パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

日記12/24

2004年12月30日 | 藤田の部屋
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2004年12月24日(金曜日)     ハルラ山
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 チェジュドは、美しい島だという。
 そのチェジュドが悲惨・酸鼻極まる島となった。1948年4月のことである。何万という島民が殺された。西北の連中が容赦なく殺戮した。
 「鴉の死」、という作品には、桶を担いでやって来る男の話が載っている。人々は、その桶の中を覗いて、肉親の首か否かを確認するのだという。残酷な話である。酸鼻なる物語である。
 逃げた人々の一部は、北へと向かった。金日成に理想を見たのである。希望と民族の独立を託したのだ。山を伝い、闘い、熱い情熱と克己のもと夢を北に託した。
 結果はより悲惨なる状況に絡め取られる。多くの人が、粛清の嵐の中で殺されていった。南で殺され、北で殺されたのだ。南労党の悲劇は、省みてあまりにも悲しい。命を捧げ、心を捧げ、裏切られて殺されていく。これ程の非情はあろうか。
 思い起こせば、ポーランドで決起した民衆は、すぐ其処まで来ているソ連軍に見捨てられる。
 台北もまた、非情都市であった。民衆はいつも棄てられる。いつも利用されるだけ利用されて、用済みとなれば打ち棄てられる。歴史は、権力者に幻想を見ることの悲劇を教えている。

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