったキリですので、ほぼ1週間ぶり…って事になります。

「そろそろ…シャワーを…」

と、看護士に相談すると、医師の了解を確認してから…って事で、少々待つ事になりましたが…例の出来る看護士さんなので、応えが早い…。

「16時に予約入れておいたので、その時間に…」

これで晴れてシャワーが浴びれる…。

パジャマ、タオル…その他ってモノがレンタル出来るのですが、パジャマやタオルは家人が持って来てくれていたので、概ね困る事はありませんでしたが…パジャマなんかそれほど多く持っているワケじゃありませんからねぇ…毎日新しいモノが無きゃ嫌だ…って人はレンタルするといいかもです。2~3日着て、交換…ってのが普通かと思ったりしますが…。

これ、ちょっと判りづらかったですねぇ。どれがレンタル品なのか? 明確なのはパジャマとスリッパで、タオルはどれがどうなんだかサッパリ判らず、サービスなタオルもあったりするワケで、そうしたところを看護士に尋ねても答えがバラバラだったりして…。

自宅から救急車で運ばれたので、靴もサンダルも履いていない状態でしたが…ICUから病棟に移動する際にスリッパ履かされましてね…。これもレンタルだからお金掛かるワケですが…サービスしてもらったみたいで…。早い段階から家人がクロックスを持って来てくれていたのでほとんど使いませんでしたけれど…。

いやぁ…サッパリしましたねぇ…。間違えて車椅子でそのまま入れる方に入っちゃいましたが…。

ただ、ヒゲは全く剃っていないので、ひどく中途半端な沖田艦長なままです。血液サラサラの薬を飲んでいるので、ウエット・シェーブが怖くて出来ませんで…電動髭剃りは持って来てないし…。当初の入院期間が1週間から2週間とも言われていたので、剃らなきゃ沖田艦長にはなるだろうな…と予想してましたが…。ちなみに、血液サラサラの威力はハンパなく、ちょっとでも出血すると場所によってはなかなか止まりません。歯茎からちょっと出血しても、いつまでも血の味が口の中に…って感じなので。その割には腕とか注射のところは押さえておくとそこそこ止まってるんですけれどねぇ…。

患者とも思えない、非常にむさくるしいままを退院まで通しましたよ…。メガネも無いんで目付きは悪いし、もう、若い看護士なんか恐れて近づかない…みたいな…。確かにそんな感じになっていたみたいですが…。

…病気が病気ですから、毎日シャワーな人も少ないですかね…。何かしら体に貼り付けてモニターしてるし、シャワーってだけでも心臓に負担掛かるし。それでも介助を受けながら入ってる人もいるし…時間がどうのこうの毎日看護士と揉めてる人もいたし…。

ともあれ…おきんきんがキレイサッパリになって痒みに襲われる心配が無いだけでも快適なワケですよ…。蒸しタオルで清めるのもそれはそれでいいんですが、やはり石鹸の威力は馬鹿に出来ませんからね…。フロアのどこもかしこも蒸し暑い…って事だと余計に…。

…さっぱりした後は快適ではありますが、ヒマはヒマなんですね…。10日目で退院する事も決まりまして…バタバタしたりもするんですが…ちょっと何かしようかとすると予定が入ったり…中途半端にヒマ…。心臓やっちまってるんですから、大人しくベッドで横になってればいいんですけど。

この日だったかな…部屋が変わりまして…談話室近くの部屋からリハビリ近くの部屋に移動となりました。廊下の端から端へ移動する…みたいな。想定よりも元気だし、退院も近いって事で、そうした人が入る部屋に移動なワケです。重篤な患者さんほど中央にあるナースステーションに近い部屋にいますんで、端っこは比較的元気だったり、手術がこれから先に予定されてまだ元気だったりな人が入るって事です。個室も両端にあったり。

久々に安眠しましたねぇ…。以前の部屋よりも静かな患者さんが多かったんでしょう。何故だか夜中にゴソゴソ動き出す…ってのは変わりませんけれど、無呼吸から復帰する度に雄叫びを上げたりする人もいなかったし、馬鹿でかいいびきをかく人もいませんでしたので…。トイレに近いと、これもやはり安眠には敵だったりで、流す音が豪快に響きますんでね…だからと言って、遠慮もないですから、一晩中、どこかしらのトイレが…。

