パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

「通すな!!通信」(19)

2006年12月16日 | 平和憲法
<転送歓迎>(重複ご容赦) 少し長いです。 
「教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会」、並びに「都教委包囲首都圏ネットワーク」の渡部(千葉高教組)です。

 本日(12月15日)も朝から多くの人々が国会前に詰め掛けました。
 「リレーハンスト&座り込み」は34日目、再開12日目でした。
 ハンスト者は6名、支援座り込み者は多数。
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 夕方になり、急に国会が動き出し、18時10分前、国会前に集まった人々が、「教育基本法改悪反対!」、「強行採決はするな!」シュプレヒコールを繰り返す中、参議院本会議で、改悪法案が強行採決されました。
 国会の歴史に汚点として残る、「やらせ法案」、「恥知らず法案」の成立です。全く許せません!!
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 直後の18時から始まった全国連絡会の<国会前集会>(13回目)は、「強行採決を許さないぞ!」「安倍内閣を倒すぞ!」というシュプレヒコールから始まりました。
 集会では次の方々から発言がありました。
①<呼びかけ人の大内さん>
 民主主義のルールを無視した強行採決だ。
 彼らには教育を語る資格はない。
 伊吹文科大臣は、 「改正案は自民党の新憲法草案と整合性を もって作られた」と言った。
 今後改憲攻撃が来る。
 戦後学校教育が最大の歯止めを担ってきた。
 しかし、政府が学校に直接介入するようになる。
 学校現場への攻撃が強まる。
 しかし、私は絶望していない。
 教育基本法改悪を認めない闘いを今日からやって行く。
 この4年間、改悪阻止のために全力でやってきた。
 私たちは強くなってきた。きっと勝利できる。
②<埼玉の学生>
 自分は最近まで関心がなかった。
 しかし、おかしいことが分かるようになってきた。
 改悪法案は認められない。
③<京都の学生>
 改悪法案を守るべきではない。
 私たちがいつか新しい教育基本法を書き直す。
④<スタンディングを続けておられたMさん>
 戦争中沖縄や広島・長崎の子どもたちは、
 「国体護持」の犠牲になった。
 それと同じ事になる。具体化を阻止しなければならない。
⑤<自由法曹団のTさん>
 自分たち1700名はもとより、2万人の日弁連も反対するようになった。
 憲法が変えられていないのに、
 「自民党の憲法草案と整合性をもって作った案」という。
 憲法違反だ。直ちに「改正」を取りやめる闘いに取り組む。
⑥<社民党の保坂議員>
 不信任を提出して闘った。これからも闘いを続けて行く。
 (発言者の調整などをしていて、不十分にしか記録できませんでした)
⑦<北教組のNさん>
 この間8派1500人が国会前座り込みに参加した。
 自分たちの目で見、地元に伝えながら運動を続けてきた。
 この改悪を阻止する流れを覆すことはできない。
 子ども達の未来のためにも負けるわけに行かない。
 闘い続ける。
⑧<社民党の辻本議員>
 情けない。歴史の曲がり角にいると思う。
 国会では私たちの発言に対し、せせら笑う野次もあった。
 彼らに「いじめ」や教育基本法を語る資格はない。
 今後は、この間作られてきたネットワークを生かし、改悪をはね返す闘いをやっていきましょう。
⑨<全教(日高教)のKさん>
 多数決で決められるような問題ではないものを強行採決する。全く許せない。
 ここに彼らの中身が現れている。
 しかし、この間の闘いで連帯して闘うという共同財産が出来た。
⑩<リレーハンスト者で千葉の高校退職教員のSさん>
 ペテン・欺瞞の法案の強行採決は許せない。
 国民の声を聞く耳がない。現場の校長たちも改悪反対が64%だった。
 ファッショ的な手法は許されない。
 祖父の岸も60年安保の時同じ事をやった。
 しかし、岸内閣はその後倒れた。
 その時も自分は国会前にいた。
 今も自分はこうして国会前で闘っている。
⑪<社民党の福島党首>
 阻止するために不信任決議他をやってきた。
 安倍こそ問責決議に値する。しかし、それはうまく行かなかった。悔しい!
 民主党は「愛国心」、だからできなかった。
 私たちを励ましてくれたのはこうして毎日国会前に来てくれた人々だった。
 今日からまた新しい闘いが始まる。
⑫<共産党の仁比議員>
 こんなことが許されるか!
 共産党や社民党には、少数会派だというので討論の機会も与えない。しかも賛否はボタン式だ。
 国会議員の役割についてはきちがえている。
 多数派による教育の支配を許してはならない。
 自分は改悪を認めない!
 今後政府・文科省は33の法律案に手をつける。
 また「教育振興基本計画」で、子ども達を振り分けようとしている。
 こうしたことに反対して行く!
⑬<ザキさんの教育基本法改悪反対の歌>
 この歌は、この闘いの中で生まれたもので、教育基本法の改悪の中身が良く分かる、ラップ調で、パワー溢れる歌です。
 (ザキさんの作詞、作曲)
⑭<被処分者の会事務局長のKさん>
 私は絶望していない。
 私たちは12月23日160人の原告団を結成し、来年1月に東京地裁に提訴する。
 闘いはこれからだ。
⑮<呼びかけ人の三宅さん>
 私たちが阻止するのは何のためか。
 人権を守り、強めるためだ。
 この闘いには終わりはない。
 この間の闘いで陣形を大きく獲得してきた。
 若い人、年配の人、健常者、「障害」者、教員、労働者などなど。
 この連帯は崩れることはない。
 この運動は日本国籍以外の人々にも伝わっている。
 強行採決を「希望の前夜」に変えていこう。
 もっともっと広いフィールドで闘おう!

