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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

扶桑社の歴史教科書を使った杉並の声

2009年07月28日 | こども危機
 = 扶桑社版教科書を使った杉並から =
 ◇ 扶桑社版て どんな教科書?


 ◇ 「つくる会」教科書第1期生より(現在高校1年生)

●私は、国内でも珍しい「つくる会の教科書」を採用した杉並区に学びました。
 教科書の表現する日本の歴史や思想と、メディアの報じる、国際社会での立場には、かなりの食い違いを感じていましたが、実際、受験という目的に向かって、教科書から離れた自主学習を進めるうちに、求められる回答と教科書の食い違いを知らされました
 単純に、高等教育を受けたいと思う学生にとって、思想云々ではなく、マイナスであることは確かです。
 後輩たちに社会基準の義務教育を受けてもらい、更なる学問への道を進んでもらうためにも、「つくる会」の教科書を、これ以上取り入れないでください。
●「歴史に強くなるには教科書を何遍も読むことだ」、そう高校受験の時口すっぱく言われた僕でしたが、正直この教科書を信じていいのか、不安でした。
 この教科書の印象は、いわゆる歴史の事実を教えるというより、書いている側の思想が色濃かったということでした。
 神話や天皇の話ばかり登場し、そのために大事な言葉や資料がところどころ抜けている有様には、授業中何度もあきれるばかりでした。
 やがて教科書とも別れを告げ都立高校に入学した後のある日、日本向けの中国語新聞を読んでいると(僕は中国語を習っているのでたまたま読んでみようと手にしたひとつでした)、その新聞の第一面がこの歴史教科書に対しての批判でした。
 中国語がまだうまくないので完壁には読めませんでしたが、はっきりと分かる単語が一つ見つかりました。「杉並区」です。この歴史教科書を採択したとして、そこに杉並区の名前が挙げられていたのです。
 僕は正直悲しい思いをしました。杉並区が悪いイメージとして、日本ばかりでなく世界にまで発信されており、それにもかかわらず杉並区は平気な顔をしていられる。
 僕はこんなに批判をしていますが、一応小中高とすべて杉並の学校に通っており自分の町だと誇りを持っています。
 だからこそ、この教科書の良くない所をしっかりと訂正してほしいです。そして、杉並区が本当に日本にも世界にも誇れるような街になってほしいと心から願っています。
 ◇ 保護者より

●「つくる会」教科書は、参考書や通信添削教材から全く無視されている。受験に不利!
国際的な対話も出来ず、会話も出来ないような、非常識な大人に育ってしまうのではないか心配。
●この教科書のアジアにおける侵略戦争の記述の問題のツケは、この教科書で学んだ生徒達が将来それぞれの現場で支払わされることになる。
●戦争の苦しみ、理不尽を語る世代が少なくなった今こそ、国の教育、教科書が、全国民を戦争へと導き、多くの国々を苦しめた過去を知り、自分の曾祖父たちが涙しながら流した血の無意味さ、残酷さを知るべきです
 「つくる会」の教科書を採択させたくない杉並区民有志の会

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