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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

ベローチェ雇い止め訴訟が和解成立

2016年02月19日 | 格差社会
 ◆ 「鮮度で解雇」カフェ・ベローチェ事件が解決
   ~勝利和解かちとる
(レイバーネット日本)

*写真=16日の記者会見

 首都圏青年ユニオンの山田です。本日(2/16)、カフェ・ベローチェ4年雇い止め事件が東京高裁で和解成立しました。多くの方々にご支援いただきました。誠にありがとうございました。首都圏青年ユニオンからの声明と報道記事を送ります。
  ==ここから==
 ※首都圏青年ユニオンHP「改正労働契約法関連ページ」
http://www.seinen-u.org/yuuki-koyou.html
 1、2016年2月16日、東京高等裁判所民事第5部において、「カフェ・ベローチェ」を運営する株式会社シャノアールが、同千葉店で足かけ9年にわたって、アルバイトとして勤務してきた女性労働者(控訴人)を、雇止めした事件において、和解が成立した。
 2、裁判上の和解の内容に従い、和解の内容を下記のとおり発表する。

 (1)控訴人(首都圏青年ユニオン組合員)と被控訴人(株式会社シャノアール)は、東京高等裁判所平成27年(ネ)第4699号地位確認等請求控訴事件について、平成28年2月16日、裁判所の和解勧告に基づき和解した。
 (2)本件和解の骨子は以下のとおりである。
  ①控訴人と被控訴人は、本件紛争が円満に解決したことを相互に確認し、以後相互に相手方を非難する言動及び相手側の社会的信用を損なう行動を行わないことを確認する。
  ②控訴人と被控訴人は、控訴人と被控訴人との間の労働契約は平成25年6月15日の満了を持って終了していることを相互に確認する。
  ③被控訴人は、控訴人に対して、解決金を支払う。

 3、今般の和解は、控訴人が理不尽に職を奪われたのち、地裁判決で不利な立場に立たされた控訴人と組合にとって、高裁の裁判官が、原審の判断に疑問を呈したうえで提案した内容を元に進められた和解協議の末得られたものである。内容的にも、解決金が得られたこと等から、組合は、勝利和解と評価している
 以下、報道より

 ※ 共同通信
 ● ベローチェ雇い止め訴訟が和解 元バイト女性に解決金
http://www.47news.jp/news/2016/02/post_20160216120801.html
 「カフェ・ベローチェ千葉店」でアルバイトとして長期間働いていた30代の女性が、雇い止めされたのは不当だとして、運営会社シャノアール(東京)に雇用継続などを求めた訴訟は16日、東京高裁(永野厚郎裁判長)で和解が成立した。女性側によると、会社が解決金を支払う。
 女性は2003年から勤務。一時離職した期間を除き、3カ月ごとに契約更新を繰り返していたが、会社は12年3月、「更新回数に上限を設ける」と通知し、連続勤務が4年11カ月となった13年6月、雇い止めとした。
 ※ 弁護士ドットコム
 ● 「鮮度が落ちるから入れ替え」ベローチェ雇い止め訴訟が和解…元バイト女性に解決金
https://www.bengo4.com/roudou/n_4297/
 喫茶店チェーン「カフェ・ベローチェ」千葉店で長期間、アルバイトとして働いていた30代女性が、雇い止めされたのは不当だとして、運営会社「シャノアール」(東京都)に雇い止め撤回と慰謝料などを求めていた訴訟は2月16日、東京高裁で和解が成立した。
 和解成立後の16日午後、東京・霞ヶ関の厚生労働省記者クラブで、元アルバイトの女性と代理人弁護士らによる記者会見が開かれた。代理人弁護士らは、和解内容について、女性が2013年6月付けで合意退職したことを相互に確認する一方、会社が女性に解決金を支払うものと説明した。解決金の金額は明らかにしなかった。
 ● 「尊厳が回復されないまま諦めるのはいやだった」
 女性は2003年から勤務。一時離職した後、2008年7月からふたたび千葉店でアルバイトとして勤務していた。3ヶ月ごとの更新を繰り返していたところ、2012年3月、運営会社から突然、契約更新に上限を設けるという通達を受けた。女性は労働組合・首都圏青年ユニオンに加入し「働き続けたい」と主張を続けたが、連続勤務が4年11カ月となった2013年6月、雇い止めになった。
 女性は2013年7月、雇い止めの撤回を求めて提訴。雇い止めになる前、運営会社と組合の交渉の場で、人事部長「従業員は定期的に入れ替わって若返ったほうがいい」、「うちの会社ではこれを『鮮度』と呼んでいる」などと言われ、人格を傷つけられたとして、200万円の慰謝料もあわせて請求した。
 しかし、一審の東京地裁は2015年7月、雇い止めは有効であるなどとして、女性の請求をいずれも退け、女性が控訴していた。
 この日の会見で、女性の代理人の三浦佑哉弁護士は、「弁護団としては、解決金を支払うということは当然、会社側が雇い止めや鮮度発言への責任を認めたのだと解釈している。勝利和解と言っていい内容ではないかと考えている」と述べた。
 また、女性は記者会見で次のようにコメントした。「『鮮度発言』をした会社に、裁判所がなぜ『おかしい』と言ってくれないのか疑問に思って控訴した。私の尊厳が回復されないまま諦めるのはいやだったので、楽ではなかったが頑張れた。私としては勝利に近い和解だったと思っている」。
 運営会社「シャノアール」は、弁護士ドットコムニュースの取材に対し、「円満に和解させていただいた。和解内容については双方とも公言しないことになっているので、コメントは差し控えたい」と述べた。
『レイバーネット日本』(2016-02-16)
http://www.labornetjp.org/news/2016/0216bero
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