言論統制の国に誘導?極右偏向古賀都議の面目躍如
06年3月16日 都議会予算特別委員会 古賀俊昭の質問 午後4時過ぎ
〈N定問題〉 ほか 略
〈板橋高校問題〉
古賀 次に、学校式典に招待される来賓についてであります。平成16年3月11日都立板橋高校において、卒業式の開式前に、国旗国歌問題を特集した週刊誌の記事のコピーを保護者に配布するなどして、卒業式の進行を妨害し、開式が5分遅れる、6、5分ほど遅れたとして元教員が威力業務妨害で起訴されているということがあると聞きますれども、事実でしょうか。
中村教育長 平成16年3月26日都立板橋高校と東京都教育委員会は、元教員が進行を妨害し、卒業式の開式が5分ほど遅れたとして、警視庁板橋署に被害届を提出し、平成16年10月7日板橋署は元教員を書類送検いたしました。平成16年12月3日東京地検は威力業務妨害の罪で元教員を在宅起訴いたしました。
古賀 じゃ、何故こういう教員が来賓として招待されたのか、何らかの経緯があると思いますが、いかがですか。
中村教育長 卒業式の一週間前の平成16年3月4日、校長はこの元教員から、今回の卒業生は一年生の時に生活指導等で関わっていた、従って卒業式に是非出席したいので案内状をもらいたいという申し出を電話で受けまして、同日校長の判断で案内状を郵送したものでございます。
古賀 いまご承知のような契機があってこの元教員は卒業式に来賓として招待されたわけでありますけれども、当日、先ほどのような事態にいたりました。本人は式典が始まる前に週刊誌のコピーだけを渡しただけ、さらに、暇な時間に保護者に読んでもらおうと思っただけと見苦しい抗弁をしていますけども、ここに週刊誌のコピーがあります。これ、サンデー毎日なんですけども、この週刊誌の記事は反国旗国歌で統一された内容となっています。当然、都教委が示した学校式典における国旗国歌の適正な取り扱いとしての扱いを非難している内容です。これは保護者が暇な時間に読む内容として、また卒業式に元教員が配布する内容として適切と言えるかどうか、お答えください。
中村教育長 卒業式は儀式的行事でありまして、厳粛かつ清新な雰囲気の中で行うべきものでございます。また、学校におきます国旗国歌の指導が学習指導要領に基づきましてすべての児童・生徒に国旗国歌の意義を理解させ、それらを尊重する態度を育てるために行っているものでございます。これらのことからご指摘のような週刊誌のコピーを元教員が開式前に会場内で校長の許可もなく配布したことは極めて不適切でございます。
古賀 これはサンデー毎日の記事で、東京都教委は強いる、寒々とした光景、というあからさまな反国旗国歌の記事の内容です。学校で配布する印刷物というのはそもそもどういう基準で配布するのか、教育委員会の見解を述べてください。
中村教育長 学校から生徒や保護者等に配布します印刷物はすべて校長が責任をおうものでございます。ましてや外部の者が校長の承認を得ずに校内で文書を配布することはあってはならないことでございます。
古賀 この元教員は式が始まる前にですね、各教室を回って、諸君は若い、胸を張って強制に屈することなく、自分の判断で行動できる人間になってほしい、などと身勝手な扇動を行ったと聞いています。これは事実ですか。
中村教育長 この元教員が式典開始40分前頃に卒業生のクラスを次々と回りまして、生徒に対して話しかけていることは事実でございます。
古賀 これは裁判が行われていますけど、裁判を支援する元教員のホームページにも十分にちゃんとそういうことを証言していますから間違いない、教育委員会がそういう見解だと言うことは分かりました。こういうこと(声?)は年々あるんですか。どうですか。
中村教育長 卒業式等に招待された来賓といえども、校長の許可を得ずに式典会場とは関係のない教室に入りまして、生徒にご指摘のような内容の話をするという行為は極めて不適切でございます。
古賀 この元教員はですね、当初は招待者名簿に入っていなかった訳です。本人の強い申し出によって校長が招待した、本来教え子が卒業するに当たってお祝いをすべき立場にある元教員が、校長の配慮を逆手にとって、違法行為をしたということであります。この教員は在職中も式当日の会場準備の祭に、管理職が、当時はまだ正面掲示もできていなかったんですね、三脚に掲揚した国旗を舞台の後方に1mくらいずらしたと、そういう過激な行動をとったこともあると聞いていますけれども、都教委は確認していますか。
中村教育長 今お話がありましたことは、元校長から聞き及んでおります。
古賀 これは来賓として来てたわけですよ。今後このようなことがないように、学校式典に招待する来賓という立場でお招きするお客様は、慎重(?)でなければならないと思います。どうでしょうか。
