最近の新聞記事(日経?朝日?)で見つけました。
名古屋大・関西学院大のチームが英科学誌に論文を発表しました。
植物は気孔を通して光合成に必要な二酸化炭素を取り込み、酸素・水蒸気の放出を行う。
気孔の開閉が収量や乾燥への強さに影響することは解っていた。そこでチームは開閉を制御する化合物に注目した。
天然由来を含む約三万の化合物を解析した結果、ワサビなどにある「ベンジルイソチオシアネート(BITC)」が気孔を閉じさせる効果が高いことが分かったという。
菊の葉に塗布するとしおれを遅らせることができた。
BITCの分子構造を一部変えて、66倍効く人口化合物を合成した。BITCの50分の1の使用料で効果があり、白菜のしおれも防いだ。
名古屋大の木下教授は、安全性を確認し、乾燥地帯での農業にも役立てたい、と話していた。
何年後には、食物危機が心配されるとか、地球温暖化で自然環境が危ないとか、いろいろな心配事が起こるけれど、こうした地味な研究が、発表されると、全く知識がないおせっちゃんは研究者に頭を下げて使用可能になる日を速くとお願いしたい気になるのです。
自然界、工夫すれば、まだまだ新しい工夫ができるんですね。先日は、困りもののCO2を特殊な粉に吸収させて新しく循環させて使う方法のめどがついたとか、特殊な藻を栽培して、藻を介してCO2を利用するとか、希望の持てそうな研究が行われているようですね。凡人の私は、昔人間、ただ無駄な電力は使わないように、食物は無駄を出さないように、捨てる前に役立てる方法はないかなど、生活態度の改め程度しかできませんが、こう言う研究にこそ、公費をつぎ込むべきではないかなあ、と思っているのです。