パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

藤田の日記

2009年10月05日 | 藤田の部屋
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「紅葉」 《撮影:佐久間市太郎(北海道白糠定、札幌南定、数学科教員)》

 「藤田の日記」(風間直樹著『雇用融解』東洋経済新報社より13・14・15)
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2008/03/29(土)     13
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 「法規制も監督官庁もない〝裏派遣〟の抜け道

 株式会社クリスタルは1974年、その前身、株式会社綜合サービスとして京都市で設立されている。創業の目的は日産車体京都工場内の清掃の請負。
 以来、30年弱で業績は急成長を遂げ、2002年度には売上高3590億円に達した。グループ従業員は7万人とも8万人ともいわれる。
 オーナー社長でグループ総帥でもある林純一氏(58)は、裸一貫で3000億円企業(03年当時)を生み出した〝立志伝中の人物〟だが、これまでマスコミにはいっさい登場していない。また業界の会合はもちろん、地元京都での経営者団体の会合にも、全く顔を出さないという。
 取材依頼を繰り返してきたが、ことごとく拒絶された。

 クリスタルについて、他に明確にわかっているのは、設立当初から一貫して「業務請負業」を中核として成長してきたという一点である。」
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2008/03/30(日)     14
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 「では業務請負業とは何か。
 同業他社によれば「メーカーなどの製造ラインや営業業務を一括して受託し、自社で業務遂行責任を負うアウトソーシング型のビジネス」だという。
 だが、ある同業者は、「客先の要望で人材派遣に近いケースが大半」であり、その実態は〝裏派遣〟だとも打ち明ける。
 日本では戦後すぐに制定された職業安定法で、派遣業などのいわゆる人材サービス(「労働者提供業」)をほぼ全面的に禁止した。戦前の労働ボスからの労働者の解放が目的だった。
 その後、86年の労働者派遣法の施行を端緒として法改正が続き、現在では対象業務は原則自由化されている。ただし〝モノの製造〟、すなわち生産ラインへの人材派遣は長らく認められていなかった。
 だが、ここには〝抜け道〟があった。 派遣は禁止でも、製造業の「請負」は派遣法の縛りを受けないのだ。」
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2008/03/31(月)     15
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 「請負と派遣を区別する職業安定法施行規則、労働省告示は文言こそ厳しいが、解釈の幅は広くあいまい模糊としている。その法規制も監督官庁もないグレーゾーンに、一説には「1万社100万人」ともいわれる業務請負業界が生まれた。
 業界の実態について、まとまった統計はない。
 客先である製造メーカーにしても、正社員とパートタイマーの雇用は人事部門が全社管理しているが、業務請負に関しては全国各地の工場が直接管理し、しかも外注加工費として処理しているため、各メーカーの本社も実態を把握していないのが現状だ。
 「業務請負業は闇夜のカラス」 ある労働行政幹部は、そう表現する。
 その闇夜で怪物のように成長した〝カラス〟がクリスタルである。
 規模は人材派遣大手で上場企業のパソナ(01年度連結売上高1338億円)の3倍近く、派遣、請負業界全体で見ても日本最大にもかかわらず、その実態は文字どおり闇の中にある。
 それを知るために、全国各地の製造現場を巡り歩いた。」

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