中村教育長 卒業式等の来賓の招待はあくまでも校長の権限と責任に基づいて行うものでございます。今後とも卒業式等を適正に実施するために、来賓の招待については校長が慎重に検討し、適切に人選するよう、各学校を指導して参ります。
古賀 再度聞いても、こういう来賓が式によんだ(?)ということは異常なことだと思います。二度とこういう事態が起きないように対応しなければなりません。
〈校門ビラまき〉 その他略 アタマにくる内容の数々
…正規の来賓であることは、認めざるを得ない。だから、今後「こういう」来賓を呼ぶな、と迫っているが、これは「反対言論の自由を100%否定する」「治安維持法的な思想の事前弾圧」である点で、まさしくファシズムの発想そのものである。
開式の数分の遅れは、TBS取材が入ったことによるものであること、過去の卒業式でも・さらに翌年の卒業式でも遅れたこと、他校の卒業式でも珍しくないこと、など法廷で立証されたことを、知ってか知らずか、無視している。
保護者にコピーを配ったことや、卒業生の教室を回って挨拶した行為が、杓子定規に許可を求めなかったことと、内容も含めて、右翼都議のお気に召さないようだが、元教員が早めに来て挨拶したりするのは、常識的儀礼の範囲内である。
また受け取り手の側も、誰一人拒否することなく、ごく自然に受け止めているのであり、内容が「卒業式に関わる」ものだからこそ、違和感がなかったのである。これこそ、「言論の自由」「表現の自由」など自由権が、学校や市民の中に定着してきた証でもあるのに、それを、ことさらに騒ぎ立てる方が、「自由権」を真っ向から否定する、管理意識過剰なファシズムの発想である。古賀都議は、お隣の自由のない言論統制の国に行けば、大変有能な議員として生き生きと活動できると思われるが、失礼ながら「自由」の国、日本の風土にはなじまない。このままでは日本が「反対言論の自由」のない全体主義、国民非主権の国に逆戻りしてしまう。
進行中の裁判に立法・行政の側から圧力でもかけるつもりだったのかも知れないが、逆に「威力」も「妨害」も証明することが出来ず、問題を「事前に校長に断らなかった」という手続問題に矮小化することにしかなっていない。語るに落ちている。
06年3月16日 都議会予算特別委員会 古賀俊昭の質問 午後4時過ぎ
〈N定問題〉 ほか 略
〈板橋高校問題〉
古賀 次に、学校式典に招待される来賓についてであります。平成16年3月11日都立板橋高校において、卒業式の開式前に、国旗国歌問題を特集した週刊誌の記事のコピーを保護者に配布するなどして、卒業式の進行を妨害し、開式が5分遅れる、6、5分ほど遅れたとして元教員が威力業務妨害で起訴されているということがあると聞きますれども、事実でしょうか。
中村教育長 平成16年3月26日都立板橋高校と東京都教育委員会は、元教員が進行を妨害し、卒業式の開式が5分ほど遅れたとして、警視庁板橋署に被害届を提出し、平成16年10月7日板橋署は元教員を書類送検いたしました。平成16年12月3日東京地検は威力業務妨害の罪で元教員を在宅起訴いたしました。
古賀 じゃ、何故こういう教員が来賓として招待されたのか、何らかの経緯があると思いますが、いかがですか。
中村教育長 卒業式の一週間前の平成16年3月4日、校長はこの元教員から、今回の卒業生は一年生の時に生活指導等で関わっていた、従って卒業式に是非出席したいので案内状をもらいたいという申し出を電話で受けまして、同日校長の判断で案内状を郵送したものでございます。
古賀 いまご承知のような契機があってこの元教員は卒業式に来賓として招待されたわけでありますけれども、当日、先ほどのような事態にいたりました。本人は式典が始まる前に週刊誌のコピーだけを渡しただけ、さらに、暇な時間に保護者に読んでもらおうと思っただけと見苦しい抗弁をしていますけども、ここに週刊誌のコピーがあります。これ、サンデー毎日なんですけども、この週刊誌の記事は反国旗国歌で統一された内容となっています。当然、都教委が示した学校式典における国旗国歌の適正な取り扱いとしての扱いを非難している内容です。これは保護者が暇な時間に読む内容として、また卒業式に元教員が配布する内容として適切と言えるかどうか、お答えください。
中村教育長 卒業式は儀式的行事でありまして、厳粛かつ清新な雰囲気の中で行うべきものでございます。また、学校におきます国旗国歌の指導が学習指導要領に基づきましてすべての児童・生徒に国旗国歌の意義を理解させ、それらを尊重する態度を育てるために行っているものでございます。これらのことからご指摘のような週刊誌のコピーを元教員が開式前に会場内で校長の許可もなく配布したことは極めて不適切でございます。
