パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

大学教員の摩訶不思議

2008年05月10日 | 格差社会
投稿者: たらり 2008/5/1
 ◆ 「こんなこと、あんなこと」 奇々怪々

 こんなんもありました。

 ● 立ち当番(通学指導)
 大学の教員が通学時間に通学路に立ってるんです…ハイ
 『末尾に「大学」ついてた?』って?確かについてました
 学生が住宅街を通ると住民から「うるさい」「ごみを捨てる」「集団で歩いて危ない、邪魔」という苦情が寄せられるため、通学路が決められている。でも学生は守らない。ちょっとでも近道したいからな…

 ● かぎ当番(日直)
 朝礼が始まるよりも早く出勤して、日直簿に記されている教室の鍵をマスターキーで開けて回ります。夕方は居残りをして「今から鍵を閉めて回りますよ。早く帰ってね。」という内容の学内放送をかけ、閉めて回ります。鍵だけじゃありません。ごみ、忘れ物を拾え、エアコンを切れ、窓も全部閉めろ、冬なんで真っ暗な中、誰もいない学内教室はものすごく怖かったこの作業、30分以上かかる

 ● お掃除ボランティア(地域清掃活動)
 このこと事態は別に批判するつもりはない。地域活動の一環として大学がしてもいいことだと思う。でも教員に当番制を敷いて、本来の仕事をさせずに無理やり行かせるのはボランティアじゃない。講義がぎゅーぎゅーで指導時間が全く取れずに困っていた中、やっと来た学生。その学生の研究指導するよりも、こっちの当番の方が大事と扱われたときには、もう我慢できないとさすがに思った。

 ● 「研究は時間外の自分の時間で」
 同僚に全く研究経験のない人が結構いました。

 そんなんでいいんだ…とそれだけでも信じられないのに、その中の一人がたらりに言った言葉。研究をしたことがないこと、知らないことを公言し、これからも「するつもりはない」ともいってた。「ここはそれでいいんだから」と。確かにここの大学はそういう人を求めてた。学内で雑務的業務を死ぬほどこなしていた人なので、そういう言葉が出るのも批判はできないけれど…

 すみません。お腹いっぱいですよね…まだまだあるけど。

 ここは大学!でもそんなの関係ねぇ~

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投稿者: たらり 2008/4/26
 ◆ 「大学?」  奇々怪々

 続き~~~前任校の話

 採用前の面接時の会話。ちなみにちゃんとした公募だった。
 面接官「ウチは教育に力をいれています。」
 ~何かヘンな言い方だな…不安。
 たらり(大学だから当たり前だけど…)「研究がしたいです。」きっぱり。
 面接官「いいですよ。但し業務に支障のない範囲でお願いします。」

 面接官ウチは学校行事も多いんです。土曜日は会議も月に一回ありますし。行事や会議のときは出勤になります。」

 後になってわかったこと。
 ①「業務に支障のない範囲で」
 本来、教員はしないでしょ?って思うバカバカしい仕事がわんさか。というか、そればっかり。時間内には講義の準備すらできない。させてもらえない。

 例1)入学生の学生証作成
 専用ソフトを使って、パソコンで学生の写真を取り込み、朱肉で公印押して、校章の刻印、そして最後にラミネート加工。新入生の数分100名以上。

 例2)奨学金の申請
 説明会の開催、申請、受給、増額、減額、中止、継続、返還手続きまで…その全ての手続きを担う。はっきり言って、一時この業務に私を雇ったのかい?と思うことがあった。

 たらりは勤務して1週間で幹部の一人に、「おかしいんじゃないですか!講義の準備すら教員の部屋でできないなんて!」と言いに行った。幹部は言った。「大学、どこもそんなもんです。」
 たらり「はぁ?」といいたいことは言ったけど、どうにもならないってこともなんとなくわかった。

 まだまだあるけれど、ばかばかしくて。とてもじゃないけど長々とお腹いっぱいになる。また追々書くことにします。

②「行事や会議のときは出勤」
 これま全くのウソ。なんと休みは週1日。土曜は全然休みじゃなかった。スタンダードに半日勤務。そしてオープンキャンパス、入試…何回するんじゃい!と思うくらい、何度も何度もあった。それでもウチの専攻は交替制にしてもらえたけれど、他専攻の教員は全員強制的出勤。学園祭も全員強制出勤。準備、後片付けまで、全日4日間。可哀想な学生も出席を一日に数回とって単位に換算するって脅す徹底ぶり学園祭って自由なはずじゃないの???

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投稿者: たらり 2008/4/25
 ◆ 「僕(しもべ)」 奇々怪々

 たらりの茶番劇場開演、そこに至ったそもそもの事情。それは3月まで勤務したかつての職場にあった。そう。どこでもいいから、ちゃんとしたところに異動したかった…そういうところだった。

 かつての職場は勤務初日から、毎日、驚愕の実態が続々。先ず…研究室がなかった。どこに居たのか?はい、職員室のようなタコ部屋です。たらりは講師…ということは講師は全員?

 いいえ。専攻長、教授以下、全員で総勢15名程が同じ部屋。一応出入り口のドアには『○○学専攻共同研究室』とは書いてあった。でも学生に「研究室まで」と呼び出しをすると、「研究室ってどこですか?」とよく尋ねられた。そりゃ、そうだろうよ。だれも研究室なんて思わんもんなぁどう見たって職員室だし…

 組合のBさんにも「研究室がないのは初めて聞きました。」と言われた。やっぱり…ないよなどこ探しても。なぜそんな環境なのか?おそらく一番の理由は幹部が管理しやすいってこと。

 タイムカードはなかったけど、朝礼があって、複数の専攻の全教員が一斉に集まる。そこにいない=遅刻。イベント、委員会、学内の工事、来賓等、学内のことが全教員に把握させる。そこで使われていた言葉~「先生方、お知りおき下さい。」「お手すきの先生方におかれましては、ご協力を戴けます様にお願いいたします。」~ものすごく丁寧な言葉を使って、首を絞めながら「やらんかい!」と言っている。

 「“お手すき”な訳ないじゃろが!!どんだけ働かせるんじゃ!」誰もが心の中でそう思っている。でも、みんな言うがままに動かされていた。なんでか?みんないつクビにされるかわからなかったから。ほぼ全員が1年契約。勤務期間の長い教員は、自分がどう行動すれば幹部が評価するのか全て知っていた。とにかくいわれるがままに尽くす…身も心も。そんな感じだった。

『大学教員の摩訶不思議』
http://wind.ap.teacup.com/tarattaratta/

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