◆ 大阪 入学式不起立処分に抗議 集会に参加して
根津公子です。
昨25日、入学式で「君が代」不起立した大阪府立高校の辻谷博子さんたち2人の教員に対し、府教委は処分発令と「研修」なるものを強行しました。戒告処分でした。2人が呼び出された府庁舎別館前では「『日の丸・君が代』強制反対ホットライン大阪」の呼びかけで、処分に抗議し、不起立者を激励する集会が行われ、100人もの人が駆けつけました。
私も、「君が代」処分に大勢が怒っていることを府教委に突き付けたい、不起立した教員、とりわけ闘いの中で知り合った辻谷さんとともにいたい、また、これまで支援していただいた私が今度は支援する番と思い、私たちの会(河原井さん根津さんらの「君が代」解雇をさせない会)の「処分発令の中止を求める要請書」を持って参加しました。
市・府教委は「入学式では不起立ゼロ」を目指し、卒業式で不起立し、かつ、入学式でも不起立を宣言した教員を職員室に閉じ込めたり、教育委員会の人間が取り囲んで入場させないなど、あまりに恥ずかしいやり方で対処したそうですが、不起立をゼロにすることはできなかったわけです。
良心の抵抗は弾圧の中で生き続けるのですよね。東京で「君が代」不起立処分を始めた2004年に、当時の鳥海教育委員(丸紅元会長)が、「日の丸・君が代」の強制に反対する教員を「がん細胞」と呼び、「1人の人、あるいは2人の人だからいいじゃないのというかもしれませんが、がん細胞を少しでも残すと、またすぐに増殖してくる。徹底的にやる。あいまいさを残さない」と言いましたが、東京の9年目も田中さんの不起立がありました。権力者にとっては、一人の抵抗者でも非常に目障りなんでしょうね。
兵庫から参加した人たちが「不起立をありがとう」と書いた横断幕を掲げていましたが、まさに!と思いました。
辻谷さんは、謝意とともに
「不起立は私ひとりではできなかった。東京での不起立、その連続性の中でできたことであり、それはこれからも続いていく。希望を持っています」と。
また、「低劣な労働現場に入っていく生徒を前に、不起立だけでは生徒や保護者には理解されにくい。憲法を武器に、不起立と労働問題、教育問題を結び付けてやっていかなければ、と思う」と、元気いっぱいに話されました。
辻谷さんや卒業式での不起立者、頑張っている人たちに会え、参加してよかったです。
辻谷さんからのメールをここに貼り付けます。
■■■
辻谷です。
本日の処分抗議行動、多くの方に参加いただき感謝です。
処分戒告、研修、誓約、すべて卒業式処分を踏襲したものでした。
終了後、官吏に下記読売の記事について質問したところ、「民法上の不法行為」というのは民法709条のことだそうで、まだ、検討は続けているとのこと。
違法行為をするわけにはいかないと言いながら、新条例下の研修の可能性については否定しませんでした。
なお、誓約については、5月7日返答する予定です。
読売記事
◇ 大阪府教委、不起立職員現場外さず…知事に回答
入学式や卒業式で国歌斉唱時に起立しなかった大阪府立学校の教職員を巡り、松井一郎知事が現場を外して指導研修するよう求めたことに対し、府教委が、「服務規律を繰り返し何度も説明する研修くらいしか思いつかない。強行すれば民法上の不法行為にあたる恐れがある」として、研修の見送りを決め、松井知事に回答していたことがわかった。
今年の府立学校の卒業式では21校29人、入学式で2校2人の教職員が不起立だった。府教委は卒業式終了後、小中学校の教職員と合わせ32人を職務命令違反で戒告処分とし、服務規律について説明する約20分間の研修を実施した。しかし、松井知事は「ルールを破る教員は子どもに悪影響を与える。現場を外すべきだ」と府教委に求めていた。
府では同一の職務命令違反3回で分限免職の対象となる職員基本条例が4月に施行されている。
■■■
処分は戒告なのに、「研修」は停職並みに現場を外して、など、違法もいいところです。新聞報道では「現場外さず」ですが、辻谷さんに対する「研修」の場では「検討中」と言ったのですから、注視していかねばならないと思います。
引き続き、抗議の声を府教委に届けてください。
根津公子です。