古賀 これはサンデー毎日の記事で、東京都教委は強いる、寒々とした光景、というあからさまな反国旗国歌の記事の内容です。学校で配布する印刷物というのはそもそもどういう基準で配布するのか、教育委員会の見解を述べてください。
中村教育長 学校から生徒や保護者等に配布します印刷物はすべて校長が責任をおうものでございます。ましてや外部の者が校長の承認を得ずに校内で文書を配布することはあってはならないことでございます。
古賀 この元教員は式が始まる前にですね、各教室を回って、諸君は若い、胸を張って強制に屈することなく、自分の判断で行動できる人間になってほしい、などと身勝手な扇動を行ったと聞いています。これは事実ですか。
中村教育長 この元教員が式典開始40分前頃に卒業生のクラスを次々と回りまして、生徒に対して話しかけていることは事実でございます。
古賀 これは裁判が行われていますけど、裁判を支援する元教員のホームページにも十分にちゃんとそういうことを証言していますから間違いない、教育委員会がそういう見解だと言うことは分かりました。こういうこと(声?)は年々あるんですか。どうですか。
中村教育長 卒業式等に招待された来賓といえども、校長の許可を得ずに式典会場とは関係のない教室に入りまして、生徒にご指摘のような内容の話をするという行為は極めて不適切でございます。
古賀 この元教員はですね、当初は招待者名簿に入っていなかった訳です。本人の強い申し出によって校長が招待した、本来教え子が卒業するに当たってお祝いをすべき立場にある元教員が、校長の配慮を逆手にとって、違法行為をしたということであります。この教員は在職中も式当日の会場準備の祭に、管理職が、当時はまだ正面掲示もできていなかったんですね、三脚に掲揚した国旗を舞台の後方に1mくらいずらしたと、そういう過激な行動をとったこともあると聞いていますけれども、都教委は確認していますか。
中村教育長 今お話がありましたことは、元校長から聞き及んでおります。
古賀 これは来賓として来てたわけですよ。今後このようなことがないように、学校式典に招待する来賓という立場でお招きするお客様は、慎重(?)でなければならないと思います。どうでしょうか。
中村教育長 卒業式等の来賓の招待はあくまでも校長の権限と責任に基づいて行うものでございます。今後とも卒業式等を適正に実施するために、来賓の招待については校長が慎重に検討し、適切に人選するよう、各学校を指導して参ります。
古賀 再度聞いても、こういう来賓が式によんだ(?)ということは異常なことだと思います。二度とこういう事態が起きないように対応しなければなりません。
〈校門ビラまき〉 その他略 アタマにくる内容の数々
…正規の来賓であることは、認めざるを得ない。だから、今後「こういう」来賓を呼ぶな、と迫っているが、これは「反対言論の自由を100%否定する」「治安維持法的な思想の事前弾圧」である点で、まさしくファシズムの発想そのものである。
開式の数分の遅れは、TBS取材が入ったことによるものであること、過去の卒業式でも・さらに翌年の卒業式でも遅れたこと、他校の卒業式でも珍しくないこと、など法廷で立証されたことを、知ってか知らずか、無視している。
保護者にコピーを配ったことや、卒業生の教室を回って挨拶した行為が、杓子定規に許可を求めなかったことと、内容も含めて、右翼都議のお気に召さないようだが、元教員が早めに来て挨拶したりするのは、常識的儀礼の範囲内である。
また受け取り手の側も、誰一人拒否することなく、ごく自然に受け止めているのであり、内容が「卒業式に関わる」ものだからこそ、違和感がなかったのである。これこそ、「言論の自由」「表現の自由」など自由権が、学校や市民の中に定着してきた証でもあるのに、それを、ことさらに騒ぎ立てる方が、「自由権」を真っ向から否定する、管理意識過剰なファシズムの発想である。古賀都議は、お隣の自由のない言論統制の国に行けば、大変有能な議員として生き生きと活動できると思われるが、失礼ながら「自由」の国、日本の風土にはなじまない。このままでは日本が「反対言論の自由」のない全体主義、国民非主権の国に逆戻りしてしまう。
進行中の裁判に立法・行政の側から圧力でもかけるつもりだったのかも知れないが、逆に「威力」も「妨害」も証明することが出来ず、問題を「事前に校長に断らなかった」という手続問題に矮小化することにしかなっていない。語るに落ちている。
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