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夫婦別姓に通称使用を足せば約六割が民法改正に賛成

2013年02月22日 | 平和憲法
  東京新聞【本音のコラム】
 ◆ 焦点は別姓だけ?
斎藤美奈子(文芸評論家)

 内閣府が昨年十二月に行った「家族の法制に関する世論調査」で、選択的夫婦別姓の法制化は必要ない(36・4%)が必要だ(35・5%)を上回った。
 もしかして日本は保守化している?が、ちょっと待て。
 では残りの三割はどう回答したのか。この質問には本当はもう一つ選択肢があり「通称使用を認める法改正は可」が24・0%(東京新聞はこれを報じたが、多くのメディアはなぜかこの数字を無視した)。
 別姓OKと通称OKを足せば約六割が現行法の改正に賛成なのだ
 さらに興味深いのは「姓が違うと家族の一体感に影響があると思うか」という質問で、「影響ない」は前回より増えて59・8%。「弱まる」は減って36、1%。別姓反対論者が主張する一体感の喪失」はすでに論拠を失いつつあるのである。
 興味深い数字はまだまだある。
 「改姓したくないために婚姻届を出さない夫婦がいると思うか」は「いる」が61・3%、「いない」は29・4%。
 「婚外子の不当な扱い」については「あってはならない」が60・8%、「やむを得ない」は15・4%。日本社会は多様な家族の形態に必ずしも不寛容とはいえないのだ。
 「家族の絆」が強調された震災の影響で多少の揺り戻しはあるにせよ、意識は確実に変化している。別姓の賛否だけで判断するは性急だろう。木だけじやなくて森も見ないと。
『東京新聞』(2013/2/20【本音のコラム】)

※<家族の法制に関する世論調査 - 内閣府>
http://www8.cao.go.jp/survey/h24/h24-kazoku/index.html
※「夫婦別姓「必要ない」36% 容認派をやや上回る」:日本経済新聞(2013/2/16)
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG1601S_W3A210C1CR8000/
※「選択的夫婦別姓 反対わずかに上回る」:東京新聞(2013/2/16)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2013021702000095.html
※夫婦別姓反対派が微増 内閣府世論調査:共同通信(2013/2/16)
※夫婦別姓、賛否が拮抗=容認論は減少傾向-内閣府調査:時事通信(2013/2/16)
※夫婦別姓、反対派が容認派上回る…内閣府調査:読売新聞(2013/2/16)
※夫婦別姓反対派が賛成派を上回る 平成8年以来 内閣府世論調査:MSN産経ニュース(2013/2/16)
※夫婦別姓制の法改正、賛否は二分 世代間の差くっきり:朝日新聞(2013/2/16)
※選択的夫婦別姓 賛否分かれる:NHK(2013/2/16)
※“夫婦別姓”への賛否二分、内閣府調査:TBS News(2013/2/16)
※夫婦別姓巡り“賛否拮抗”「通称ならOK」も:テレビ朝日(2013/2/16)

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