昨25日、入学式で「君が代」不起立した大阪府立高校の辻谷博子さんたち2人の教員に対し、府教委は処分発令と「研修」なるものを強行しました。戒告処分でした。2人が呼び出された府庁舎別館前では「『日の丸・君が代』強制反対ホットライン大阪」の呼びかけで、処分に抗議し、不起立者を激励する集会が行われ、100人もの人が駆けつけました。
私も、「君が代」処分に大勢が怒っていることを府教委に突き付けたい、不起立した教員、とりわけ闘いの中で知り合った辻谷さんとともにいたい、また、これまで支援していただいた私が今度は支援する番と思い、私たちの会(河原井さん根津さんらの「君が代」解雇をさせない会)の「処分発令の中止を求める要請書」を持って参加しました。
市・府教委は「入学式では不起立ゼロ」を目指し、卒業式で不起立し、かつ、入学式でも不起立を宣言した教員を職員室に閉じ込めたり、教育委員会の人間が取り囲んで入場させないなど、あまりに恥ずかしいやり方で対処したそうですが、不起立をゼロにすることはできなかったわけです。
良心の抵抗は弾圧の中で生き続けるのですよね。東京で「君が代」不起立処分を始めた2004年に、当時の鳥海教育委員(丸紅元会長)が、「日の丸・君が代」の強制に反対する教員を「がん細胞」と呼び、「1人の人、あるいは2人の人だからいいじゃないのというかもしれませんが、がん細胞を少しでも残すと、またすぐに増殖してくる。徹底的にやる。あいまいさを残さない」と言いましたが、東京の9年目も田中さんの不起立がありました。権力者にとっては、一人の抵抗者でも非常に目障りなんでしょうね。
兵庫から参加した人たちが「不起立をありがとう」と書いた横断幕を掲げていましたが、まさに!と思いました。
辻谷さんは、謝意とともに
「不起立は私ひとりではできなかった。東京での不起立、その連続性の中でできたことであり、それはこれからも続いていく。希望を持っています」と。
また、「低劣な労働現場に入っていく生徒を前に、不起立だけでは生徒や保護者には理解されにくい。憲法を武器に、不起立と労働問題、教育問題を結び付けてやっていかなければ、と思う」と、元気いっぱいに話されました。
辻谷さんや卒業式での不起立者、頑張っている人たちに会え、参加してよかったです。
辻谷さんからのメールをここに貼り付けます。
■■■
辻谷です。
本日の処分抗議行動、多くの方に参加いただき感謝です。
処分戒告、研修、誓約、すべて卒業式処分を踏襲したものでした。
終了後、官吏に下記読売の記事について質問したところ、「民法上の不法行為」というのは民法709条のことだそうで、まだ、検討は続けているとのこと。
違法行為をするわけにはいかないと言いながら、新条例下の研修の可能性については否定しませんでした。
なお、誓約については、5月7日返答する予定です。
読売記事
◇ 大阪府教委、不起立職員現場外さず…知事に回答
入学式や卒業式で国歌斉唱時に起立しなかった大阪府立学校の教職員を巡り、松井一郎知事が現場を外して指導研修するよう求めたことに対し、府教委が、「服務規律を繰り返し何度も説明する研修くらいしか思いつかない。強行すれば民法上の不法行為にあたる恐れがある」として、研修の見送りを決め、松井知事に回答していたことがわかった。
今年の府立学校の卒業式では21校29人、入学式で2校2人の教職員が不起立だった。府教委は卒業式終了後、小中学校の教職員と合わせ32人を職務命令違反で戒告処分とし、服務規律について説明する約20分間の研修を実施した。しかし、松井知事は「ルールを破る教員は子どもに悪影響を与える。現場を外すべきだ」と府教委に求めていた。
府では同一の職務命令違反3回で分限免職の対象となる職員基本条例が4月に施行されている。
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処分は戒告なのに、「研修」は停職並みに現場を外して、など、違法もいいところです。新聞報道では「現場外さず」ですが、辻谷さんに対する「研修」の場では「検討中」と言ったのですから、注視していかねばならないと思います。
引き続き、抗議の声を府教委に届けてください。
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