=たんぽぽ舎です。【TMM:No4115】「メディア改革」連載第53回=
◆ 支持率急落で精彩欠く菅首相はいつまで持つか
◆ 立民は“影の首相”の答弁差し入れ禁止要求
◎ 40日ぶりに開会された通常国会での衆参両院の予算委員会で審議が1月25日から始まった。25日に衆院予算委で質問した江田憲司立憲民主党副代表は菅義偉首相に「官僚が書いた文書を読んで答弁するのを止め、自分の言葉で答えるべきだ」と迫った。
江田氏の注意の効果があり、昨年の国会で、頻繁に菅氏に答弁メモを差し入れ、耳打ちしていた秘書官(いまだに氏名不詳)が菅氏に助言する回数が減った。
菅氏はなるべく紙を見ないで答弁するように努めたが、体調が悪いこともあり、言葉に張りがない。支持率の急落で、元気がない。メンタルがきついのだろう。無派閥で、5大派閥の談合で首相に担がれた彼には友人も少ないのだろう。
国会論戦で政権反対党が、菅首相が「Go Toトラベル」「Go Toイート」を続行、水際作戦の遅れ、緊急事態宣言の発出の遅れなどで、感染拡大を招いたと追及したが、菅首相は「その都度、適切に判断した」と居直った。
「Go To」事業が市民の気の緩みを招き、人の動きが活発になって第3波が襲来したことは確実なのに、悪いのは「飲食」として「Go To」再開に意欲を示した。
◎ 辻元清美議員(立民)が「医療崩壊で治療を受けられなくて死亡した感染者がいる」と追及したのに対し、菅首相は「責任がある」と陳謝した。謝らない菅氏にとっては珍しい謝罪表明だった。
一方、蓮舫議員の「言葉が響かない。国民にしっかり伝える気があるのか」と言われ、「失礼じゃないですか」と切れ、「全力でやってきた」と反論した。
◆ 銀座クラブ「訪問」自公幹部で政権党は自壊へ
◎ 菅氏は官房長官時代から連日のように、朝、昼、晩とお気に入りの政・財・官、メディア、学者らと高級料理店で会食を続けてきたが、昨年12月14日に二階俊博自民党幹事長が開いた銀座ステーキ忘年会(1人最低5万円)に参加したことで厳しい批判を浴び、12月18日から夕食の会食を止め、今年1月8日からは高級ホテルでの朝食も自粛している。
「政治家の会食は食事が目的ではなく、政治の話し合いをするのが目的」(二階氏)と居直っていた自民党も、緊急事態宣言の再発出の後、会食を自粛するよう通達を出していた。そんなときに、政権党の自民、公明の党幹部が緊急宣言下で市民に自粛を求めている午後8時以降の会食をしていたことが週刊誌報道で分かった。
◎ 自民党の松本純国対委員長代理(衆院議員、神奈川1区)は国会召集日の18日夜、銀座のクラブなど3軒(イタリアンレストラン、クラブ2カ所)をはしごした。松本氏は麻生派の幹部。ネットのデイリー新潮が<緊急事態宣言下、麻生側近議員が23時まで「イタメシ」と「銀座クラブ」をハシゴの証拠写真>と題して報じた。
記者団の取材に、「コロナ禍で苦しむクラブなどの経営者から要望・陳情を聞いていた」と言い訳した。自民党議員は酒を飲んで陳情を受けるのだ。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20210126-00701877-shincho-pol
また、公明党の遠山清彦幹事長代理(衆院議員、比例九州)は22日午後11時過ぎまで、銀座にある完全会員制の高級クラブで知人の会社社長と会っていた。こちらは「文春オンライン」が<公明党のホープ・遠山清彦前財務副大臣「深夜に銀座高級クラブ」で党から厳重注意>と題して報じた。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20210126-00043081-bunshun-pol
公明党の若手のホープとされる遠山氏は次期選挙で神奈川6区に転出して立候補することが決まっており、25日の予算委員会で質問に立っている。遠山氏は同日午後6時から2時間、知人会食したという。
27日のテレビ朝日の「モーニングショー」で、玉川徹氏は「こういう議員は私たちが何を言っても気にしない。松本氏は横浜1区(正確には神奈川1区)の有権者が次の選挙でどう判断するかが重要だ」とコメントした。松本、遠藤両氏は菅氏とも親密だ。
◎ 菅氏は27日の参院予算委で徳永エリ委員(立民)に対する答弁で、「夜8時以降の外食・飲食や不要不急の外出をしないように協力をお願いしている中、このような事態が発生し大変申し訳ない」と陳謝した。
一方、菅氏は1月8日から、すべての「会食」をしぶしぶ自粛しており、新聞各紙の「首相」動静で、菅氏の食事に関する記述がなくなった。
ただ、私たちは菅氏が「Go To」を中止した後も高級ホテルでの朝の会食は止めていなかったことをしっかり記憶しておきたい。
以下は、時事通信の「首相動静」による。
