パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

業績評価裁判 控訴審結審

2011年07月14日 | 暴走する都教委
 《業績評価裁判 控訴審第5回》
 ★ 結審 勝ちにいく 傍聴に集まってください

  ● 7月20日(水)午後4時
  ● 東京高等裁判所824号法廷


 大嶽さんのアピール
 先日、5月30日、業績評価裁判・控訴審の第4回公判が開かれました。法廷に入れないほどの50人以上の方々に集まっていただきました。熱いご支援に、心より感謝申し上げます。また、閉廷後、弁護士会館で開催した報告集会にも30人以上の方々がご参加いただき、熱い討論がなされ、この裁判の正義性と勝利を当該・大嶽は、あらためて確信しました。
 次回は7月20日(水)午後4時より、東京高裁824号法廷にて、私が最終陳述を行い、結審となります。現在、最終陳述作成に取り組んでいます。次回の傍聴も、よろしくお願いいたします。
 あしかけ7年に及ぶ不当な業績評価との闘いの中で、数多くの確信をつかむことが出来ました。下記にまとめてみました。
 ①業績評価は、働く者どうしを分断するもの以外何ものでもない。
 ②業績評価は、「差別選別教育」を教育労働者に担わせる「踏み絵」の役割を果たしている。
 ③業績評価は、教育現場の協働・共同と団結を破壊し、組合を解体し、索漠とした教育環境をもたらした。
 ④業績評価は、職階制度の導入と相まって、教育現場にトップダウンの管理系統をもたらした。教職員は「ものが言えない」ようにさせられ、民主的な教育現場を破壊した。子どもたちに直接、教育を司る「教員」の創造的な教育活動を破壊した。
 ⑤業績評価は、賃金にリンクさせられることによって、職場に競争原理をもたらした。
 思いは尽きませんが、控訴審に勝利し、業績評価をなくすまで闘っていきたいと考えています。どうぞ、今後とも変わらぬご支援をお願いいたします。
 業績評価裁判 控訴審第4回報告
 ◆ 「ウソつくな!」 傍聴席からヤジ
   傍聴席をあふれる50人が傍聴にかけつけ、
   控訴人と証人を追いつめた


 5月30日午後1時30分から、業績評価裁判・控訴審の第4回口頭弁論が、東京高裁824号法廷で行われました。
 この日は控訴人側(東京都と世田谷区のうち世田谷区)の証人尋問が行われました。
 大詰めにさしかかった控訴審、最初で最後の実質審理というべき証人尋問が行われるとあって、過去最高の50人の方々が、傍聴に駆けつけてくださいました。ありがとうございました。
 ◆ 相手側証人尋問を墓穴に転ずる
 相手側の証人として登場したのは、三浦健康学園時代の大嶽さんの元同僚、事務職のK氏。K氏は、定年後の再任用の身分で、現在も世田谷区内の中学校で事務職として働いています。つまり、控訴人・世田谷区に雇われている関係(任用関係)なので、はじめから第3者性に欠けることは明白です。
 実際に以下報告するように、証人尋問を通して浮き彫りにされたのは、K氏の証人としての信憑性のなさでした。この点で、追いつめられた世田谷区が、最後の悪あがきで突然出してきた証人でしたが、控訴人の墓穴に転ずることが十分にできたと思います。あとは最終準備書面でだめ押しするのみです。
 ◆ 世田谷区教委の意のままに人格攻撃
 K氏が陳述書のなかで主要に問題にしているのは以下の2点でした。式典時の大嶽さんの服装(ジャージ姿)と、式典時に大嶽さんは駐車場係をやっていたか否かという、どちらも枝葉の問題です。業績評価に関する中心的な事実関係とは関係ないところで、ただただ大嶽さんの信用性に傷をつけることだけを目的にしたような内容です。
 しかも実際にこの日の証人尋問で、まず控訴人側が問題にしたのは、K氏が陳述書で述べている上記の2点とはまったく別のことでした。すなわち、大嶽さんが、いかに「学園運営委員会や職員朝会で副園長に大声で盾(たて)ばかり突いていた」か、また、いかに「給食時に子どもたちに注意ばかりして雰囲気を壊していた」かということでした。まさに控訴審において控訴人が満展開している人格攻撃そのものでした。K氏は「副園長に素直に従わないで、大声で反対意見を延々と言い続ける。いくつかの学校に勤務したが、他の学校で大嶽さんのような人は見たことがない」とか、「大嶽さんは子どもたちとなごやかに話すようなことは一度もなかった。他の人はなごやかに話していた」というような、非常識な人格攻撃をくり返しました。傍聴席から思わす「ウソつくな!」とヤジが飛びました。任命権者(雇用主)である世田谷区教委から無理矢理言わされているとした考えられないものでした。
 ◆ 式典時の服装は見ていなかった!?
 このひどい主尋問のやりとりに対して、高橋弁護士による反対尋問は、K氏のデタラメさを暴きました。たとえば、2004年度入園式時の大嶽さんの服装を問題にしているにもかかわらず、実はK氏は、式典前後の服装を見ているだけで、肝心の式典時の服装を見ていなかったのです。大嶽さんは、式典時はスーツに着替えていました。また、前年度の入学式でスーツ姿の大嶽さんが写っている写真を証拠提出していますが、K氏自身もその写真を所持しており、前年度入学式の式典時は大嶽さんはスーツ姿であったことをはっきりと明言しました。さらに、式典時の駐車場係の件に関しても、矛盾だらけで何を言っているのかわけがわかりませんでした。
 さらに高橋弁護士は、具体的に2004年度のいつ、どういう問題で大嶽さんが「大声を出した」のかを問いただしました。これに対してK氏は、ひとつは廃園に関わる問題であると答えたので、さらに廃園に関するどのようなことかと追及すると、「何かは申し上げません」と答えを拒否しました。もうひとつは、「困難児童の受け入れ」をめぐってだと答えました。大嶽さんが仮に「大声を出した」ことがあったとしても、廃園や困難児童の受け入れをめぐって真剣な議論をたたかわせることは、まさに教師集団にとってはとても大事なことのはずです。何も具体的なことを言わずに、ただ大声を出して反抗ばかりしていたということだけを強調することの悪質さが明白にされました。
 ◆ 分断・支配の道具=業績評価制度をなくそう
 実は、一審の時、大嶽さんは、かつて「同じ釜の飯を食った」信頼できる同僚として、K氏に陳述書の執筆を依頼しています。その時は、裁判は応援するが、陳述書は書けない(まだ世田谷区で働きたいという理由で)、どちらの側にも立たない、という返事だったそうです。ところが控訴審になって、控訴人側に立って陳述書を出してきたのでした。大嶽さんは「裏切られた」という思いで、大変ショックを受けたといいます。働く者どうしを分断し対立関係に追いやる業績評価制度の本質を、つくづく思い知らされたとのことでした。
 残念ながら上記のように、この日のK氏の態度は、世田谷区の意のままに操られているとしか言いようのないものでした。まさに生殺与奪の権を握って教職員を分断し、服従を強いる業績評価制度の本質が浮き彫りにされた証人尋問でした。業績評価制度への怒りがあらためてこみ上げました。
 次回は、7月20日(水)16:00~ 東京高裁824
『業績評価裁判を支援する会(岬の会)』(2011年06月01日)
http://misaki2010kai.blog58.fc2.com/

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