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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

菅政権、医療破綻の大失政の罰は政権自滅だけで終わらない。

2021年01月20日 | 平和憲法
 ◆ 自滅の刃(やいば) (東京新聞【本音のコラム】)
鎌田 慧(かまたさとし・ルポライター)

 重症者九百七十二人(十七日現在)、新型コロナ重症者数は十四日連続で最多を更新している。「医療崩壊」「医療破綻」の悲鳴が聞こえる。
 十八日の本紙一面トップ記事は、千葉県の感染者で治療が必要なコロナ患者のうち、入院できた人は12・5%にとどまると報じている。
 「コロナも救急もたらい回しが始まっており、救える命を救えなくなる状況は目前に迫っている」(横手幸太郎千葉大医学部付属病院長)との談話は切実だ。高齢者が感染して救われるかどうか。不安だ。
 菅内閣の緊急事態宣言の再発出は、ゴテゴテのだし惜しみだった。彼を首相に押しあげて頭の上にいる、二階俊博・自民党幹事長が全国旅行業協会の会長を務めてきた。
 それが緊急事態宣言の発出の前夜まで、GoToトラベルを煽(あお)らせた、との批判はいまや常識。
 安倍晋三前首相の人気取り策、四百億円といわれたアベノマスクの全国配給はムダ遣いとの批判が強く、首相を投了、敗退の一因となった。
 それを継承した後任者もまた、いのちと安心より経済優先。目を上げて語らないどこか秘密っぽい姿勢は支持率を続落させ、ついに33%の報道も。
 それでいながら、政府の命令に従わなければ罰金や懲役、とコロナ対策に乗じた強権発動を検討している。アベコベだ。
 医療破綻、この大失政の罰は政権自滅だけで終わらない。

『東京新聞』(2021年1月19日【本音のコラム】)


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