■ 都立富士高等学校関係者の皆さんへ
あの恥ずかしい「つくる会」教科書を採択させないために力を貸してください!
1. ご存知でしょうか?
都立富士高等学校が来年(2010年)4月から中高一貫校になることを。
来年度都立富士高等学校付属中学校の募集を行い、来年2月入試で中学1年生を選抜、順次2011年、2012年と入学させていくようになります。2013年からは、中学校3クラス、高校5クラスの24学級の中高一貫校へ生まれ変わるのです。
2. ご存知でしょうか?
東京都のすべての中高一貫校が、扶桑社版の歴史・公民教科書を採択していることを。
都立の中高一貫校は2005年白鴎高校に始まって、2006年に桜修館中等教育学校(旧都立大付属高校)、小石川高校、両国高校、立川国際中等教育学校、武蔵高校で中高一貫校が発足しました。これまでに開校した6校の社会科教科書はすべて扶桑社の歴史・公民教科書を採択しています。
来年2010年には、私たちの都立富士高等学校付属中学校をはじめ大泉高等学校付属中学校、南多摩中等教育学校、三鷹中等教育学校の4校が新たに発足することになりました。ここでも扶桑社版歴史・公民教科書が採択されるのではないかと心配されています。
3. ご存知でしょうか?
扶桑社の社会科教科書は前回の中学校採択で、歴史0.39%、公民0.19%という極めて低い採択率であったことを。
前回の中学校教科書の採択では、区市町村の採択で東京都杉並区と栃木県大田原市だけでした。都道府県では、東京都の中高一貫校と特別支援学校はじめ数県だけでした。極めて低い採択率となった理由はなんだったのでしょうか。
その教科書の出版元である扶桑社が、「この教科書は右寄り過ぎて、教育委員会の支持を得られない。次回は執筆者を代えて別の出版社からだしたい。」と言っているのです。出版元の扶桑社にも見放された「つくる会」教科書を、使い続けることは問題です。その扶桑社版歴史教科書では、先のアジア太平洋戦争を「大東亜戦争」といい、アジアの人々に独立に向けての勇気と希望を与えた戦争であったと美化する内容になっています。ヒロシマの原爆については、わずか2行しか扱われていません。
公民教科書では、「憲法改正」という項を設け、「わが国の憲法は、制定以来一言一句変わっていないという意味で『世界最古の憲法』なのである」と揶揄しています。
このように、学問的裏づけのない、政治的意図がはっきりしている、偏った教科書だといっていいでしょう。
4. ご存知でしょうか?
扶桑社版の歴史・公民教科書を執筆編集した「つくる会」は、内部権力闘争を繰り返し、八木派と藤岡派に分裂したことを。
八木秀次氏を中心にしたグループは「日本教育再生機構」を作り、「教科書改善の会」を立ち上げて次回育鵬社(扶桑社の子会社)から出版を目指しています。藤岡信勝氏を中心としたグループは、「つくる会」として自由社から歴史教科書を発行し、4月に検定を通りました。その内容は、扶桑社版とほとんど同じで、今後扶桑社との間でもめることが予想されます。歴史学会など、学問的研究の成果をどう生かすかという理由で教科書を書き直すのではなく、「つくる会」の内部抗争の分裂の結果で2つの教科書ができるなどということは、教育とは無縁のものと言っていいでしょう。子どもたちにこんな教科書を使わせるわけにはいきません。
5. ご存知でしょうか
都立高校の教科書は学校ごとに教職員が話し合って、学校ごとに異なった教科書を採択していることを。
本来教科書採択は教職員が話し合って、その地域やその学校の子どもたちの実態を踏まえて学校ごとに選んでいます。だから高校が替われば教科書も違うのです。たくさんの出版社が出しているたくさんの教科書を読んで、どの教科書がその学校の子どもたちにふさわしいものを選ぶことは大変な時間と労力がいります。日常使ってみなければわからない教育的な専門的な知識と経験が必要です。まして、中学で使うすべての教科をたった6人の教育委員だけで選ぶなど不可能だといえるでしょう。
ところが都立の中高一貫校では、学校現場の意見を無視して教育委員の無記名投票で決定されています。こんな馬鹿げたことが許されていいのでしょうか。
私たちは、都立富士高等学校付属中学校の教科書採択で「つくる会」教科書を採択させたくないという思いで集まった都立富士高校の卒業生、保護者有志の会です。7月の教科書採択に向けて別紙の請願用紙を作成し、署名活動に取り組むことにしました。是非,富士高の卒業生、保護者、PTA経験者、教職員経験者など、この運動に関心の在る方々に広く呼びかけてこの運動にご参加いただきたいと考えました。ご協力よろしくお願いします。
とりあえずの呼びかけ人呼びかけ人(5月9日現在)
谷畑充(9期)、小関啓子(10期)、長谷川和男(17期)、稲葉輝(22期)、永井愛(22期)、
園部守(24期)、鳥生千恵(25期)、栗原まり(25期)、丸浜江里子(元保護者・PTA役員)、松尾ゆり(元保護者)
◆連絡先
"HASEGAWA Kazuo" <kazuo_h@gray.plala.or.jp>
署名ご協力いただける方は上記連絡先までご一報ください。
折り返し、添付ファイルでお送りします(WORD版)。
あの恥ずかしい「つくる会」教科書を採択させないために力を貸してください!
