パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

前任者は、薄ら笑いを浮かべて空疎なペラペラ。後任者は、「お答えは差し控える」とだんまりを決め込む。

2021年01月14日 | 平和憲法
 ◆ ああ、日本の民主主義 (東京新聞【本音のコラム】)
鎌田 慧(かまたさとし・ルポライター)

 「こんな時代を見るとは思わなかった」。と、何人かの友人の年賀状に書かれてあった。同年代の感慨である。
 新型コロナ禍のことではない。コロナの亀裂が見せつけた、日本政治の断層だ。
 前任者はコロナ禍におびえる人びとを尻目に、自宅でくつろぐ鼻歌まじりの姿を見せつけてがっかりさせ、後任者はコロナ禍が急拡大する前夜に「旅に出よ」「食べ歩きせよ」と国家予算から補助費を出して、ウイルスを拡散させた。
 前任者は森友、加計へ利益誘導の公私混同。サクラタ食会だけでウソ答弁が百十八回。都合が悪くなると薄ら笑いを浮かべて空疎なペラペラ
 後任者は質問者を白眼視、口をへの字に曲げ「お答えは差し控える」とだんまりを決め込む

 「自由民主」と「公明」。この美しい言葉を党名にする政党が国会多丁数を占めながら、いまや江戸幕府の田沼老中時代の泥沼政治と化し、日本の「民主主義」は、ますます不透明だ。
 なにしろ、自民党議員の四割が世襲議員。安倍・菅内閣では六割。地方政治家の子孫が家業を継ぐ封建政治
 だから、前任者は高をくくってウソ答弁を繰り返し、バレると秘書の責任にする。
 後任者は冷酷な表情で「お答えは差し控える」一体、何様なんだ
 ついにコロナ対策の失政で感染者が急増、支持率は急落。無関心はいのちに関わるまでになった。(ルポライター)
『東京新聞』(2021年1月12日【本音のコラム】)


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