 その後、首相官邸前に移動し、怒りのシュプレヒコールを上げました。参加者は2500名。
 終了後も、あんころチームが独自にシュプレヒコールを繰り返すなど、参加者の怒りは納まりませんでした。
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 その後、20時過ぎから、ほとんど人のいなくなった国会前に戻り、「リレーハンスト&座り込み」部隊のミニ総括集会をやりました。
 参加者は10名ほどでしたが、全員自分の思いを出し合いました。
・「自分がまさかこんなところにいるとは思ってもいなかった。
 しかもシュプレヒコールまでしている。現役時代には考えられなかった。石原に感謝しているよ。」
 (被解雇者のMさん。ハンストとサポートの両方を担当、この二日間、国会前の場所を確保するために朝6時30分に国会前に来た)
・「自分も人見知りをする人間で、人前で話すような人間じゃなかった。」
 (被処分者で退職された高校理科教員だったFさん。19日間もちゃんと日の出日の入りを調べ、ラマダーンストに入りました。)
・「闘いは楽しかった。本当に楽しかった」
 (被処分者のFさん。全国連絡会のシュプレヒコールも担当してくれた)
・「自分は毎日毎日サポートを続けて、体が丈夫だということに気付いた。90歳まで頑張る。」
 (毎日サポート部隊で、「リレーハンスト情報」を作り、この「通すな!!通信」にも報告を送ってくれた。裏の主役。みんなで感謝。)
・「今日は夜中まで覚悟していた。毎日大変だったけど、快い疲れだ。」
 (毎日、現場の指揮を取ってくれたNさん)
・「カンパが集まりました。カンパ担当という自分の仕事があって良かった。」
 (毎日カンパを集めてくれたTさん)
 またこのミニ集会のところに、「いても立ってもいられなくて」といって4歳くらいの男の子を抱いた若いお母さんが来ました。
 パン屋さんで「9条」の「9」のパンを作っているとのことでした。
 また、「この子に国会の状況を見せておきたくて連れてきた」と言っていました。
 また、このミニ集会には、毎日国会前で太鼓を叩いていたお坊さんも参加しました。
そして、「もはや階級闘争だね」と言いました。
 みんなは思わず顔を見合わせてしまいました。
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 全国の仲間の皆さん!
 法案は強行採決され、今後情勢は一段と厳しくなりますが、この間の教育基本法改悪反対闘争は多くの闘う新しい人々を生み出し、お互いの連帯の輪は確実に強大になりました。
 来るべき冬の時代に向かってみんなで準備してきたといってもいいでしょう。
 そして、「強制、弾圧は闘いを生み育てる」のです。
 それは、東京の被処分者たちの例を見ても明らかです。

 時代の歯車を逆転させることは誰にも出来ません。
 みなさん、「冬来たりなば春遠からじ」です。
 これまで作り上げてきた連帯の輪を大事にし、守り育て、歴史の歯車を逆転させようとしている一部の反動派を孤立させ、包囲・粉砕しましょう!!
 「坊さんも 階級闘争 冬来る」(渡)


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