■ 都立志望、3年連続増76.94% 94年度以降最高--予定調査/東京
都中学校長会は7日、都内の公立中を今春卒業する生徒を対象にした都立高などへの志望予定調査の結果を発表した。私立高を含む全日制の進学希望者のうち、都立高の志望率は76・94%で、前年度比0・09ポイントの微増だった。
(略)
調査は7万6929人を対象とし、昨年12月14日時点の状況をまとめた。都立高の志望予定者数は前年度比2899人増の5万4033人。【真野森作】
『毎日新聞』(2010年1月8日 地方版)
http://mainichi.jp/area/tokyo/news/20100108ddlk13100246000c.html
■■ 中進対調査:注目ポイント ■■
12月の東京都中学校長会進路対策委員会による志望調査は、実際の入試よりも中学生・親が「行きたい」「行かせたい」希望が反映されている。都教委の好きな「都民の支持」のバロメーターとも言える。
そこから読みとれることは、「都立高校改革推進計画」により2000年から10年がかりで、119校を統廃合して仕立ててきた50校の「新しいタイプの高校」が、軒並み苦戦しているという実態だ。
■ 普通科の一人勝ち
~「新しいタイプの高校」は、支持を得られず総崩れ
【普通科】
従来の普通科は、1.38倍。(男子1.33倍、女子1.42倍)
○コース制 =無残な大失敗
1.00倍(2010)、0.98倍(2009)、1.21倍(2008)、0.84倍(2007)、1.10倍(2006)
1988年から始まって、最盛期には16校31コース作られたが、今では普通科併設で6コースを残すのみ。既にコース制単独高校は4年前九段を最後に姿を消している。進学志向コース制(白鴎・九段・小松川など)も、特色志向コース制(八王子高陵・大泉学園・羽田など)もすべて上手くいかなかった。
今年は、6校中定員割れ2校、最大倍率は深川(外国語コース)1.14倍。先細りが明らか。
○総合学科 =低迷
1.21倍(2010)、1.13倍(2009)、1.12倍(2008)、1.11倍(2007)、1.27倍(2006)、
普通科に遠く及ばず、今年は老舗の晴海総合高校が0.96倍と定員割れしている。都民から認知されていると言うにはほど遠い。
○単位制 =一部成功している高校の実態は「普通科」
1.37倍(2010)、1.26倍(2009)、1.25倍(2008)、1.17倍(2007)、1.19倍(2006)、
今年の倍率が普通科に迫っているのは、「進学重視単位制」の国分寺1.89倍、新宿2.41倍の2校が引っ張った結果で、2校を除くと1.11倍、11校中に1倍未満は忍岡・板橋有徳・翔陽と3校もある。
単位制の名目で教員配当数が優遇されてるが、やっている中味は普通科と同じでは結果が出て当たり前との陰の声。
普通科以外で言えば、
【工業科】
従来の工業科は、平均1.07倍
それに対して新しいタイプの
科学技術科(科学技術高校・多摩科学技術高校)は、1.04倍
特色化工業高校(総合工科高校)は、0.94倍
単位制工業科(六郷工科)は、1.03倍
【商業科】
従来の商業科は、平均1.03倍
それに対して新しいタイプの
ビジネスコミュニケーション科(千早・太田桜台)は、0.98倍
「新しいタイプの高校」は、都民から全然支持されていない。
現場に無関心な役人による思いつきの浅知恵で、どれくらい税金の無駄遣いをしているのだろうか。
※『都教委HP』「平成22年度都立高校全日制等志望予定(第1志望)調査結果」
http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/press/pr100107/pr100107gaiyou.htm
※『Shinken Study Site』
「平成22年度 都立高校 志望校調査集計 普通科 (PDF形式) (2010.1.8)」
http://www.shinken.co.jp/topix/pdf_data/2010/100108shibo_futsu.pdf
「平成22年度 都立高校 志望校調査集計 コース・単位制・専門学科 (PDF形式) (2010.1.8)」
http://www.shinken.co.jp/topix/pdf_data/2010/100108shibo_senmon.pdf
