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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

ドイツ:ケーラー大統領が辞任

2010年06月03日 | ノンジャンル
 日本では報道が目立たなかったが、欧州では大ニュースのようだ。任期途中の辞任は初のこととか。アフガン派兵に反対の国民世論が辞任に追い込んだようだ。日本の政治家も自らの発言にこれくらいの責任を持ってもらいたいものだ。
 ▼ ドイツ:ケーラー大統領が辞任=海外派兵発言で引責

写真 引責辞任報道記事/6月1日付け フィナンシャルタイムズ

 【ベルリン時事】ドイツの経済的利益のためには連邦軍の海外派兵が必要と発言し、批判を浴びたホルスト・ケーラー大統領(67)が31日、誤解を招いた責任を取って辞任すると発表した。同国大統領が任期途中で辞任するのは初めて。
 同大統領は21日、アフガニスタンを訪問した際、ラジオのインタビューで、「ドイツは対外貿易に依存している。国益を守るため、緊急時には軍の展開が不可欠」と主張。自由な通商路を確保するとともに、貿易への悪影響を防ぐため、地域の不安定化を阻止しなければならないと訴えた。
 (5月31日21時23分配信 時事通信)

 『今 言論・表現の自由があぶない!』(2010/6/2)
http://blogs.yahoo.co.jp/jrfs20040729/14915102.html
 ▼ ドイツ大統領が辞任、海外派兵発言で批判浴び

ベルリン(CNN) ドイツのホルスト・ケーラー大統領(67)が5月31日、突然の辞任を表明した。大統領は、世界におけるドイツ軍の役割に関する発言で強い批判を浴びていた。
 公共放送ドイツェベレによると、大統領が任期途中で辞任するのは同国史上初めて。夫人を伴って記者会見したケーラー大統領は「連邦大統領職を即日辞任する」と表明、このもようはテレビでも中継された。
 ケーラー大統領はアフガニスタン訪問を終えて帰国した5月22日に「有事の際はわれわれの利益を守るために軍事介入も必要になる。例えば自由な貿易路のため、貿易、雇用、収益におけるわれわれの機会に悪影響を及ぼしている可能性がある地域的不安定要因を防ぐことなどだ」と発言した。
 この発言をめぐり、アフガニスタンでのドイツの役割には北大西洋条約機構(NATO)加盟国としての義務を果たすことよりも、自国の利益を守るための経済的目的があることをうかがわせるとして批判が高まっていた。ドイツはアフガニスタン駐留NATO軍に約4500人の部隊を派遣している。
 大統領は後に、発言の意図が誤解されていると反論、例えばアデン湾の航路を海賊から守るといったことを念頭に置いたものであり、アフガニスタンにおけるドイツの役割について言及したわけではないと釈明している。
 発表の直前になって辞任のことを聞かされたというメルケル首相はイタリア訪問の予定を急きょ中止。ベルリンで開いた記者会見で、大統領の決断に驚いたと述べ、「非常に残念に思う。大統領には辞意を尊重すると伝えた」と語った。翻意を促したが説得できなかったとも打ち明けた。
 ケーラー氏は国際通貨基金(IMF)の元専務理事。2004年の大統領選挙で選出され、09年に再選された。ドイツの大統領はほとんど象徴的な存在で、実権は首相が握っている。後任を選ぶ大統領選挙は6月30日までに実施される。選挙は有権者の投票ではなく、下院議員による連邦会議の秘密投票で行われる。
『CNN』(2010.06.01)
http://www.cnn.co.jp/world/AIC201006010004.html

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