先日、娘Maとその娘・Mちゃんが一泊していきました。
NiziUのライブが当たって、Mちゃんが行くんだけれど、お友だちが皆都合がつかなくて、Maにお誘いがかかったのだそうです。ばあさんの私には、一向に分からない世界で、とにかく宿泊は受け合うと返事したことでした。
なかなか取れないチケットだということですが、わざわざその3時間ばかりのことのために山口から(Mちゃんは伊豆伊東から)来るほどのものかいな、とは思ったけれど、これはごく当たり前のことで、キョトンとしているのは、時代に乗り遅れているんだと。
生きてきた時代が時代だったし、暮らしたのが山口の田舎の田舎。お芝居だの、音楽会だのは、端から見聞きできないものとあきらめていた私ですから、ふ~んと言ったまま思考が先に進まない。
ファンだの、推しだの、背伸びして言葉を覚えても、現実のことは分からない。
兎に角、娘たちは、昼過ぎに、荷物を置くや出て行き、終っても、グランドから外に出るだけでどんどん時間が経ち、トイレ行列でまたまた時間を使い、11時半になって、意気揚々と帰ってきました。う~ん。ばあさんはもう先に寝るよ・・・。風呂から上がったMちゃんの鏡の前の時間までは付き合いきれん。
ところで話は全く別ですが、娘たちの上京の直前に、テレビのリモコンが寿命かしら、壊れてしまったようでした。病を得ている夫は、見る見ない。理解するしないにかかわらずリモコンは必需品。前日に量販店に行き、代わりを手に入れてきていました。同じものはもうなく、これなら使えます、というものを見繕って買ってきました。うまく適応しました。もう古い壊れたものはいらないねと、部屋のゴミ籠に棄てておりました。世田谷区は、焼却炉が高温に耐えるものとかで、プラスチックのものも、生ごみ・紙屑と一緒に棄てていいことになっているのです。同じ籠の中に紙くずの中、リモコンが捨てられていたのです。
ええっ!これどうしたのよ、どうしてごみ駕籠なの!!??
ああそれ捨てるのよ。新しくしたから大丈夫。
何だか薄気味悪そうに、憐れむように人の顔を盗み見しています。本当に捨てるの?うそでしょう、まちがえじゃないの?
壊れたから
「ああギョッとした。ばあさんまでがボケてきたかと思ったよ。ちゃんと言ってよね、びっくりするじゃないの!!」
笑うに笑えない、じじばばを抱えた家庭の小さな驚きでした。