『オオカミらしくなくて、ほんとうによかった。みんなとちがうって、なんてすばらしいの』
解説の鷲田清一氏の解説によれば、科学教育者の絵本「独りぼっちのオオカミ」にある言葉のようです。
解説文は続きます。
『取っ組みあいも猟ごっこもできず、群れに入れないオオカミの子は、早くオオカミらしくなりたかった。あるひ、見知らぬ生きものと出会う。その子が掌をオオカミの頭に乗せた。思いがけない対面。やがてオオカミとヒトは種を越え仲間になった』。
多様性が大切なことと考える世の中になってきています。それを意識して書いた、絵本でしょうか。
権力を持ったある人の言葉で、皆が同じになることを強制される世の中は御免だとえほんで何気なく教えるのでしょうか。
偶然でしょうか、ほとんど同じ日の日経新聞「全面広告」のページにこんな目立つ広告がありました。1ページ、濃淡のグラデーションではありますが、ほとんど真っ赤ともいえるページです。そこにライオンの顔!!
大きな文字で
赤いライオンがいたって、いいじゃあないか。
こういうものと決めつけなくていじゃないか。
そこから一歩踏み出してみればいいじゃないか。
できるまで挑み続けてみても、いいじゃないか。
そんな不動産会社があったって。いいじゃないか
最後はコマーシャルに行きつきましたが、固有名詞はありませんでした。