ノーベル平和賞を受賞したICAN (International Campaign to Abolish Nuclear Weapons)
の受賞式典で講演したカナダ在住のサーロー節子さん(85)の講演より
彼女は13歳の時広島で被爆した体験を生々しく証言した後、核兵器の不条理を力強く
訴えました。
言下には日本政府に対する痛烈な批判と怒りが込められている。
(以下 抜粋)
今年7月7日、世界の圧倒的多数の国々が「核兵器禁止条約」を投票により採決しました。
これを、核兵器の終わりの始まりにしようではありませんか。
責任ある指導者であるなら、必ずやこの条約に署名するでしょう。そして歴史はこれを拒む者たちを厳しく裁くでしょう。
核武装国の政府の皆さんに、そして、「核の傘」なるものの下で共犯者となっている国々の政府の皆さんに申し上げたい。
私たちの証言を聞き、私たちの警告を心に留めなさい。そしてあなたたちの行動こそ重要であることを知りなさい。
あなたたちは皆、人類を危機にさらしている暴力システムに欠かせない一部分なのです。
私たちは皆、悪の凡庸さに気付かなければなりません。
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またベアトリス・フィン ICAN事務局長(35)も講演の中で、
核兵器の傘に守られていると信じている国々に問います。
あなたたちは、自国の破壊と、自らの名の下で他国を破壊することの共犯者となるのですか。すべての国々に呼びかけます。私たちの終わりではなく核兵器の終わりを選びなさい!
世界のすべての市民に呼びかけます。あなたの政府に対し、人類の側に立ち、核兵器禁止条約に署名するするよう求めてください。
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核保有国5ヶ国の大使は授賞式に欠席、
日本政府は「核兵器禁止条約」に反対している・・・・