おせっちゃんの今日2

こちらでお仲間入りいたします。
よろしくお願いいたします

子供の絵を見て 誰もが一人の芸術家として

2023-10-18 13:44:05 | 言葉

朝日新聞「折々のことば」、2023・10・17。造形作家 浅羽聡美氏

「上手だね」「これなぁに?」を口にする前に立ち止まってみる。

子供の絵を見ても、大半の人がこの二つの声掛けしかしないのです。ずっと不審に思ってきました。保育現場にもかかわる造形作家は言います。じゃあ「すごい」という言葉ならいいですかと訊く人もいる。そこにある子どもたちの表現に目を開き、感じたことを言葉にすれば、いろんな応えが、返ってくるものを。

 

そうですね。子供だから、褒めてやれば喜んで、やる気を出す出すだろう、は安易な逃げの姿勢かも。子供が真っ赤なクレヨンで、グルグルっと球らしきものを描いて見せたとする。「これなぁに」ではなく、「林檎かな?○○ちゃん林檎好きなの。おばあちゃんも大好きだよ」「真っ赤だね。今、おばあちゃんが剥いてあげましょう」「甘いかな、きっと美味しいよね」このおばあちゃんの言葉の間には、弾んだ声の○○ちゃんの声が入るはず。

小さな芸術家はここから生まれるのかも。