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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

「4・22総括と展望を語る集会」(3)

2006年04月14日 | 日の丸・君が代関連ニュース
<転送歓迎>(重複ご容赦)
「都教委包囲首都圏ネットワーク」の渡部(千葉高教組)です。

 4月12日、教育基本法改悪で、これまでで最大の問題となっていた「愛国心」の表現について、自民、公明が合意に達しました。教基法改悪法案が国会に上程される可能性が高まってきました

 改悪法案が上程、採択されるようなことになれば、学校現場では、「基本的人権」や「思想信条の自由」は、あくまでも「愛国心」の枠内でということになり、それを越えようとする者は、「不適格教員」、「非国民」となり法律で罰せられることになるでしょう。

 つまり、現在東京で起きていることが全国的に「当たり前」のことになるでしょう。

 ところで、最近(4月10日)、その東京の石原都知事は、都教委が開いた教育施策連絡会であいさつし、次のようなことを言ってます。

「国会の議員たちが今ごろ慌てて教育基本法を変える、そんな小手先で物事が変わるわけじゃない」。
「入学式で『日の丸揚げて君が代歌え』って、それはそれで必要なことで一つの手掛かりだが、本質はそんなものじゃない」。


なかなか興味深い発言です。
 教育基本法に関する上の方の発言は、ある面であたっていると言えます。
 与党は、教育基本法を変えれば、現在教育界で起きている問題が解決するかのように言っていますが、「教育荒廃」など多くの問題は変わらず、むしろさらに深刻化するでしょう。

 「日の丸・君が代」に関する下の方の発言は彼らの「日の丸・君が代」強制がこの間の教職員、保護者、生徒、市民らの闘いにより、行き詰まりつつあることを自白しているようなものです。

 教育基本法が改悪されれば東京の状況の全国化が考えられますが、その都知事・石原が以上のようなことを述べざるを得なくなっているのです。
 かつての石原の勢いはここには見当たりません。

 また、教基法改悪については、与党内からも不協和音が聞こえてきます。

 「潮どまり」の時が来たのではないでしょうか。
 いづれ、「月待てば潮もかなひぬ今は・・」の時、つまり大きな反撃の時が来るのではないでしょうか。

 フランスではCPE法案が大衆の力で撤回されました。
 そしてある指導者(ルネ・バラドン)は、「この闘いは、抗し得ないことや取り返しのつかないことは何もないのだということを示した。これを若者にしめすことが重要だ」と語っています。


 私たちも、『4・22総括と展望を語る集会』をそうした闘いに向かっての新しい第一歩の集会にしたいと考えています。

 多くの皆さんの参加をお待ちしています。

 なお、集会案内の下に大変興味深い大阪の卒業式の様子を紹介しておきます。

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06年卒業式・入学式『4・22総括と展望を語る集会』
<日 時> 4月22日(土) 13時開場、13時30分開会

<場 所> 文京区民センター、3A (JR線水道橋下車徒歩10分)

<資料代> 500円(高校生以下、被処分者は無料)

<集会内容>
      ①主催者挨拶
      ②卒業式・入学式報告
        ・被処分者の会か対策委員会から
        ・今回の被処分者から
         (できれば全員から発言して頂きたいと考えています)
        ・ビラまき者から
        ・監視弁護士から
        ・包囲ネットから
       ③杉並の教科書問題のその後
       ④増田さんから
         (包囲ネットでは支援を決定しています)
       ⑤行動提起
         (8月30日には、第三回の都教委包囲デモをやります)

<主 催> 都教委包囲首都圏ネットワーク
       (連絡先) 090-5415-9194     
       (ホームページURL)http://www1.ttcn.ne.jp/~ita

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(大阪の某高校での出来事)

 今年、ある高校の卒業式で、竹内教育長によって、生徒の思想良心の自由を踏みにじる発言がなされました。
 この高校は、統廃合によってこの3月の3年生卒業で完全に閉校となるため、高校最後の卒業式が閉校の儀式(引継式)とともに行なわれ、竹内教育長が出席したものです。
 当日、司会者(教務部長)の開式の辞のあと、起立のままで、教頭が「国歌斉唱」と発声したところ、3年の担任全員が着席しました。
 3年担任以外にも多くの教職員が着席する状況でした。
 3年生の生徒は、担任の着席とほぼ同時に一部が着席し、徐々にそれが広がり、最終的にはほとんど全員がすわりました。
 それに対して、「校長祝辞」の後の「教育長祝辞」で、竹内教育長は祝辞を読み上げた後、唐突に「国歌斉唱に際しては脱帽、起立するのが礼儀である」との趣旨の発言をしました。
 この教育長の発言は、生徒が「君が代」斉唱に対して自らの判断で行動を選択する権利を持っていることを否定するものです。
 生徒の卒業を祝うために出席したはずの教育長が、そのような発言で場の雰囲気を壊すなど、許しがたいことです。
 教育長の行為に対して、当該高校の生徒・保護者・教職員から抗議の声があがっています。
 今後の動きに注目し、支援できることがあれば、積極的に取り組みたいと考えています。

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