1. ご存知でしょうか?
都立富士高等学校が来年(2010年)4月から中高一貫校になることを。
来年度都立富士高等学校付属中学校の募集を行い、来年2月入試で中学1年生を選抜、順次2011年、2012年と入学させていくようになります。2013年からは、中学校3クラス、高校5クラスの24学級の中高一貫校へ生まれ変わるのです。
2. ご存知でしょうか?
東京都のすべての中高一貫校が、扶桑社版の歴史・公民教科書を採択していることを。
都立の中高一貫校は2005年白鴎高校に始まって、2006年に桜修館中等教育学校(旧都立大付属高校)、小石川高校、両国高校、立川国際中等教育学校、武蔵高校で中高一貫校が発足しました。これまでに開校した6校の社会科教科書はすべて扶桑社の歴史・公民教科書を採択しています。
来年2010年には、私たちの都立富士高等学校付属中学校をはじめ大泉高等学校付属中学校、南多摩中等教育学校、三鷹中等教育学校の4校が新たに発足することになりました。ここでも扶桑社版歴史・公民教科書が採択されるのではないかと心配されています。
3. ご存知でしょうか?
扶桑社の社会科教科書は前回の中学校採択で、歴史0.39%、公民0.19%という極めて低い採択率であったことを。
前回の中学校教科書の採択では、区市町村の採択で東京都杉並区と栃木県大田原市だけでした。都道府県では、東京都の中高一貫校と特別支援学校はじめ数県だけでした。極めて低い採択率となった理由はなんだったのでしょうか。
その教科書の出版元である扶桑社が、「この教科書は右寄り過ぎて、教育委員会の支持を得られない。次回は執筆者を代えて別の出版社からだしたい。」と言っているのです。出版元の扶桑社にも見放された「つくる会」教科書を、使い続けることは問題です。その扶桑社版歴史教科書では、先のアジア太平洋戦争を「大東亜戦争」といい、アジアの人々に独立に向けての勇気と希望を与えた戦争であったと美化する内容になっています。ヒロシマの原爆については、わずか2行しか扱われていません。
公民教科書では、「憲法改正」という項を設け、「わが国の憲法は、制定以来一言一句変わっていないという意味で『世界最古の憲法』なのである」と揶揄しています。
このように、学問的裏づけのない、政治的意図がはっきりしている、偏った教科書だといっていいでしょう。
4. ご存知でしょうか?
扶桑社版の歴史・公民教科書を執筆編集した「つくる会」は、内部権力闘争を繰り返し、八木派と藤岡派に分裂したことを。
八木秀次氏を中心にしたグループは「日本教育再生機構」を作り、「教科書改善の会」を立ち上げて次回育鵬社(扶桑社の子会社)から出版を目指しています。藤岡信勝氏を中心としたグループは、「つくる会」として自由社から歴史教科書を発行し、4月に検定を通りました。その内容は、扶桑社版とほとんど同じで、今後扶桑社との間でもめることが予想されます。歴史学会など、学問的研究の成果をどう生かすかという理由で教科書を書き直すのではなく、「つくる会」の内部抗争の分裂の結果で2つの教科書ができるなどということは、教育とは無縁のものと言っていいでしょう。子どもたちにこんな教科書を使わせるわけにはいきません。
5. ご存知でしょうか
都立高校の教科書は学校ごとに教職員が話し合って、学校ごとに異なった教科書を採択していることを。
本来教科書採択は教職員が話し合って、その地域やその学校の子どもたちの実態を踏まえて学校ごとに選んでいます。だから高校が替われば教科書も違うのです。たくさんの出版社が出しているたくさんの教科書を読んで、どの教科書がその学校の子どもたちにふさわしいものを選ぶことは大変な時間と労力がいります。日常使ってみなければわからない教育的な専門的な知識と経験が必要です。まして、中学で使うすべての教科をたった6人の教育委員だけで選ぶなど不可能だといえるでしょう。
ところが都立の中高一貫校では、学校現場の意見を無視して教育委員の無記名投票で決定されています。こんな馬鹿げたことが許されていいのでしょうか。
私たちは、都立富士高等学校付属中学校の教科書採択で「つくる会」教科書を採択させたくないという思いで集まった都立富士高校の卒業生、保護者有志の会です。7月の教科書採択に向けて別紙の請願用紙を作成し、署名活動に取り組むことにしました。是非,富士高の卒業生、保護者、PTA経験者、教職員経験者など、この運動に関心の在る方々に広く呼びかけてこの運動にご参加いただきたいと考えました。ご協力よろしくお願いします。
とりあえずの呼びかけ人呼びかけ人(5月9日現在)
谷畑充(9期)、小関啓子(10期)、長谷川和男(17期)、稲葉輝(22期)、永井愛(22期)、
園部守(24期)、鳥生千恵(25期)、栗原まり(25期)、丸浜江里子(元保護者・PTA役員)、松尾ゆり(元保護者)
◆連絡先
"HASEGAWA Kazuo" <kazuo_h@gray.plala.or.jp>
署名ご協力いただける方は上記連絡先までご一報ください。
折り返し、添付ファイルでお送りします(WORD版)。
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