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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

え!授業してたのに処分?5/7裁判が始まります

2012年04月27日 | 日の丸・君が代関連ニュース
 都教委は、正規の授業をしていた教員を処分しました!
 ◆ え!授業してたのに処分?
 5月7日、いよいよ裁判が始まります。都教委の理不尽な処分を取り消させましょう!

 2012年5月7日(月)第一回ロ頭弁論
 15:30 一般傍聴集合(15:40傍聴抽選締め切り)
 16:00 地裁527号
 *終了後、報告集会……弁護士会館507

 【事件の概要】
  ①2005年の卒業式で不起立であったとして2回目の処分を受ける。
  ②「服務事故再発防止研修」が2回科せられる。
  ③7月の「基本研修」は受講する。
  ④「専門研修」は9月の授業が5時間ある火曜日に設定される。
  ⑤「専門研修」の事前の課題(法令問題、データ問題)は8月中旬に提出する。
  ⑤日程変更を直ちに申し出るが認められず、学校で授業を行う
  ⑥「職務命令違反」として、減給6月の処分を受ける。
  ⑦この処分についての再発防止研修がさらに2回科せられる。

 【法律の上では】
  ①学校教育法では「教諭は児童(生徒)の教育を司る」とあります。教員の職務について明確に述べている条文はこれだけのようです。生徒・保護者・一般市民等の感覚からも異論はないと思います。
  ②都教委は地方公務員法の「職員はその職務を遂行するに当たって、法令、条例、地方公共団体の規則および地方公共団体の機関の定める規定に従い、且つ、上司の命令に忠実に従わなければならない」の条文を前面に出し、職務命令に従う義務を強調します。しかしこの条文も、まず法律に従うことを求めています。
 【服務事故再発防止研修とは】
  ①2004年の「基本研修」では講師が「飲酒運転、金銭横領、体罰等をしてはいけない」などと私たちとは関係のない、きわめて当たり前のことを法律の条文を読み上げ、事例を挙げて繰り返すだけでした。
  ②2005年の「基本研修」では私の席は最後尾で、講師の声は小さくほとんど聞こえません。監視要員の都教委の腕章をつけている人に聞こえない旨を言っても「静かにしなさい」だけです。
  ③「研修」後に提出する作文は「私についての服務事故は存在しない。間違っているのは都教委である」との主旨で記していますが、都教委はその文をそのまま受け取っています。
 【都人事委の裁決書(2011年8月)では】
  「……研修命令が発せられた以上、授業を行うことではなく、研修への参加自体が職務となるから……」と教員の職務は教育ではなく職務命令に従うことである、と都教委の言い分を全面的に認めています。
  「職務命令だから従え」で教育が成り立つのでしょうか。

 <福嶋さんの略歴>
  1976年~ 都立青梅東高校(創立初年度)に、理科・生物の教諭として勤務する。
  1985年~ 都立田無高校(創立3年目)に異動
  1994年~ 都立新島高校に異動
  2003年~ 都立福生高校に異動
  2004年、05年、06年の卒業式に不起立だったとして、この件と合わせて4回の処分を受ける。
  2006年3月 定年まで3年を残し早期退職

 <生物教科担当者として>
 青梅東時代はまだ自然が多く残っている青梅の野外を観察する。トウキョウサンショウウオやモリアオガエルを卵から育てたり、大学の先輩の野外調査に協力したりした。
 田無時代は積極的に都生研(東京都生物教育研究会)に出席して知見を広め、自主的なグループ研では多くのことを学ぶ。また日生教(日本生物教育会)の大会にもほとんど毎年出席。
 新島時代は粘性の高い火山島の地形、照葉樹林の多くの植物などを野外観察。海中の生物もダイビング仲間とともに観察した。野生ランの無菌播種にも取り組み、3年目くらいからは概ね成功するようになった。
 福生時代は研修日もなくなり休日も部活動でつぶれることが多くなり、研修は思うほどにはできなかった。それでも日生教の全国大会、都生研の研修などには時間の許す限り出席するように努力した。
 退職後も都生研や日生教の研修や大会に出席するとともに身近な自然を観察。また、最近の生物学の知見を積極的に得るよう努力している。
 ◎気負うことなく異議を唱える福嶋さんに救われる思いです
 嘱託員採用拒否裁判で最初に福嶋さんに会った時、ムーミン谷のスナフキンのような人だなと思いました。風貌だけでなく話し方も朴訥で、難しく理屈で考えがちな重たい話も、ごく身近な自然の感覚として聞き手が受容してしまうような不思議な雰囲気を持っています。
 およそ裁判とか運動とか闘いといった世界には不似合いな感じの人で、じっさい今までこうしたこととは無縁で過ごしてきたということです。こういう人が怒り、行政に向かって裁判を起こさざるを得ないところに、この国のとりわけ教育の世界の救いがたく病んだ姿があります。
 そんな現状に向かって気負うことなく異識申立を続ける福嶋さんに私は救われる思いです。
  (嘱託拒否裁判元原告・宮坂明史)
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