都中学校長会は7日、都内の公立中を今春卒業する生徒を対象にした都立高などへの志望予定調査の結果を発表した。私立高を含む全日制の進学希望者のうち、都立高の志望率は76・94%で、前年度比0・09ポイントの微増だった。
(略)
調査は7万6929人を対象とし、昨年12月14日時点の状況をまとめた。都立高の志望予定者数は前年度比2899人増の5万4033人。【真野森作】
『毎日新聞』(2010年1月8日 地方版)
http://mainichi.jp/area/tokyo/news/20100108ddlk13100246000c.html
■■ 中進対調査:注目ポイント ■■
12月の東京都中学校長会進路対策委員会による志望調査は、実際の入試よりも中学生・親が「行きたい」「行かせたい」希望が反映されている。都教委の好きな「都民の支持」のバロメーターとも言える。
そこから読みとれることは、「都立高校改革推進計画」により2000年から10年がかりで、119校を統廃合して仕立ててきた50校の「新しいタイプの高校」が、軒並み苦戦しているという実態だ。
■ 普通科の一人勝ち
~「新しいタイプの高校」は、支持を得られず総崩れ
【普通科】
従来の普通科は、1.38倍。(男子1.33倍、女子1.42倍)
○コース制 =無残な大失敗
1.00倍(2010)、0.98倍(2009)、1.21倍(2008)、0.84倍(2007)、1.10倍(2006)
1988年から始まって、最盛期には16校31コース作られたが、今では普通科併設で6コースを残すのみ。既にコース制単独高校は4年前九段を最後に姿を消している。進学志向コース制(白鴎・九段・小松川など)も、特色志向コース制(八王子高陵・大泉学園・羽田など)もすべて上手くいかなかった。
今年は、6校中定員割れ2校、最大倍率は深川(外国語コース)1.14倍。先細りが明らか。
○総合学科 =低迷
1.21倍(2010)、1.13倍(2009)、1.12倍(2008)、1.11倍(2007)、1.27倍(2006)、
普通科に遠く及ばず、今年は老舗の晴海総合高校が0.96倍と定員割れしている。都民から認知されていると言うにはほど遠い。
○単位制 =一部成功している高校の実態は「普通科」
1.37倍(2010)、1.26倍(2009)、1.25倍(2008)、1.17倍(2007)、1.19倍(2006)、
今年の倍率が普通科に迫っているのは、「進学重視単位制」の国分寺1.89倍、新宿2.41倍の2校が引っ張った結果で、2校を除くと1.11倍、11校中に1倍未満は忍岡・板橋有徳・翔陽と3校もある。
単位制の名目で教員配当数が優遇されてるが、やっている中味は普通科と同じでは結果が出て当たり前との陰の声。
普通科以外で言えば、
【工業科】
従来の工業科は、平均1.07倍
それに対して新しいタイプの
科学技術科(科学技術高校・多摩科学技術高校)は、1.04倍
特色化工業高校(総合工科高校)は、0.94倍
単位制工業科(六郷工科)は、1.03倍
【商業科】
従来の商業科は、平均1.03倍
それに対して新しいタイプの
ビジネスコミュニケーション科(千早・太田桜台)は、0.98倍
「新しいタイプの高校」は、都民から全然支持されていない。
現場に無関心な役人による思いつきの浅知恵で、どれくらい税金の無駄遣いをしているのだろうか。
※『都教委HP』「平成22年度都立高校全日制等志望予定(第1志望)調査結果」
http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/press/pr100107/pr100107gaiyou.htm
※『Shinken Study Site』
「平成22年度 都立高校 志望校調査集計 普通科 (PDF形式) (2010.1.8)」
http://www.shinken.co.jp/topix/pdf_data/2010/100108shibo_futsu.pdf
「平成22年度 都立高校 志望校調査集計 コース・単位制・専門学科 (PDF形式) (2010.1.8)」
http://www.shinken.co.jp/topix/pdf_data/2010/100108shibo_senmon.pdf
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