外国出身の初めての横綱でした。とにかく「大きな人」との印象でした。ニュースで振り返れば、身長は2メートル越え、体重は230キロあったとのこと。体重によるランク付けのない勝負の世界のこと、小兵の力士はさぞ怖かっただろうと今になっても思うおせっちゃんです。
元大関貴ノ花の息子二人、曙とは好敵手で、出世を争っていましたが、曙が一歩抜きんでた。兄弟も横綱に、横綱に、相撲界は賑わったのでした。
曙は確か「徹子の部屋」だったと思うが、力士時代を振り返ってこんな言葉をしみじみ語っていました。
「絶好調の時が、一番危ない。何か抱えている時が、良い成績が残せると思った」と。
絶好調と思った時は、「勝てる⇒勝ちたい」という雑念がどこかから湧くのだろうか。
曙は、豪快な突き押しで優勝11回を果たしました。肉体と肉体のぶっつかり合いです。膝のけがに泣いて、引退。各界からは去り、プロレスで人気を博したのでした。
ご冥福をお祈りいたします。