深夜に寝苦しくてもうろうろは出来ません。消灯は21時と決まってますんで、談話室で静かにしてるとかもダメみたいでね。動けるのはトイレくらいかな…。

救急の搬送も時間を問わずひっきりなしに来ますから、ぴーぽーぴーぽーがねぇ。あれは到着すると止まりますけれど、気になる人は気になっちゃうでしょうし。

談話室で患者さんが倒れたのは次の日だったかなぁ? 見舞いが来て、やっとメガネが届いた日だから…翌日か。

いつも静かに本を読んでいる高齢の女性の方がいらしたんですが…突然椅子から落ちましてね、頭から床にいい音立てて倒れちゃったんです。隣のテーブルで雑誌を読んでいたんですが…音で気付きまして、すぐ傍に看護士さんもいて、大事には至らなかったみたいですけれど、びっくりしましたな…。リハビリで廊下を歩いているのも見ていたので、そこそこ回復されていた方だったと思うのですが、急変しちゃったんでしょうね…。

でも、大概な音はしたんですよ。床が床ですからね…椅子の高さと言っても侮れません。頭からダイブしないとあんな音は出ないでしょうから、大事にならなくて良かったですよ…。

まぁ、病院の中ですから、それは見事に迅速な対応をよってたかって…って事ですんで、患者のわたくしは見ているだけでしたが…似たような病気でここにいる事を考えると、自分もああなりかねないと気をつけないと…。

…シャワーの時間が決まったので、リハビリもまじめに頑張ります。

普段から散歩は欠かしていないので、歩くのはちっとも苦じゃありませんが、やはり心筋梗塞って病気になり、心臓を傷めてますんでね…全然、大丈夫ではあっても、ヤバイ…って時も来るんじゃなかろうかと。

いつもの理学療法士K氏でなく、代わりの人が付き添うのですが、やる事は同じで、心電図とにらめっこしながら、廊下をスタスタと歩く…って事です。

この日は…自分と同じくらいに背の高くて若いおねぇさんが付いてくれまして、これはもう、わたくしにはツボと言うか『萌…』なワケですよ…。

挙句、血圧が高値安定してしまい、不思議がられましたけれど、それで普通です…。ドンピシャに萌で、ドストライクなんですから…ひゃっはー!なワケです。

別に、いつものK氏だと血圧の上がる要素が全く無く下がるとか、若くないおねぇさんが…って話ではありませんよ…。概ね、同世代の人を見付けるのが難しいくらいに若い人ばかりなので、若くて元気な人ばかりなのです。

…それらに加えて、美しい…となれば余計にですが、ほれ、そこはメガネがありませんので鼻先から先はどれもが均一に見えてませんので…評価するワケには行きませんから。

んでまぁ、スタスタと歩き回るのですが…だからと言って何か問題も無く。しっかりと有酸素運動に勤しむワケです。ただ、始める前と終わりには簡単なストレッチをする決まり事がありまして、じっくりやっても5分も掛かりませんが、これをやってから出ないとダメなんです。これも、全て呼吸しながらが絶対で、ちょいと真似してみると息を止めてやってしまいそうなのですけれど、しっかりと呼吸しながらやらないと…。

心臓やっちまってるんで、無酸素運動は極力避けなければいけないそうで…走るとか、持ち上げるとか、急激に心臓に負荷を掛ける運動は禁忌って事ですな…。

まぁ、与太話しながらやれば無呼吸にもならないのでいいんですが、私の場合は与太話していると血圧が上がる傾向にあるみたいで…静かにぶつぶつと…数字を10まで数えるのがよろしいみたいで…。

往復で100mあるのかな…それを5回から7回、もしくは10分間って制限でスタスタと一定のテンポで行うと、じんわりと汗ばんで来るのでして、外ならもう少し気持ちも良い風にあたれたりもしますが…外へ出てはいけない事になってますんでね…看護士がせわしなくうろうろしていたり、お掃除の人がせっせと仕事している間をすり抜けつつやりましたな…。

そんなのを1日に1回でも続ける事が大事なので、ヒマがあればアップして、スタスタと…自主的にやったりしておりましてね。退院した後も続けています。ただ、無理はダメで、少しでも苦しくなったらやめるって事と、苦しくなる前に余裕を持ってやめる…って事が大事なんですね。これちょっと難しい面があります。

普通の散歩の間に挟む感じで、10分間をスタスタと一定のテンポで。

…あまり普段の散歩と変わらなかったりするし、その程度なら毎日の生活の中にでもあったりするワケで、どうなんだろう…と思うのですが…それはそれ…ちんたら歩いて途中で立ち止まって写真を撮るとか、そうした散歩と区別する為にも、始まりと終わりのストレッチの儀式は大事です。

まぁ、私が士から伝道された運動はこうしたものですが…車椅子の方とか、高齢の方にはそれぞれに合った方法で有酸素運動が指導されており、私みたいに派手に歩き回らないにしても、運動そのものが治療に組み込まれているんですね。保険適用な医療行為なワケです。

