『武田邦彦 ■■■■ 特設の2』
▼ 外人は来ない保安院・東電の会見
外国の記者を相手にした保安院と東電の会見には、最近、記者1人、説明側10人ということが続いたが、4月25日、ついに誰も記者は来なかった。
無人の記者席に向かって「誰もいないのに」説明をする、という非人間的なことをする保安院の役人の姿が印象的だった。
海外では福島原発の事故についての関心は強い。
関心が強いので、保安院や東電の記者会見に出ても、ウソを教えられるので、聞いても意味が無いのだ。
日本人として哀しい。
日本人の記者会見は相変わらず盛況だ。
事実と違うことを聞いても、政府の言うことなら「黒も白」なのだろう。
・・・・・・
ところで、時々、日本社会には「悪魔の言葉」が出てくるが、
「自分だけ生きようとは思わない」
という驚くべき言葉がはやっているらしい。そしてマスクをしたりして放射線に対して防御している人に、
「あいつは自分だけ生きようとしている」
と非難すると言う。
今の状態が「放射線が強く、生きるのが難しい」と思うなら、防御したり、避難したりするべきで、自分で危ないと思っているのに、子供を道連れにするというのはどういうことだろうか?
なぜ、放射線が強い地域でも防御しないのか、少し理解できたような気がするが、自爆するなら自分だけがして欲しい。
「あいつは自分だけ」というところが、残酷で感心しない言葉である。
(平成23年4月26日 午前11時 執筆)
武田邦彦
『武田邦彦 ■■■■ 特設の2』(2011/4/26)
http://takedanet.com/2011/04/post_3a50.html
▼ 外人は来ない保安院・東電の会見
外国の記者を相手にした保安院と東電の会見には、最近、記者1人、説明側10人ということが続いたが、4月25日、ついに誰も記者は来なかった。
無人の記者席に向かって「誰もいないのに」説明をする、という非人間的なことをする保安院の役人の姿が印象的だった。
海外では福島原発の事故についての関心は強い。
関心が強いので、保安院や東電の記者会見に出ても、ウソを教えられるので、聞いても意味が無いのだ。
日本人として哀しい。
日本人の記者会見は相変わらず盛況だ。
事実と違うことを聞いても、政府の言うことなら「黒も白」なのだろう。
・・・・・・
ところで、時々、日本社会には「悪魔の言葉」が出てくるが、
「自分だけ生きようとは思わない」
という驚くべき言葉がはやっているらしい。そしてマスクをしたりして放射線に対して防御している人に、
「あいつは自分だけ生きようとしている」
と非難すると言う。
今の状態が「放射線が強く、生きるのが難しい」と思うなら、防御したり、避難したりするべきで、自分で危ないと思っているのに、子供を道連れにするというのはどういうことだろうか?
なぜ、放射線が強い地域でも防御しないのか、少し理解できたような気がするが、自爆するなら自分だけがして欲しい。
「あいつは自分だけ」というところが、残酷で感心しない言葉である。
(平成23年4月26日 午前11時 執筆)
武田邦彦
『武田邦彦 ■■■■ 特設の2』(2011/4/26)
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