『週刊金曜日』の宣伝をするわけではないが、昨日発売の(5/20号no.557)に、中高年世代の永遠のアイドル吉永小百合のインタビュー記事が載っている。サユリスト必見!
環境によいソーラー発電、健康によいトマトジュース、のCMはあっても、小百合さんの「政治的発言」は、初めてではないだろうか。
◆小百合さんご自身による映画解説
『戦争と人間』(山本薩夫監督)
日中戦争が始まった動乱の時代に生きる人々を描いた作品で、難しいテーマなのですが非常に分かりやすく、映画は娯楽なんだ、という形で撮られるのですよね。
『愛と死の記録』
21歳の時…広島で一夏ロケーションをし、そのときにやはり原爆やその恐ろしさというものに始めて触れた感じがしました。原爆ドームや原爆病院の中でも撮影しました。
『夢千代日記』
早坂(暁)さんは、何十年とこのドラマは残ってくれるんじゃないか、というふうに言っていらっしゃいましたし、…あれは声高に言っているわけではないのだけれども、命の大切さと原爆の恐ろしさを間接話法で表現している作品だと思うのです。
◆小百合さんのご意見から
「どうして戦争を止められなかったのかな」という疑問はだんだん大きくなって、母にそれを尋ねてみたことがあります。当時そのようなことがはっきり言える時代ではなくて、何もみんな言えなくなっていったと、母は話してくれました。
「曖昧」さは、日本人のある意味ではいいところであり、また一方で悪いところなのですが、もう21世紀なのだし、日本が外に向かって、戦争をすることに「どっちでもいい」などと言うのはね、悲しいですよね。「私は賛成」「私は反対」というふうにみんながちゃんと言うようにならないと。それぞれの国や民族で性格は違うのだけれども、こういう事に関しては、自分の意志をはっきりしないといけないのではないかしら、とは思います。
峠三吉の詩などは、学校の教科書で読んで知ってはいましたが、あれだけ文学的に優れた作品が数多くあるというのは知りませんでした。また実際に詩を読んでみて、自分自身が感動して、朗読を続けていたのですが…そこで3年がかりで2つのCDを作りました。
言わないであとで後悔する、というのは一番よくないと思うんです。またずっと言い続けることで、みんなが言える環境を持ち続けられると思うのだけれども、何となくみんなが沈黙してしまうとそういう流れになってしまう。
◆サユリストの想い
最後にインタビュアー佐高信が、週刊金曜日の編集委員に誘って、やんわり断られているが、どうせ誘うなら、都知事立候補や、衆院選比例区に誘ってほしかった。
小百合さんが、街頭に立って「平和を大切にしてね」と語りかけてさえくれれば、皆「キューポラのある街」や「寒い朝」を思い出して、戦後民主主義の希望に燃えた平和な時代を失ってはならないと気付くでしょう。今、改憲の流れや無反省の戦前回帰を食い止められる最後の切り札は、国民的英雄吉永小百合さんしかありません。小百合さんが平和のために立ち上がるなら、私たちサユリストはどこまでも地獄のそこまでもあなたについていくことでしょう。
環境によいソーラー発電、健康によいトマトジュース、のCMはあっても、小百合さんの「政治的発言」は、初めてではないだろうか。
◆小百合さんご自身による映画解説
『戦争と人間』(山本薩夫監督)
日中戦争が始まった動乱の時代に生きる人々を描いた作品で、難しいテーマなのですが非常に分かりやすく、映画は娯楽なんだ、という形で撮られるのですよね。
『愛と死の記録』
21歳の時…広島で一夏ロケーションをし、そのときにやはり原爆やその恐ろしさというものに始めて触れた感じがしました。原爆ドームや原爆病院の中でも撮影しました。
『夢千代日記』
早坂(暁)さんは、何十年とこのドラマは残ってくれるんじゃないか、というふうに言っていらっしゃいましたし、…あれは声高に言っているわけではないのだけれども、命の大切さと原爆の恐ろしさを間接話法で表現している作品だと思うのです。
◆小百合さんのご意見から
「どうして戦争を止められなかったのかな」という疑問はだんだん大きくなって、母にそれを尋ねてみたことがあります。当時そのようなことがはっきり言える時代ではなくて、何もみんな言えなくなっていったと、母は話してくれました。
「曖昧」さは、日本人のある意味ではいいところであり、また一方で悪いところなのですが、もう21世紀なのだし、日本が外に向かって、戦争をすることに「どっちでもいい」などと言うのはね、悲しいですよね。「私は賛成」「私は反対」というふうにみんながちゃんと言うようにならないと。それぞれの国や民族で性格は違うのだけれども、こういう事に関しては、自分の意志をはっきりしないといけないのではないかしら、とは思います。
峠三吉の詩などは、学校の教科書で読んで知ってはいましたが、あれだけ文学的に優れた作品が数多くあるというのは知りませんでした。また実際に詩を読んでみて、自分自身が感動して、朗読を続けていたのですが…そこで3年がかりで2つのCDを作りました。
言わないであとで後悔する、というのは一番よくないと思うんです。またずっと言い続けることで、みんなが言える環境を持ち続けられると思うのだけれども、何となくみんなが沈黙してしまうとそういう流れになってしまう。
◆サユリストの想い
最後にインタビュアー佐高信が、週刊金曜日の編集委員に誘って、やんわり断られているが、どうせ誘うなら、都知事立候補や、衆院選比例区に誘ってほしかった。
小百合さんが、街頭に立って「平和を大切にしてね」と語りかけてさえくれれば、皆「キューポラのある街」や「寒い朝」を思い出して、戦後民主主義の希望に燃えた平和な時代を失ってはならないと気付くでしょう。今、改憲の流れや無反省の戦前回帰を食い止められる最後の切り札は、国民的英雄吉永小百合さんしかありません。小百合さんが平和のために立ち上がるなら、私たちサユリストはどこまでも地獄のそこまでもあなたについていくことでしょう。
時代の花、戦後60年 吉永小百合さん
防空壕(ぼうくうごう)でおままごと、お屋敷の焼け跡で遊んだ幼い頃の自分。広島の実話をもとにした「愛と死の記録」で、原爆ドームや原爆病院を舞台に、白血病で死ぬ被爆青年を後追い自殺する恋人を演じた自分……。
04年11月、吉永は「映画人九条の会」結成に参加する。
「イラク戦争支持とか先制攻撃がどうとか……。ここはしっかりみんなで考えて、声にださないと大変なことになるという危機感が強いんです。憲法九条は読めば読むほどすばらしい。一人一人の命を守るという原点に世界が返ってくれたら。まあ私なんか、そんな力はないんですけど」