あれこれの検査の結果がポツポツ出てきまして…心臓の血管が詰まってこうにもなりましたが…その他の重要な血管はどうなのかと、超音波のエコーな検査であちこちグリグリされたのですが…想定外に若い血管を備えていたみたいで、柔軟であり、詰まりもなく…って事でしたな…。もう動脈硬化でガチガチで、ひでぇ詰まり具合でえらいこっちゃ…なんだろうと思ってたんですが…良かったなぁ…。

血液からすれば…相当に悪い…って話だったのですけれどねぇ…意外な結果でしたねぇ…。少し不安材料が減りましたから…。

7日目に続きます…。

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やられた…7。

2013-07-05 10:22:23 | 我思う、故に書くなりよ。
5日目はねぇ…あまり記録が無いんだなぁ…。

エコーと心電図とか検査しましたかねぇ…。リハビリもやったし…。

そうそう。数少ない友人が見舞いに来てくれて、自由帳とサインペンとか頂きました。ヒマなので絵でも描こうかと思ったのですが、10日目の退院が決まって、バタバタする事になったので、絵を描く時間はそうそうありませんでした。両手は相変わらずそれほど自由って感じじゃなかったですから。

買ったけど使わなかったモレスキンのノートを頂き、ちょっと感動。まぁ、スマホがあれば使う事も少なくなっているノートとか手帳ですけれどねぇ…頂けるならちょっと使ってみたかったモノですので。

最初からこうした筆記具とか用意出来なかったのは記録する上では不利でね、最初から…ってのがダメとなると、途中からキッチリ…ってテンションがほぼ無いんですね、わたくし。と言っても、最初の方はほとんど何も動けずだったから…ねぇ…。

何か問題があったかと言えば…例の看護士がやらかしたのはこの晩から翌朝にかけて…って事になりますね。

んー。概ね、私を担当してくれた看護士さんはどなたも普通かそれ以上に好印象な対応でしたので、大きな不満とか無かったのですけれどねぇ、ハズレ引いちゃうとちょっとねぇ…。

ベッド脇に尿瓶が置いてあり、そこに排尿するんですけれど、これはまぁ出た量をチェックする…って意味もあって、単に尿瓶があったから片付ける…って事でもないんですね。ちゃんと記録を残す様に、クリップボードに挟まれた用紙に記録しないといけません。

おもむろに現れた男性看護士が尿瓶を見付け、片付けて交換しますね…って言うから…

「お? 記録はよ?」

って言うと、ちょっと確認してきます…って尿瓶を持って消える…。

ほどなくしてまた現れると…クリップボードを手にし、それを見ると…先に記録してあった数字の横をボールペンでぐじぐじ…。「はい。だいじょうぶですね…」ってまた消える…。数字を書き込んでいないのを見てるから、大丈夫じゃないんだけれど…。

記録なんかする前に捨てちゃったから、書き様が無かったんだろうな…。尿瓶も持って来てないままだし…。

他の看護士が採血に来て、尿瓶が無い事に気付き、どうしたか聞くから…かくかくしかじか…1回分の350ccが抜けてる事を伝えると…顔色変えて出て行ったんで…その後、問題になったらしい。看護士同士、看護士とコメディカルとの意思疎通、情報共有が満足に進んでいないのでこうした事にもなるんだけれどねぇ…。

まぁ、昨日やったPCI検査のダメージが強く左手首付近に残っていて、まぁ動脈に穴あけたわけですから、ガッチリと止血しないとヤバイ事になりますからね、仕方ないんですが…右腕は輸液だけの点滴用の針が刺さってるだけになりましたので、それほどひでぇ事にはなっていません。一時は3本刺さってましたんで…。

腕の血管が見付け辛い…って人なので、看護士さんも難儀するんですよね…ICUにいた時は両足の足首付近から採血してたし…。これ、若い頃に運動だの肉体労働だのしてないから…と、昔聞いたことがあるんですが…全く関係ないみたいですねぇ…看護士さんに言われました。

…注射が痛い…ってのもあまり感じないんで、どこをどう刺されてもあまり気にならないんですけれど、手の甲なんか太いのがハッキリ出ているので、そこから採ればいいかと思うんですけれどねぇ、ほとんどの人が痛いのであまりやらないんだって。ベテランの看護士さんだと、血管を探るのがうまくて、失敗ってのがほとんど無いのも驚きだったりする。そんなに歳いってる人とも思えないんだけれど、丹念に探って、すっと…。