菅氏は1月4日7時24分から8時23分まで、永田町のザ・キャピタルホテル東急のレストラン「ORIGAMI」で秘書官と朝食を取っている。首相補佐官の強い要請で、各紙は「打ち合わせ」と書いている。
5日午前7時28分から8時35分まで、虎ノ門のホテルThe OkuraTokyo内のレストラン「オーチャード」で秘書官と会食。
6日は、午前7時26分から8時29分まで、キャピタルホテル東急の「ORIGAMI」でメディアアーティストの落合陽一氏、山本雄史産経新聞新プロジェクト本部次長と会食している。
7日は、午前7時24分から8時23分まで、キャピタルホテル東急の「ORIGAMI」で、秘書官と朝の会食をしている。
菅首相は1月4日の年頭記者会見は30分で打ち切ったのに、産経新聞幹部らと1時間も会食している。
優先順位が間違っている。菅氏は夕食の会食は控えてきたが、外での「飲食」は夜だけが問題ではない。
なぜ、朝ごはんを、一人5000円前後かかる高級ホテルでとる必要があるのか。
◆ 「会食自粛」で菅氏ストレスと読売新聞が心配
読売新聞は「重要案件言い間違い頻発 お疲れ首相 不安の声」と言う見出しで、「政府・与党内で、菅氏の疲労とストレスの蓄積を不安視する声が広がっている」「日課としていたホテルでの朝食も自粛を強いられていることが影響している」
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20210114-OYT1T50218/
読売記事は<首相周辺は「体力的には問題ないが、ストレスがたまっている」と解説する。
<首相は官房長官時代から、平日朝は国会近くのホテルで有識者らと朝食を取り、情報収集するのが日課だった>
<昨年12月17日からは夜の会食も自粛中だ。自民党内からは、会食自粛でストレスを抱えるだけでなく、「集める情報が減れば、判断に影響しかねない」(ベテラン議員)と懸念する声も出ている>と書いた。
自公政権の御用新聞にズバリ真実を書かれた。
◎ 菅内閣の支持率は30%台前半まで落ち込んできた。菅氏のメンタルも限界だろう。
有力週刊誌は「菅さん、あなたに総理は無理だったね」(「週刊現代」)、「『さらば菅総理』それが最善のコロナ対策だ!」(「週刊ポスト)「『菅・二階政治』という疫病」(同)などと過激な見出しで菅政権の崩壊を予測している。
「ポスト菅」では、人民の人民による人民のための政治を実現したい。
◆ 支持率急落で精彩欠く菅首相はいつまで持つか
浅野健一(アカデミックジャーナリスト)
◆ 立民は“影の首相”の答弁差し入れ禁止要求
◎ 40日ぶりに開会された通常国会での衆参両院の予算委員会で審議が1月25日から始まった。25日に衆院予算委で質問した江田憲司立憲民主党副代表は菅義偉首相に「官僚が書いた文書を読んで答弁するのを止め、自分の言葉で答えるべきだ」と迫った。
江田氏の注意の効果があり、昨年の国会で、頻繁に菅氏に答弁メモを差し入れ、耳打ちしていた秘書官(いまだに氏名不詳)が菅氏に助言する回数が減った。
菅氏はなるべく紙を見ないで答弁するように努めたが、体調が悪いこともあり、言葉に張りがない。支持率の急落で、元気がない。メンタルがきついのだろう。無派閥で、5大派閥の談合で首相に担がれた彼には友人も少ないのだろう。
国会論戦で政権反対党が、菅首相が「Go Toトラベル」「Go Toイート」を続行、水際作戦の遅れ、緊急事態宣言の発出の遅れなどで、感染拡大を招いたと追及したが、菅首相は「その都度、適切に判断した」と居直った。
「Go To」事業が市民の気の緩みを招き、人の動きが活発になって第3波が襲来したことは確実なのに、悪いのは「飲食」として「Go To」再開に意欲を示した。
◎ 辻元清美議員(立民)が「医療崩壊で治療を受けられなくて死亡した感染者がいる」と追及したのに対し、菅首相は「責任がある」と陳謝した。謝らない菅氏にとっては珍しい謝罪表明だった。
一方、蓮舫議員の「言葉が響かない。国民にしっかり伝える気があるのか」と言われ、「失礼じゃないですか」と切れ、「全力でやってきた」と反論した。
◆ 銀座クラブ「訪問」自公幹部で政権党は自壊へ
◎ 菅氏は官房長官時代から連日のように、朝、昼、晩とお気に入りの政・財・官、メディア、学者らと高級料理店で会食を続けてきたが、昨年12月14日に二階俊博自民党幹事長が開いた銀座ステーキ忘年会(1人最低5万円)に参加したことで厳しい批判を浴び、12月18日から夕食の会食を止め、今年1月8日からは高級ホテルでの朝食も自粛している。
「政治家の会食は食事が目的ではなく、政治の話し合いをするのが目的」(二階氏)と居直っていた自民党も、緊急事態宣言の再発出の後、会食を自粛するよう通達を出していた。そんなときに、政権党の自民、公明の党幹部が緊急宣言下で市民に自粛を求めている午後8時以降の会食をしていたことが週刊誌報道で分かった。
