今度こそ

かみさんは二回目のマイロターグ（抗体治療）の後、血液検査値が少し改善されて、遠くに光明が見えたような気がした。

しかし、がん細胞だけを攻撃するので副作用が少ないと言われる抗体治療も、やはり倦怠感と眠気、食欲不振で栄養点滴が続けられている。難関を乗り切って欲しい。

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一口に白血病といっても、ものすごく複雑で多岐にわたり、治療も一筋縄ではいかないことを思い知らされる。

中でも骨髄異形性症候群から移行したものは極めて難治性の部類であるらしい・・・

大量抗がん剤投与による寛解導入治療が二度ともダメだった。

抗がん剤の副作用は酷く、さらに度重なる治療でのダメージが重積してきている。

だからこそ、とっておきのこの治療、今度こそ何としても効いて欲しい。

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苦しい中でも、かみさんの口癖は

「先々のことを考えても仕方がないよ、一日一日の積み重ね、今日一日無事過ごせたことに感謝しなければ・・・」

外部と遮断された不自由なクリーンルームでの入院生活が２ヶ月半経過した。

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岡山市役所前交差点（ホテルの窓から）

それはないでしょう

県内のスーパーでも、例の偽装うなぎが販売されていたとして慌てて回収したそうだが、５５匹がすでに売られていて購入者の特定を急いでいるというニュース。

今のところ健康被害の届出はないと・・・。

それはそうでしょうよ、マラカイトグリーンが極く微量検出されたって言うけど、それはタバコを一本吸ったほどのこと、直ちにがんになるってものじゃない。

それにこの抗菌剤、日本では２００５年に使用禁止になったというから、それまでは国内でも使われていたってこと（中国では２００２年以降使用禁止されたというが、多分どこかで使われ続けているのでしょうね）これに関しては上のニュースにあるような大騒ぎをするほどのことでもない。もちろん有害薬品の使用は早め早めに規制することは大事だけど。

それよりも、うなぎに限らず消費者を騙して大儲けをたくらむのは断じて許せない・・・。

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土用を前にして、うなぎ屋さんの風評被害がどれほど大きいことか。

梅雨明け

４日振りに帰宅すると、ラヴが目を細めて千切れんばかりに尻尾を振って迎えてくれた。

待ち人(犬)がいてくれる、これがもうどれほど頼もしく、嬉しいことか。

毎日世話をしてもらっている近所のおばちゃんにお礼をしてから、久しぶりに散歩に行く。

大好きな水遊びを思う存分させてやった。

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四国は今日、梅雨明けしたそうだ。

後楽園の蓮池

ハスの花が見頃だと聞いていたが、昨日は暑さで行けなかった。

ホテルでの朝、雨が降ってなかったので、そうだ後楽園に行ってみよう。今日は幾分涼しそうだ。

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タクシーで公園に着くと同時にポツリポツリと雨になった。

たいした雨ではないが、途中でひどくなると困るので、入り口の土産物屋で傘を買う。

最近は、特にこの時期どこでも使い捨て？のようなこの手の傘を売っている。

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蓮池には直径が３０ｃｍもあろうかという白い蓮が雨に濡れて見事であった。

手入れが行き届き余りにも整然とした公園である。もう何度も来ているので、雨でもありそそくさと切り上げる。帰る頃、雨はすっかり上がっていた。

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ホテルの前のヨーカドーで、かみさんの好みそうな「お好み焼き」と「南京の天ぷら」を買って病院に行く。美味しいと言って半分ほど食べた。

今日は教授回診があった。ぞろぞろと２０人ほども引き連れて回診する様は大学病院の権威の象徴であろうか。

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その後、主治医が見えて、このぶんなら大丈夫でしょう、延び延びになっていたマイロターグ２回目の治療、明日やりましょうと告げられた。

やっと治療が出来るという反面、今の体力がまた落ちてしまうようなことにならなければいいのだけれど・・・

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