相変わらず、メガネが無いままなので、こうした作業とか様子を見に来る看護士、たまに現れる医師なんか、誰が誰だか大まかにしか判別出来ていないままなので、男か女か、普通か太ってるか…くらいしか判らないんですな。

そうした中でも、ちゃんと抜かりなく仕事をしてくれている看護士さんがいる…ってのが判ると、やはりちょっとうれしいもので、現れるのが楽しみだったり、リハビリ中にすれ違ったりするのが楽しみなんだけれど、やはり見えてないんで…どんなお顔の方なのかよく判らなくて…。

そんな看護士さんともっといろいろとお話したかったのだけれど、仕事中ですし、忙しいですからねぇ。明確にそうだとは判らないのですが、やっている事や、他の看護士とのやりとりを聞いていると、中ボスクラスにあたる方なんでしょうかねぇ…。2日目にしてうろうろしたがる私を考えて制止してくれたのもこの看護士さんで、まぁ、この人が言うならそうしようか…と。

そう考えると、ダメな病棟でもないんですよ。こうした人が幾人かはいるんで、大きな事にはなってもいないんでしょうけれどねぇ…。

…うろうろ出来る患者もかなり限られている事も判ります。やはり、病気の場所が場所だけに、安静ってのが基本ですから、ほとんどの方がベッドに…って事なんですね。そう考えると、わたくしなぞは、あの世を覗いてきたにも関わらず、程度で言えば「怪我」って感じなのかもしれません。慢性的な病とか、それが重篤な事態に進んでいるって人はベッドから離れる事も出来ないワケで、看護士さんが頼り…って事ですな。

だからこそ…って思いもね、傍で見たり聞いたりしていると強くなってくるんです。自身に大きな不満はなくても、もうちょっとがんばれや…って思ったり、考えたりしてしまう。

ちょっと不思議だったのが…機材。

機材といっても大掛かりなモノでなく、体温計とか血圧計ですけれど、結構バラバラなんですね。看護士の個人持ち…って事では無いと思うのですが…上腕にカフを巻いて…ってタイプだったり、手首付近に簡単に巻いて…なタイプだったり、手動でしゅこしゅこ…ってやったり自動だったり、様々。

血圧計は手首に巻くタイプが一番お世話になっていた感じですけれど、これも数種類あるみたいでしたし…そこそこ統一されていてもおかしくないと思うんですけれどね…。

体温計はかなり優劣がハッキリしていまして…比較的短時間で計測を終えるモノから、結構待たないと測定が終わらないモノが併用されているみたいで…ほぼ同じ時間に配っているにも関わらず、計測終了までの時間がバラバラ…。

…ちゃんと計測できていればそれで問題は無いんでしょうけれど、作業効率もさることながら、患者への負担って事も些細ですがあると思うので、病院として考えるべきことでしょうねぇ。

んな事をつらつら書いていたら、アジトにあった血圧計が壊れちゃって…さすがに長い間使っていなかったって事もあるんだろうな…。前回の記事で披露したオムロンのを買ってきました。

入院中に一番お世話になったタイプでしたので…。とは言え、結構な種類がお店には並んでいて、迷ってしまうのですが…一番簡単なヤツでもデジタル自動…って事で、そこそこ高機能なんですよ。店員に尋ねると…やはり名の知れたオムロンが売れ筋だそうで、家電メーカーや時計メーカーのモノよりも出て行く…って事みたいでした。

リハビリの士も、手首に巻くタイプで十分で、4~5千円で買えるものでいい…って言っていたんで。

これで測った数値は、これにもメモリーされるのですが、スマホのアプリに入れて管理する事を始めました。

こうした病気になると、こうした機器ともお友達にならないといけないワケで、計測して自分を知る習慣づけが必須にもなってくるんです。

病院内のあちこちにもっと立派な腕を突っ込むタイプの血圧・脈拍計が設置してありましてね、タダで計測して、プリントアウトも出来るんです。4ヶ所ほど見付けて腕を突っ込んで来ましたが、そうしたのを積極的に利用するってのもアリなのですが…あまりそうしている人はいなかったですねぇ…。

血糖値も入院中はすごく簡単に測っていまして、指先にプチッ…っと針刺して、血が出たら、センサーの先に吸い込ませてピピッ…でおしまい。あれはちょっと欲しいのですが…結構な値段してしまうので、おいそれと買えないですね…。症状の重い糖尿病の方だと、補助金が出るみたいな話をききましたが…消耗品以外ね…。

でもあれか…あの消耗品って血液が付くから医療廃棄物になるんだろうな…扱いが面倒かもな…。

そんなワケで、6日目に続きます…。

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