《立川テント村通信から》
☆ 大軍拡と基地強化にNO!アクション2024
~1.18防衛予算分析会
1月18日、大軍拡と基地強化にNO!アクシヨン2024の主催で8・7兆円の巨大軍拡予算案を問う!防衛予算分析会が、としま区民センターにて行われた。
分析会では、「パトリオットミサイルはいらない!習志野基地行動実行委員会」の吉沢弘志さん、「すべての基地にNO!をファイト神奈川」の木元茂夫さん、「戦争に協力しない!させない!練馬アクション」の池田五律さん、「立川テント村」の大西一平が報告した。
まず、吉沢さん。今月初め、習志野演習場での第1空挺団の降下訓練始めが行われた。どんどん参加国が増えて今年は12力国が参加した。
8・7兆円が防衛予算と言われているが、補正予算を含めればもっと多い。昨年は8268億円もあった。2027年度まで増えていく。
その財源として、増税を2026年度から実施すると政府は言っていて、たばこ税、復興所得税、法人税からとるが、これでも1兆円しか賄えない。
つぎにスタンド・オフ防衛能力関連予算を、木元さんが報告。
琉球弧の島々に射程1000kmと言われる12式地対艦ミサイル能力向上型が2025年度から配備される。
地発型は23年度961億円、24年度939億円が計上されており、トマホークと同様に1発4億円とするとすでに900発近くを保有していることになる。
26年度には島嶼防衛用高速滑空弾の配備も始まる。さらに極超音速誘導弾の開発費585億円、製造体制の拡充の予算2391億円が計上された。しかし、2031年までの研究試作が見込まれているのに製造体制の拡充は拙速すぎる。
続いて宇宙・サイバー・電磁波領域、指揮統制・情報関連機能の予算を池田さんが分析。3分野の中で、宇宙に関する予算が急増している。
「スタンド・オフ防衛能力」に分類されている「衛星コンステレーション」など、他分野に分類されているものも含めると約5403億円に達する。5年で10倍になったとも言われる。
宇宙予算の目玉は二つ。次世代防衛通信衛星の整備1238億円と宇宙作戦団(仮称)の新編だ。
前者は、現在運用中のXバンド防衛通信衛星(きらめき2号)の後継機として、通信能力等が向上された次期防衛通信衛星を整備する。
後者は、当初の宇宙作戦隊から宇宙作戦群となり、ついに宇宙作戦団となる(府中基地)。
その果てには、「航空自衛隊」自体の「航空宇宙自衛隊」への改称が控えている。
総体として見えてくるのは、衛星コンステレーションによる偵察・監視、それに基づいた先制攻撃と反撃に対する総合ミサイル防衛、指揮統制・情報関連機能を守り、重要経済安保情報、の漏えいを阻止し、偽情報にも対処する先制的サイバー戦争の平素からの遂行が狙われているとまとめた。
午前中の集会にも関わらず、20名の方が参加した。
『立川テント村通信 564号』(2025年2月1日)
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