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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

2011年卒業式被処分者の決意(1)

2011年05月20日 | 日の丸・君が代関連ニュース
 ◆ 都教委、3・10東京高裁判決を無視し「君が代」処分を強行
 ~「10・23通達」に基づく「君が代」処分は延べ436名に!


 今回の処分は、卒業式シーズンの最中の東京高裁(大橋裁判長)の一審原告逆転勝訴(処分取消)の判決を全く無視して強行されました。
 都教委は最高裁に上告していることを理由に、「日の丸・君が代」を強制する10・23通達に基づく処分は「裁量権の逸脱・濫用」「不法行為」との3月10日の司法の判断に背いて処分をする「無法者」の姿勢をあらわにしました。
 ※卒業式の処分の内訳
  都立江北高校(定時制) 戒告(不起立1回目)
  都立立川高校(定時制) 戒告(不起立1回目)
  都立杉並総合高校    減給10分の1・6月(不起立3回目)
  都立東大和高校     減給10分の1・6月(不起立3回目)
  都立七生特別支援学校  減給10分の1・1月(不起立2回目)
  都立北特別支援学校   停職6月(不起立6回目扱い)


 3月31日、都教委の卒業式での「君が代」処分に抗議する集会・記者会見が全水道会館で行われ、約120名の人々が参加して会場を埋め尽くしました。
 異例なことに該当者の学校又は自宅に2名以上の都教委職員が処分発令書を持参しました。これで10・23通達に基づく「君が代」処分は延べ436名となります。
 以下、2名の被処分者に決意を語っていただきました。

 《2011年卒業式被処分者の決意(1)》
 ☆ 疾風怒濤の3月~退職にあたってのささやかな抵抗
加藤良雄(元立川高校定時制教員)

 校長に呼ばれたのは昨年の12月だった。
 開ロー番、「先生は卒業式でどうされますか」と聞いてきた。私は卒業学年の一人。式場に入ることは確定だった。「お答えすることではない」と言って席を立ったが、この「業界」の異常さもここまで来たかとあきれた。
 しかし、私は思う。管理職も、ロにこそ出さないが、今のやり方が良いとは決して思ってないはずだと。教育現場で誰も良いと思っていないことが、命令によって行われている、そのことの異常さ。「主幹制度・主任教諭制度」しかり、人事考課・業績評価しかり、である。
 教育現場で最も大切な、「自由と自発性の中で培われる教師と生徒の魂のふれあい」はどこに行ってしまったのか。
 退職に当たって、ほんの少しの抵抗を不起立という形で表した。現場で苦闘している教職員と今後とも連帯していきたいと思う。
 3月28日には、都教委から「感謝状」をもらったが、2日後の30日には、同じ都教委の職員が2人学校までやって来て、私に「処分発令通知書」を渡した。
 東日本大震災直前に、ハレンチにも4選出馬を表明した石原が、4月10日、都知事に当選した。これらは、退職した私にとっての「最悪のプレゼント」だ。でも、3月10日の高裁(逆転勝利)判決こそ「最高のプレゼント」。これから皆さんと一緒に闘っていきたい。
 『被処分者の会通信』(第73号 2011/5/6)より

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