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パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

処分撤回を求めて(183)

2011年05月31日 | 日の丸・君が代関連ニュース
東京・全国の仲間の皆さんへ。(転送・転載歓迎。重複はご容赦下さい。一部報道関係者にも送信しています。)
被処分者の会・東京「君が代」裁判原告団の近藤です。

 ◆ 最高裁不当判決ー南葛飾高校定時制・再雇用採用拒否事件
 本日(5月30日)最高裁第2小法廷は、南葛飾高校申谷さんの嘱託採用拒否事件で、上告を棄却する判決を出しました。
 最高裁が都教委の「君が代」の起立・斉唱を強制する10・23通達(2003年)に関連する事件で判決を出したのは初めてで注目されていました。
 この事件に関しては、一審東京地裁は東京都の「裁量権逸脱・濫用」を認定して損害賠償を命じる原告一部勝訴の判決出しましたが、二審東京高裁はを原告の請求をいずれも棄却して原告が逆転敗訴していました。
 本日の最高裁第2小法廷の判決は、二審東京高裁の判決やピアノ事件最高裁第3小法廷判決と同様に、上告を棄却しました。
 この最高裁第2小法廷判決は、事件の経緯の中心である10・23通達とそれに基づく校長の職務命令を容認しており、行政に追随して憲法の「番人」としての役割を放棄した歴史に「汚点」残す判決だと言わざるを得ません。
 ◆最高裁第2小法廷の判決理由ー「奇妙な論理」
 ●申谷さんは、「君が代」の起立・斉唱を強制する10・23通達(2003年)直後の2003年3月の卒業式で「不起立」を理由に「戒告処分」を受けたことを理由に、2007年度の退職後の再雇用・再任用の採用を拒否された事件です。
 申谷さんはこの採用拒否は、「思想良心の自由」を侵害し、「裁量権の逸脱・濫用」に当たるとして地位確認と損害賠償を求めて東京地裁に提訴して4年間闘って来ました。
 ●これに対して、最高裁第2小法廷は、主に以下のような理由で上告を棄却しました。
 ・上告人の主張は、「日の丸・君が代」が戦前の軍国主義等との関係で一定の役割を果たしたとする歴史観・世界観から生ずる社会生活上・教育上の信念等と言える。
 ・しかし「日の丸」掲揚・「君が代」斉唱は広く行われ、慣例上の儀礼的所作であるので、特定の思想又は思想の表明と外部から認識されることはない。まして職務命令に従っての行為なので一層そのように認識されることはない。だから思想・良心の自由を制約しない。
 ・個人の歴史観・世界観と異なる外部的行為を求められているので間接的な制約となる面もある。
 ・しかしその間接的な制約に必要性・合理性があるかどうか検討すると、学習指導要領の国旗・国歌条項に沿った都教委通達(10・23通達)を踏まえて出された校長の職務命令であるので、上記制約を許容し得る必要性・合理性がある。
 ・だから、上告人の「思想・良心の自由」を侵すものとしての憲法19条に違反するとは言えない。
 ●皆さん、何を言ってるか分かりますか?要するに「広く行われている儀礼的所作」であり、10・23通達と校長の職務命令には「必要性・合理性」があるから憲法違反でない、と言っているのです。まさに、憲法で保障されている個人の人権をどう守るかではなく、行政の行為をどう追認するかという立場に立っている「奇妙な」論理です。
 ◆6月6日の嘱託採用拒否事件・最高裁第1小法廷判決に駆け付けて下さい。
 申谷さん事件に続き、6月6日、最高裁第1小法廷で、都立高校教職員13名(05年、06年採用拒否)の嘱託採用拒否事件の判決があります。弁論を開かず判決期日を指定するという最高裁の通知に対して、弁護団は判決期日の取り消しを上申し、上告理由書の追加補充書を提出しましたが、本日最高裁から期日取り消しをしないとの連絡があり、判決日は6月6日に確定しました。
 ●当日の集合時間が変更されたのでご注意下さい(30分早まりました。)

 ★嘱託採用拒否撤回裁判・最高裁判決
 (報道関係者の取材歓迎!)
 6月6日(月)
 14時 最高裁南門集合(14時20分傍聴抽選券配布)
 15時 最高裁判決
 *記者会見(別途連絡)を予定しています。
 16時 報告集会 社会文化会館(裁判所近く。案内あり)
 *最高裁への行き方は地下鉄永田町が便利です。


 ◆【重要】東京「君が代」裁判二次訴訟の地裁判決日延期!!
 本日、東京地裁民事19部より連絡があり、6月16日(木)13時30分に予定されていた東京「君が代」裁判二次訴訟(05・06年処分取消請求、原告66名)の判決期日が7月25日(月)13時10分に変更・延期になりました。
 当日の行動予定などは改めて連絡いたします。傍聴を予定されていた皆さん、ご注意
下さい。

 ◆東京での闘いは続く~下記の各裁判の傍聴をお願いします。
 *報道関係者の取材歓迎*

 ★再雇用拒否撤回第二次訴訟第8回口頭弁論
 6月20日(月)
 15時開廷(傍聴抽選なし・先着順)
 東京地裁103号(大法廷・定員100名)
 内容:意見陳述 弁護団 原告2名

 ★東京「君が代」裁判三次訴訟第5回口頭弁論
 6月24日(金)
 14時40分傍聴抽選〆切(予定) 15時開廷
 東京地裁527号(定員42名)
 →多くの人が抽選に並び大法廷(定員100名)の復活を勝ち取ろう!

 ●東京地裁・高裁への行き方 地下鉄霞ヶ関A1出口。徒歩1分。


 下記HPで行動予定、裁判資料、判決文、声明文など入手可能。お知らせ、今後の予定、10・23通達関連裁判進行状況を更新しました。
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「日の丸・君が代」不当処分撤回を求める被処分者の会
東京「日の丸・君が代」処分取消訴訟原告団
事務局長 近藤 徹
携帯:090-5327-8318
e-mail:qq947sh9@vanilla.ocn.ne.jp
被処分者の会HP↓(5月24日新規更新。下の青のアドレスをクリック・アクセス
可)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~hishobunshanokai/
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