2月半ば(?)の朝日新聞にこんな裁判の記事がありました。
死体遺棄罪に当たるか、無罪か、最高裁ででの判決が追って指定される。
「死」に対する悼む心を思いやり、感慨深く記事を読みました。
裁かれている「死」に対する事実(新聞記事をおせっちゃん纏め)
● ベトナム国籍の女性(技能実習生)が双子の男児を死産した(熊本・2020・自宅)
● 遺体はタオルにくるみ、段ボール箱に入れ、子どもの名まえやお詫びの言葉を書いた手紙もいれた。
● さらに別の段ボールの箱に入れ、封をし、自室の棚に置き、医師には、死産を明かした。
2審での判決
● 死体遺棄罪とされる。
弁護側の上告が認められ、検察側、弁護側双方の意見を聞くことに決定
● 死体遺棄罪は「社会の敬虔感情や国民の宗教感情を害する行為を罰するとされるもの。
弁護側の意見
● 安置のための行動だった。
刑事側の意見
● 被告の行為は死体を隠すもので、他者が死体を発見して適切に葬る可能性を著しく減少させ一般的な宗教感情を害した。と主張。
● 被告は事実を明らかにして、周囲に助けを求めれば適切な弔いはできた。
被告の行動は葬祭の一過程ではなく、死体を隠す行為だ。
弁護側の主張
● 遺体を段ボール箱に入れたのは、双子が寒くない様にという配慮だ。
● 封をしたのは外気に触れることを防いで腐敗を防ぐ効果があると考えた。
● 被告は葬祭の意思を持ち続け、葬祭を妨げたことにはならない。
被告の弁
● 子どもたちを傷つけたり、捨てたり、隠したりしていません。
● 母親の愛情で子供らのためにできる限りのことをしました。妊娠を誰にも言えず、苦しんでいる技能実習生や、一人で子供を出産しなければならない全ての女性のためにも無罪判決を祈っています。
● 私たちのような女性を有罪として、刑罰を加えるのではなく、安心して出産できる社会に変わって欲しい。
胸に手を当て頭を丁寧に下げたとのこと。
どう裁き、どう母親と、子どもが、無事に幸せに歩んでいくか、考えさせられます。これだけの記事だけで、それも法的なことを少しも知らないおせっちゃんは、裁くことはできませんが。母子の幸せを祈り、亡くなった双子の死を心から悼む判決になって欲しいと思います。