じいじのひとりごと

高齢者の悲哀と愚痴を綴っています
唯一の相棒、mシュナウザーのベルが残り人生を伴走してくれます

ごーりんさん

2016年12月21日 | 日々のこと
子供の頃は毎月のように楽しい年中行事がありました。
正月に始まり、節分、雛祭り、花見、柏餅つくり、豊年村祭り、七夕、盆、・・・・
年末には数か月分の餅つきをして、座敷一杯に広げて干し餅にしていた。
最後には水に漬けて春先まで保存していたように思います。

忙しい中にも一家、集落でお互い助け合って忘れることなくやっていました。
共同体、助け合わなければ生きてゆけない社会だったのでしょう。
大人は「お大師講」「観音講」とやらで御詠歌唱える会を持ち回りでやっていた。
頼母子講なども・・・

一番楽しかったのは盆の万灯と初冬の亥の子でしたね。
私の地域では「ごーりんさん」と呼んでいました。
子供たちだけで、その年に子供が生まれた宿主の所で泊まれるのでした。
旧暦の10月の亥の日、新暦ではちょうどこの時期に当たり、
先週末だったか、まだ行事を続けている地区の映像を見て懐かしく思い出しました。

バレーボールほどの丸い石の、中ほどのくびれに金属環が嵌められ、
これに小さな金属環が沢山つけられていて、
そこに2,3mほどのロープ(当時は父親が特別丈夫に作ってくれた藁縄だった)
を括り、四方八方から亥の子歌を歌いながら引く。
丁度土固めの(えんやこら)のような調子ですね。
各家を周り、地面に有難い穴ぼこを作っていきます。
これを踏むとバチがあたると言われていた。

その亥の子歌、二種類ありました。

ごーりんごーりん
ごーりんさんの晩にゃ
モチついて祝え
祝わん者は
鬼もて 蛇もて、毛の生えたつのけ
となりのごんべぇにゃ・・・・
その続きは定かでないが、しっちゃかめっちゃかの歌詞だった気がする。
ごーりん、とは例の石のこと、、多分五輪塔に関わるものなのでしょうか。

もう一つの方の歌は・・・、
一でたわらをふんまいて
二でにっこりわろうて
三でさかずきくみおうて
四つよのなかよいように
五ついつものごとくなり
六つむびょうそくさいに
七つなにごとないように
八つやしきをたてひろげ ? (不確か)
九つこぐらをたてならべ ? (不確か)
十でとうとうおさまった

三つ子の魂100まで、じゃないけど覚えているものですね、、
今考えれば共同体の願いが込められた歌詞だと理解されます。

長々とこんな記事になるのも歳のせいですね。
ご容赦ください。


さて今日は冬至でした。
これから寒さは続くものの、徐々に日脚が伸びて行きます。
いいですねー

マイントピアの露天風呂は柚子湯でした。
今年はかき分けて入るほどふんだんの柚子が浮いていました。

画像はマイントピアのライトアップと控えめなイルミネーション




コメント (8)
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