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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

11・7増田支援集会報告(2)

2005年11月14日 | 増田の部屋
九段中 『ノ・ムヒョン大統領への手紙』事件
増田教諭への不当処分・隔離研修の撤回を目指す11・7集会

楽しく和やかで元気はつらつの集会の記録です。
長いので、2回に分けて掲載します。


<主催者挨拶>
■大野さん(東京都学校ユニオン顧問、増田さんとともに平和教育を進める会代表)
 戦後作られた新しい法律に、教育基本法とともに学校教育法があります。学校教育法では、戦前の「知事-学校長-訓導(教員)」の系列が上下関係になり、「訓導は学校長の命を受け」となっていたのが改められ、削除され、教育は「教諭」が自己の責任において行うものとなりました。ところが、現在このことが全く忘れ去られています。現場の教員でさえ、「校長」を「学校長」と呼んだり、「上司」扱いしているのには、あきれます。
 東京都の横山前教育長は、「10.23通達」なるものを出しました。しかし、「通達」なるものは、知事が下部の行政機関の責任者に出すことはできても、教育長が学校長に出すなどということは、本来できないものなのです。教育委員会の役割、教育たのめの「条件整備」をすることにあるのであって、教育内容に立ち入ることなどできないし、まして命令することなどできません。それなのに、日教組をはじめ組合が、こんな理不尽ややり方と闘おうとしません。こういう現状では、増田さんはじめ教員個々の闘いを励まし、闘っていくことが必要です。
<経過報告>
■増田都子さん(九段中教諭)
 私の職場の校長は、いまどき珍しい真面目な方で、今回の問題について、処分する必要があるといった「事故報告書」を最後まで書くことができませんでした。それなのに、千代田区教委や都教委は、信じがたいとらえ方をして、教育委員会も開かずに処分を決め、、本人にもとらせないままにプレス発表しています。都議会議事録という公的文書に掲載されている、都議会議員という公的な人格の発言をとりあげたことが「不適切」とされています。世界最大の発行部数を誇る読売新聞は、都議や扶桑社を「中傷して」などと書いています。記者に謝罪を求めたところ、「教育委員会がこれでいい」というから謝罪しないというのです。その上、9月1日から千代田区の教育研究所で研修を強要されたすえに、何の根拠もなしに、「研修の成果があがっていない」と、来年3月31日までの研修を命じられています。私は、真実を教えるという教員として当たり前のことをやっているだけです。こんなことがまり通れば、教員は真実を教えることはできません。私個人の問題だけでなく、東京都の多くの教員全体の問題です。
 
<問題提起>
■津田道夫さん
 「義によって助太刀致す」との思いで、増田さんの運動に関わるようになりました。
 1910年には日韓併合があり、その前には日清・日露戦争がありました。実は、これは朝鮮半島の権益をめぐる闘いです。日本側は、閔妃虐殺というひどいことをやっています。1903から5年には、40万人の農民が農民戦争に立ち上がっています。これは、歴史的な事実です。こういう事実を知らせ、考えさせるのが悪いなんで、とんでもないことです。
 都教委が示した増田さんの罪状は、二つです。一つは、都議の古賀の言葉を引用したということ。これがプライバシーの侵害にあたるといもの。もう一つは、朝鮮に対する侵略、植民地化という点です。これは、歴然たる事実であって、これを伝えることが罪になるはずがないのです。
 10月28日には、自民党の新憲法草案が出されたが、その特徴は、前文にうたわれた「戦争の惨禍」に対する反省が削除されたこと、「自衛軍」が謳われたこと。中教審の答申では、教基法10条が「教育行政が不当な支配に服することなく」と変えられています。増田さんの闘いは、まさに「教育に対する不当な支配」に萩uス対する闘いです。この闘いは、即平和憲法擁護、教基法擁護の闘いであり、この個別性の中に普遍的なものがものが貫いているいわば「具体的普遍」ともいうべきものです。単にみんなが地域から点となって集まる一般的な教基法改悪反対の闘いだけでなく、地域、職場から、こういう具体的普遍の闘いを発展させていくことが必要です。

<質疑討論>
■山田さん(高校教員)
 いまの津田さんのお話にあったような「公人」を「私人」にすりかえるようなケースは、多い。先日横山前教育長が裁判に証人となったが、彼は自民党系の集会に出席しているし、古賀との関係を追及されて、「都議の声があり、処分した」と、処分が都議による介入、都議との連携によるものであることを、公然と認めています。

<激励のあいさつ>
■Aさん(増田さんの教え子)
 2年前、増田先生に中学の公民を習いました。今回の問題は、先日の外国人記者クラブでの記者会見の折に、初めて知りました。都教委の独裁的なやり方を知らされました。増田先生の授業は、自分の意見を強制しているわけではなくて、みんなの意見を取り入れた指導です。何で処分されるのかわかりません。現場や生徒たちのことを何も知らない上の人が何で処分できるのか。まちがったやり方を改めさせなくてはなりません。

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