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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

米軍基地負担差別、暴政の傍観者であっていいのか

2019年06月27日 | 平和憲法
 ◆ 沖縄の問いかけ (東京新聞【本音のコラム】)
鎌田 慧(かまたさとし・ルポライター)

   「青くきれいな海
    この海は
    どんな景色を見たのだろうか」

 沖縄「慰霊の日」に問いかけた糸満市の小学六年・山内玲奈さんの詩(本紙二十四日掲載)は胸を衝(つ)く。
 沖縄の青い海と空と緑の大地を誇りに思いつつ自然に恵まれた島を襲った七十四年前の「鉄の暴風」
 その戦争の残虐さを昨年亡くなった祖父に聞くことはできなかった。「悲しい記憶を思い出させるのはかわいそう」と思ったからだ。
 本土に住む首相や大臣そしてわたしたちも、戦争の悲惨は沖縄だけではない。本土もおなじ苦難だった。原爆もあったといいがちだ。
 しかし、米国の軍政から念願の日本復帰をはたして四十七年。それでも日本国土の0・6%に70・3%もの米軍基地が集中配備されている。差別的すぎる
 辺野古のジュゴンが来る青い海に、今日も遠慮会釈なく大量の土砂が投入されている。
 東村(ひがしそん)の「やんばるの森」は刈り倒され、コンクリートのオスプレイ発着場にされた。
 県民の大多数がどれだけ嫌だといっても、首相は「基地負担の軽減だ」と嘯(うそぶ)く。この暴政の傍観者でいるのは心苦しい。
 「『辺野古』県民投票の会」の元山仁士郎さんは、住んでいる国立市議会へ陳情書を提出した。
 辺野古新基地建設中止と普天間飛行場の運用停止を求める意見書を国に提出させる要請運動だ。各地でやろう。
『東京新聞』(2019年6月25日【本音のコラム】)

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