● 学術会議任命拒否文書開示訴訟 ぜひ傍聴へ!
次回の期日では、原告から出された「菅総理と任命拒否の関係」などについて核心を突く釈明に対し、被告国が回答することになっています。被告国がどこまで真実を明らかにするのか、それともあくまで隠し通すのか、被告国の対応に注目です!
11月26日(火) 午前11時30分~ 東京地裁103号法廷
● 学術会議任命拒否文書開示訴訟とは・・・
2020年10月、内閣総理大臣は、日本学術会議が会員に推薦した学者105名のうち6名の任命を、理由も明らかにせず拒否しました。政府からの「独立」が法に明記されている学術会議の歴史上、初めてのことでした。1162名の法律家と任命拒否された6名は、政府に対し、任命拒否の理由がわかる文書の情報公開請求をしましたが、政府は文書の「不存在」を理由に「不開示」決定をしました。そこで、違法な不開示決定の取消と国家賠償を求めて、国を被告とする訴訟を起こしました。
● 次回期日(第4回)で行われること
前回期日(第3回)では、被告が「任命拒否は菅総理が自ら直接判断し、その結果が内閣府大臣官房に伝えられたのみで、文書は残っていない」などと主張したことに対して、原告は、菅総理が国会で、杉田内閣官房副長官から相談を受けたことや、自分は105名の名簿を見ていないと答弁したことなどを指摘したうえで、6点の釈明を求めました。その釈明とは、
「菅総理は任命しない6名を選ぶ判断をしたのか?、それとも99名しか任命しないとの判断をしただけなのか?」、
「いつ、誰が、任命しない6名を選んだのか?」、
「菅総理の判断はいかなる資料に基づくのか?」、
「総理や副長官には文書作成義務はないと考えるのか?」
などです。次回期日までに被告が回答することになっています。
どのような回答をするのか、あるいは曖昧な回答で逃げて隠し通そうとするのか、ぜひ傍聴されて確かめてください。
● 熱気ある傍聴が力になります
前回から定員約100名という東京地裁で一番広い103号法廷で弁論が行われるようになりました。前回もほぼ傍聴者で満員となるほどとなり、3名の裁判官に対して、文書開示に対する市民の関心の高さを示すことができました。あつく御礼申し上げます。
本来であれば、前例のない任命拒否に関して、国は行政文書を作成・保存し、市民に対して開示してしかるべきです。頑なに開示を拒絶する国の姿勢への国民の怒りを示し、裁判所に適切な訴訟指揮を執らせるため、多くの方の傍聴をお願いします。
● "CALL4" で資料公開、カンパに感謝!
本年10月2日から、"CALL4"(コール・フォー)という公共訴訟を支援するウエブサイトで、この訴訟を紹介しています。訴訟に至る経緯や訴状・準備書面などの資料を自由に閲覧できます。また、任命拒否された6名の方々の熱いメッセージも掲載しています。
CALL4のウエブサイトを通じて、短期間に100万円を超えるカンパをいただきました。訴訟実費等に使わせていただきます。あたたかい財政支援に感謝申し上げます。
【お問い合わせ先】 弁護士 米倉 洋子(弁護団事務局長) 大塚市民法律事務所
TEL 03-5940-6830 Email : yoneky@nifty.com
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