パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

非国民と連帯しよう

2015年12月17日 | 平和憲法
 ◆ 非国民なめるな! (週刊新社会【たんこぶ】)
辛淑玉(シン・スゴ)

 在日の友人、趙 博のコンサートのチラシが届いた。
 そこには、『私は、私一人になっても闘う。安倍が何と言おうと、公明党がどれだけ裏切ろうと、連合がどれだけフヌケでも、私は、私を一度も守ってくれなかった『日本国憲法』を死守する。そして、何時の日か「天皇制は、これを永久に放棄する」と改憲するのだ。
 闘う者たちよ!「安倍 vs 国民」という図式だけはやめてくれ。非国民の私も、君たちと同じ隊伍にいることを忘れるな。「国民、なめるな。非国民を、舐めるな!」(略)』と書かれていた。
 この思いは、私の思いとも通じる。しかし、この叫びは届かなかったようだ。
 先日、共産党が提案した「国民連合政府」の勉強会で、共産党の議員に、いったい誰がこの名前をつけたんですか?と聞いた。
 すると、何となく決まったが、発表後、「国民」という言葉はちょっとという声が上がったので、名称はいくらでも変えます、という。
 共産党は、本気で安倍政権を打倒しようと、一歩も二歩も下がって、小選挙区で手を繋こうと提案した。その姿勢は支持する。国家と対峙する者としての国民であることも理解をしているつもりだ。
 その上で、「私は、そして私の知るマイノリティの友人たちも、我慢しているのです。70年平和だった日本とか、有権者、主権者、国民と言われて連打されながらも、耐えているのですよ。国民ではなく、私たちも合まれる言葉があるはずです」と伝えたが、反応はなかった。
 この勉強会に参加するとき、私は「非国民ですが参加します」と書いた。すると、部落差別を受けてきた友人は、「半国民ですが参加します」と書いてきた。
 私も友人も笑った。なんとも切なくおかしい。

 私を一度も守ってくれなかった日本国憲法。「国民」という言葉で私を排除し続けた日本国憲法。しかし、それでも私は死守する。
 それは、2千万のアジアの民の、血で書かれた憲法だから。その血の対価が九条だ。九条は国際公約なのだ。
 「国民」を自称する輩の中には「新九条」とか言い始めている者もいる。だから国民はダメなのだ。国家の枠を超えろ!
『週刊新社会』(2015/12/15)【たんこぶ】第419回

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