パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

☆ 2030札幌招致を止めろ!

2022年11月20日 | 平和憲法

 ☆ 五輪は賄賂と「災害」の森!
   2020TOKYO五輪一招致賄賂の本丸を暴こう! (月刊救援)

 「電通」元専務で東京五輪組織委理事・高橋治之の四回目逮捕が報じられた。
 二〇一九年JOC前会長・竹田恒和退任の招致疑惑ではビクとも動かなかった東京地検特捜部がスポンサー賄賂では派手な追い込みをかけている。電通の金と入脈で荒稼ぎしてきたスポーツビシネス界のフィクサー、竹田とは慶應人脈で旧知の仲だ。
 疑惑では国際陸連前会長・IOC元委員ラミン・ディアクへ招致委が一億三〇〇〇万円を送ったことが判明している。昨年末ブラジルで、二〇一六リオ五輪組織委員長がディアクへの贈賄て禁錮三〇年超の有罪判決を受けた。
 招致委は高橋の会社「コモンズ」にも約九億円を振り込んでいる。今問題とされる「みなし公務員」云々は焦点外し、本質的な金の流れと利権の構造、真相究明が急務だ。

 贈収賄事件の現段階は以下。

①AOKIホールティンクスから五一〇〇万円が支払われ、スポンサー選定に便宜。八月受託収賄容疑で高橋逮捕。AOKI側も三人逮捕・起訴。最も低いランクのオフィシャルサポーターだが、一五億円のところ七億五〇〇〇万円で契約。高橋の仲介で森喜朗に二〇〇万円の「見舞金」を渡したとも。

②KADOKAWAはスポンサー枠に出版事業がなく枠を設けることから高橋か関与。角川歴彦会長、元専務らを逮捕・起訴。高橋再逮捕。KADOKAWAは高橋の電通時代の後輩・深見和政「コモンズ2」に七六〇〇万を送金。深見も逮捕。スポンサー料は二億八○○○万円でAOKIよりさらに安い!出版社枠は講談社も狙っていたが、森喜朗が「絶対認めない」と一喝した(週刊文春)。

③広告会社「大広」(電通、博報堂に次く三番手)は、スポンサー契約業務に電通の下請けとして参入するため高橋に一五〇〇万円を渡した疑い。ECCのスポンサー契約を請け負う。九月二七日大仏役員一人逮捕・起訴。高橋は三度目、深見は二度目の逮捕。

④「パーク24」はスポンサー契約で電通の再委託先として広告会社「ADKホールデイングス」に高橋が口利き。パーク24(竹田が社外取締役)は、一〇億円で契約。約四千万円がADKに、内二千万円が休眠中の高橋知人コンサル会社に。金は「竹田前会長の慰労」と電通幹部に説明(毎日)。

九月二三日、公式マスコット「ミライトワ」「ソメイティ」販売サン・アローが、高橋に約八○○万円を渡した。サンアローは一九九八年長野五輪の公式マス
コノトも販売。竹田の慰労会の名目だが慰労会は開かれず。

 事件は五ルートに拡大、一億九六〇〇万円の大汚職事件になった。

 東京オリ・パラがスポンサー収入で最多の約三七六一憶円を集めたのは「一業種一社」の原則を撤廃したから。その立役者が高橋だ。もとより金まみれの五輪、リオに続き東京でも濃厚だった招致疑惑を放置し開催させた検察責任は大、徹底的に追及、断罪すべきだ。

 安倍晋三の「国葬」強行当日に高橋の三度目の逮捕が大々的に報じられた。安倍死去で捜査当局が本腰を入れ動き出したとの見方もあるが疑問だ。
 組織委は六月末解散、七月に東京五輪一周年記念イベントが行われた。収賄罪の公訴時効は五年だか、贈賄罪の時効は三年。トップクラスのスポンサー案件等多くはすでに時効だ。高橋の「みなし公務員」のみ摘発できるタイミンクが今なのだ。
 最初のスクープは読売で、特捜部も積極的にリーク、現政権の意向とも思えるぐらいなのた。高橋は容疑の一切を否認し続けている。金を受け取るのは当たり前と悪びれる様子もない。それだけ賄賂は五輪につきもの?ふざけるな!

 二〇三〇冬季五輪札幌招致が目論まれる中、IOCの思惑も気になる。九月、秋元札幌市長がIOCを訪問し面談する予定をバッハは直前にキャンセル、一○月一六日の五輪一年イベント来日も見送った。今、自ら登場するリスクを懸念しているようだ。
 五輪延期決定直前、高橋がIOCの頭越しに「コロナ禍の五輪延期」をぶち上げたことでバッハが激怒、高橋辞任を求めたとまことしやかな話も(月刊文春)。高橋を排除しトカケの尻尾切りは好都合なのかも?
 オリンピック利権は高橋一人の責任を問うだけでは終わらない。IOCや森ら巨悪の存在があるのだ。

 私たちは一〇月一〇日「五輪は汚職と災害の森」と銘打って、ハリボテ森の胸像や安倍、小池、橋本、山下、竹田、高橋の等身人パネルを立ててJOC前「ティーチ・イン」を開催、
 一〇月一六日には反五輪の会呼びかけで、新国立競技場周辺をデモした。五輪記念イベントの最中、安倍追悼で黙とう(何と!)する会場に「オリンピックいらない!」の声を轟かせた。

 再開発で都立公園や都営住宅が壊され、野宿の仲間が迫い出された場所。
 味をしめた人たちは、一〇月二五日、炊き出しや越冬、野宿の仲間の住まいでもある美竹公園(渋谷)の強制封鎖をやってのけた。
 これが五輪後の東京の現実だ。

 問題を高橋のみで終わらせはしない。政治の責任と利権の構図を明らかにしよう!
 金まみれ・嘘まみれの東京五輪の全てを明らかにさせ、札幌招致を止めよう!
 諸悪の根源IOCと五輪の廃絶まで闘おう。

(京極紀子「オリンピック災害」おことわり連絡会)

『月刊救援 第643号』(2022年11月10日)

 

コメント    この記事についてブログを書く
« ☆ スラップ訴訟に対抗、「草... | トップ | ◆ 東京「君が代」裁判五次訴... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

平和憲法」カテゴリの最新記事