◎ 自民党の松本純国対委員長代理(衆院議員、神奈川1区)は国会召集日の18日夜、銀座のクラブなど3軒(イタリアンレストラン、クラブ2カ所)をはしごした。松本氏は麻生派の幹部。ネットのデイリー新潮が<緊急事態宣言下、麻生側近議員が23時まで「イタメシ」と「銀座クラブ」をハシゴの証拠写真>と題して報じた。
記者団の取材に、「コロナ禍で苦しむクラブなどの経営者から要望・陳情を聞いていた」と言い訳した。自民党議員は酒を飲んで陳情を受けるのだ。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20210126-00701877-shincho-pol
また、公明党の遠山清彦幹事長代理(衆院議員、比例九州)は22日午後11時過ぎまで、銀座にある完全会員制の高級クラブで知人の会社社長と会っていた。こちらは「文春オンライン」が<公明党のホープ・遠山清彦前財務副大臣「深夜に銀座高級クラブ」で党から厳重注意>と題して報じた。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20210126-00043081-bunshun-pol
公明党の若手のホープとされる遠山氏は次期選挙で神奈川6区に転出して立候補することが決まっており、25日の予算委員会で質問に立っている。遠山氏は同日午後6時から2時間、知人会食したという。
27日のテレビ朝日の「モーニングショー」で、玉川徹氏は「こういう議員は私たちが何を言っても気にしない。松本氏は横浜1区(正確には神奈川1区)の有権者が次の選挙でどう判断するかが重要だ」とコメントした。松本、遠藤両氏は菅氏とも親密だ。
◎ 菅氏は27日の参院予算委で徳永エリ委員(立民)に対する答弁で、「夜8時以降の外食・飲食や不要不急の外出をしないように協力をお願いしている中、このような事態が発生し大変申し訳ない」と陳謝した。
一方、菅氏は1月8日から、すべての「会食」をしぶしぶ自粛しており、新聞各紙の「首相」動静で、菅氏の食事に関する記述がなくなった。
ただ、私たちは菅氏が「Go To」を中止した後も高級ホテルでの朝の会食は止めていなかったことをしっかり記憶しておきたい。
以下は、時事通信の「首相動静」による。
菅氏は1月4日7時24分から8時23分まで、永田町のザ・キャピタルホテル東急のレストラン「ORIGAMI」で秘書官と朝食を取っている。首相補佐官の強い要請で、各紙は「打ち合わせ」と書いている。
5日午前7時28分から8時35分まで、虎ノ門のホテルThe OkuraTokyo内のレストラン「オーチャード」で秘書官と会食。
6日は、午前7時26分から8時29分まで、キャピタルホテル東急の「ORIGAMI」でメディアアーティストの落合陽一氏、山本雄史産経新聞新プロジェクト本部次長と会食している。
7日は、午前7時24分から8時23分まで、キャピタルホテル東急の「ORIGAMI」で、秘書官と朝の会食をしている。
菅首相は1月4日の年頭記者会見は30分で打ち切ったのに、産経新聞幹部らと1時間も会食している。
優先順位が間違っている。菅氏は夕食の会食は控えてきたが、外での「飲食」は夜だけが問題ではない。
なぜ、朝ごはんを、一人5000円前後かかる高級ホテルでとる必要があるのか。
◆ 「会食自粛」で菅氏ストレスと読売新聞が心配
読売新聞は「重要案件言い間違い頻発 お疲れ首相 不安の声」と言う見出しで、「政府・与党内で、菅氏の疲労とストレスの蓄積を不安視する声が広がっている」「日課としていたホテルでの朝食も自粛を強いられていることが影響している」
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20210114-OYT1T50218/
読売記事は<首相周辺は「体力的には問題ないが、ストレスがたまっている」と解説する。
<首相は官房長官時代から、平日朝は国会近くのホテルで有識者らと朝食を取り、情報収集するのが日課だった>
<昨年12月17日からは夜の会食も自粛中だ。自民党内からは、会食自粛でストレスを抱えるだけでなく、「集める情報が減れば、判断に影響しかねない」(ベテラン議員)と懸念する声も出ている>と書いた。
自公政権の御用新聞にズバリ真実を書かれた。
◎ 菅内閣の支持率は30%台前半まで落ち込んできた。菅氏のメンタルも限界だろう。
有力週刊誌は「菅さん、あなたに総理は無理だったね」(「週刊現代」)、「『さらば菅総理』それが最善のコロナ対策だ!」(「週刊ポスト)「『菅・二階政治』という疫病」(同)などと過激な見出しで菅政権の崩壊を予測している。
「ポスト菅」では、人民の人民による人民のための政治を実現したい。
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