昨日のニュースで、赤ちゃんが生まれ出る場面を見ました。帝王切開での出産だそうです。生まれた赤ちゃんとママには「おめでとう!!」の声が似あうはずです。
違うのです。戦争の爆撃で、赤ちゃんを体内に生かしたまま、母親は亡くなっているのです。どうにか息のある赤ちゃんを助けるため、医師団は奮闘するのです。赤ちゃんには人工呼吸らしきものがhどこされ、どうにか命は助けられたようです。よかった!!と思える私は甘いのでしょうね。医師がぽつりと言いました。
「この子は生まれながらに、孤児だよ」と。
多分自分の命の最後を注いで、子供の命を守った母親だったのでしょうが・・・
テレビ画面は、爆撃は、向こうが先にやった、これは報復のものだ、こちらの権利だ、と主張する国を率いる首長。あなたは親ではないのですか。何の罪もない子供のこの状態が、正義にかなうものだと思うのですか。
ただただ、この子の行く末の少しでも幸せで、平穏なことを祈るだけしかできない自分を嘆きながら新聞の切り抜きから、こんな「折々のことば」を拾い出しました。
『これほど多くの沈黙する子供たちと動物が一つの場所にいるところを、私は見たことがありません』
ウクライナの西端にある、人形劇場の芸術総監督は、ロシアの侵攻下、劇場をシェルターとして開放した。彼女が最も恐ろしかったのは、最初の二日間の底知れぬ沈黙だったと言います。子供というものは、周りの様子などどこ吹く風、騒いでばかりいるはずなのに。と。
その子供も動物も、それほどに打ちのめされていたというのですね。
兎に角、指導者は話し合いで戦いに幕を引けませんか。根本的な休戦は、少し遅れてでもいい。とにかく子供たちに、思いっきり大声と笑い声が出せる環境を与えてからのことにしては!!