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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

パナソニック:脱日本人シフト、新卒の8割は外国人

2012年11月10日 | 格差社会
 ◆ パナソニック 巨額赤字で無配に転落 7650億円
   「セット販売」「脱日本人」で目指す復活


 パナソニックが7650億円の巨額赤字を計上する。前期も7721億円の赤字だから、2年間で1兆5000億円超の蓄えが吹っ飛ぶ計算だ。年間配当も見送られ、戦後の混乱期である1950年5月期以来、63年ぶりの無配になることも発表された。
 津賀一宏社長は「普通の会社ではなくなっている。15年度までは危機脱出体制だ」と強調。
 並の企業なら倒れてもおかしくない状況だが、「リフォーム途上の赤字。パナソニックの新しい世紀は始まっている」と評価するのは経営学者の長田貴仁氏だ。
 大胆な改革を断行した中村邦夫会長は今年6月に退任し、相談役となった。”前時代”の経営陣は一掃され、新たな展開が模索されている。
 カギを握るのは、ズバリ「セット販売」と「脱日本人」という。

 「一つ一つの製品を量販店で売るスタイルは価格競争にさらされ、中国や韓国の後発メーカーに負けてしまう。値段勝負にならないためには、まとめて売ること。そのひとつの形が、藤沢市の工場跡地に建設中のスマートタウンです。太陽光パネル、家庭用蓄電池、それらが備わった住宅に家電など、丸ごとパナソニックの町をつくり、販売する計画。完成は13年で、その後は欧州でも展開していく予定です。自社で抱える多くの商品や技術を別の場所で活用する。そうしたリロケーションによって、インフラ企業に生まれ変わるつもりでしょう」(長田氏)
 新卒採用は外国人重視にシフトしている。ここ2年、新卒の8割は外国人だ。
 「国籍を問わず優秀な人材を採用するため、外国人がグンと増えています。日本人だから採用するというスタンスではなくなった。世界の知恵を活用した会社が勝つという発想。本格進出したインドでは、インド人によるインド人のための研究所も設立しています。巨額赤字の計上も、過度の悲観は必要ないでしょう」(長田氏)
 復活の日は近い?

『日刊ゲンダイ』(2012/11/2)

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