宇部市ピアノ教室ブログ♪Grazioso(グラツィオーソ)

ピアノレッスンやイベントの様子、講師が勉強していること、おすそ分けしたい感動体験等、自由に綴っています。

ピアノの鍵盤はどうして88鍵?

2011-08-25 | 音楽しつもん箱
ハイ、それは人間の耳が聴き分けられるぎりぎりの音域だからです。
これより高い音、低い音は何の音だか区別しにくい、ということですね。

もっとも今から300年ほど前、発明された当初のピアノは54鍵。
きっとかわいらしいサイズだったことでしょう。
モーツァルトやハイドンが活躍したころは61鍵、
ベートーヴェンの時代が61~73鍵、ショパンが82鍵だったらしく、
今と同じ88鍵で作曲したのはドビュッシーやラヴェル。
ラヴェルの曲には、88鍵をフルに使った「左手のための協奏曲」があります。

子供にとって、ピアノの鍵盤はとっても長く、
その中に「ド」がいくつもある、というのは驚きみたいです。
同じ教材でも、低い音域で「ぞうさん」を表現し、
高い鍵盤で「ありさん」を弾く・・・
聴いているとピアノが表情豊かにおしゃべりしているようで、
今更ながら、ピアノって本当に表現力の豊かな楽器だなあ・・・
と、実感するこの頃です。



写真はある日のブランチ。
朝晩、だいぶ涼しくなりましたね。