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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

先見性も、想像力も、感受性も感じさせない置いてけ堀の安倍政権

2018年05月09日 | 平和憲法
 ◆ 名誉ある地位 (東京新聞【本音のコラム】)
鎌田 慧(かまたさとし・ルポライター)

 「軍備増強」「制裁強化」。ひとり力んで拳を振り上げる日本の首相を尻目に、朝鮮半島の両国代表が固い握手。歴史は急転換した。ドナルドの鼻息ばかり窺(うかが)ってきた安倍首相は、置いてけ堀。
 が、うろたえているだけではすまない。九日に東京で開かれる日中韓首脳会談での、北朝鮮の非核化をめぐる議論に対米一辺倒の硬直頭がうまく対応できるのか心配だ。
 というのも、被爆の苦しみをいまなお苦しむヒバクシャがいても、世界の願いである核兵器禁止条約に参加しようとしない
 原発事故の影響がこれからどのように現れるか、予測つかない恐怖があっても、平然と原発再稼働を進める
 未来への先見性もいのちへの想像力感受性も感じさせない、安倍政権だからだ。
 日本は憲法によって政府の行為としての戦争を禁じられている国である。この制約があってこそ、アジアでの平和の仲介者という「名誉ある地位」(憲法前文)を占めることができる。七十年以上にわたって戦争をしない国として信頼され、平和憲法を世界へ発信してきた。それがわたしたちの誇りである。
 「何も変わりませんから」とのセールス用語で九条に自衛隊を侵入させ、やがて戦力とし交戦権さえ認めさせようと謀る油断ならぬ欺罔(ぎもう)の安倍政権だが、せめて中韓両国代表との会談で平和への切実な希求を学んでほしい
『東京新聞』(2018年5月8日【本音のコラム】)

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